文部科学省科学研究費補助金「新学術領域研究」
「ライフサイエンス領域融合レビュー」にて高山班連携研究者、ERATOリーダーの東山哲也先生の総説が公開されています。この度、LEADING AUTHOR'sという新しいWEBベースの媒体が立ち上げられており、「植物の生殖細胞と受精戦略」というタイトルで、植物の複雑な受精の仕組みを分かりやすく解説されています。
http://leading.lifesciencedb.jp/
すでにこのサイトを利用されている方はご存じかと思いますが、「ライフサイエンス新着論文レビュー FIRSTAUTHOR'S」の姉妹版です。本サイトは、生命科学において注目される分野、学問領域を誰でも無料で閲覧できるメディアです。学部・大学院生にとってこの上ないサイトかと思います。これまでにも、領域代表の高山先生、公募班の山本先生や不肖私もこのサイトに執筆しており、新学術の皆さんにも是非閲覧して頂きたいと存じます。
(論文紹介・木下)
山元班のメンバーが執筆したプロトコル解説が、Neuromethodsと題するSpringer Humana Pressのシリーズ本72巻のうちの一章として出版されました。この本のタイトルは"Genetically Encoded Functional Indicators"、編者はフランスCNRSのJean-René Martin博士で、主としてショウジョウバエの脳神経系を対象に、各種のイメージング手法を集約した内容となっています。山元班の古波津創、小金澤雅之、山元大輔は第6章 "in vivo optical recording of brain interneuron activities from a Drosophila male on a treadmill"を担当しています。ショウジョウバエを細いワイヤーにつなぎ、脚に発泡スチロールの球を持たせてその上を位置の移動なしに歩かせるというシステムを用い、行動中の個体から脳のニューロン活動をCa2+イメージングにより記録する画期的手法のプロトコルが紹介されています。
出典: Kohatsu, S., Koganezawa, M., and Yamamoto, D.
(2012) in vivo
optical recording of brain interneuron activities from a Drosophila male on a treadmill, p.103-112, In Genetically encoded functional indicators, Ed. Martin, J.-R.,169pp,
Springer: New York.
SSN
0893-2336 ISSN 1940-6045 (electronic) ISBN 978-1-62703-013-7 ISBN
978-1-62703-014-4 (eBook) DOI 10.1007/978-1-62703-014-4
11/3(土)に秋葉原にて、国立遺伝研の公開講演会が開催されました。北野も「新しい種はどのように誕生するか〜トゲウオの例〜」と題して講演を行いました。事前参加登録が170名を超えるという大盛況でした。一般の方への講演や質疑応答は、なかなか難しかったですが、遺伝研での博士教育に興味のある方の参加も半数を超えており、興味をもってもらった学生もいたのでよかったです。
去る10月29日に、奈良先端科学技術大学大学院にて、国際シンポジウム"A New Generation of Plant Embryo Research"を開催しました。オーガナイザーは、奈良先端大、中島敬二さん、相田光宏さん、本領域から植田美那子さんと私が務めさせて頂きました。
奈良先端大内外から約100名もの参加者があり、海外若手研究者4名と本領域連携研究者の名古屋大学東山哲也さんを交えて大変活発な討論が行われました。
http://bsw3.naist.jp/topics/event.php?id=819
写真は、看板の前でのスピーカーの集合写真です。
残念ながら、植田さんはこの時ディスカッション中でした。