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研究成果がDevelopmental Cellに掲載されました

研究成果が9月13日付けのDevelopmental Cellに掲載されました。
今回の我々の成果は、ゲノムインプリンティングの制御ならびにDNA脱メチル化の過程にHMGドメインを含んだSSRP1の 機能が必要であることを示したものです。DNA脱メチル化の過程は、華やかなエピジェネティクスの分野でも謎が多く、脱メチル化酵素以外は殆ど明らかにさ れていませんでした。我々の研究を発端として、今後クロマチン機能変換とDNA脱メチル化の関係が急速に紐解かれていくと期待しています。

HMG domain containing SSRP1 is required for DNA demethylation and genomic imprinting in Arabidopsis

Yoko Ikeda, Yuki Kinoshita, Daichi Susaki, Yuriko Ikeda, Megumi Iwano, Seiji Takayama, Tetsuya Higashiyama, Tetsuji Kakutani, Tetsu Kinoshita Developmental Cell, 21, 589-596 (2011)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21920319


また、我々研究班では、オス側とメス側とでエピジェネティックな修飾に非対称性が存在することが原因で様々な軋轢を生んでいると予想していますが、SSRP1を介したメス側でおこるインプリント遺伝子の活性化は、非対称性を生み出す原動力とも言えます。

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