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研究経過報告|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関

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2014年2月の記事を表示しています

研究成果がPlant Physiol.に掲載されました。

今回の成果は、東北大・東谷教授との共同研究で、計画班の松岡班との共同研究でもあります。東北地方は今でこそ、冷害という言葉が重くのしかかることはないですが、それでも沿岸部など、イネの作付けができないところもあります。そうした低温での花粉成熟を遺伝子組換えでなく助けることはできないかという画期的な手法です。植物ホルモン・ジベレリンと糖を複合投与することで、稔性が回復することを発見し、その原因を突き止めたものです。「生殖」と「低温適応」という環境との相関のモデルになるようにできればと思います。

Reduction of gibberellin by low temperature disrupts pollen development in rice.

Sakata, T., Oda, S., Tsunaga, Y., Kawagishi-Kobayashi, M., Aya, K., Saeki, K., Endo, T., Nagano, K., Kojima, M., Sakakibara, H., Watanabe, M., Matsuoka, M., and Higashitani, A.

Plant Physiol., in press, (2014)

http://www.plantphysiol.org/content/early/2014/02/25/pp.113.234401.full.pdf+html

論文は、open acessなpdfになっております。まだ、版組がされていないですが、最終的なvol., pageが決まりましたら、情報を更新します。

DSCN1749.JPG
わたなべしるす

PS. 渡辺の研究室HPに関連記事があります。あわせてご覧ください。


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研究成果がPlant Cellに掲載されました

アブラナ科植物の有性生殖において、花粉と雌ずいの接触に始まる初期受粉過程は、最初の雌雄ゲノム遺伝子相互作用の場として重要です。昆虫等により無作為に運ばれてくる花粉の内、異種の花粉(種間不和合性)や、同種であっても自己の花粉(自家不和合性)は、この段階で発芽・伸長できず排除されます。本研究では、同種の花粉表層物質中に、雌ずい乳頭細胞から花粉に向けてCa2+を含む水の供給を誘導する未知の物質が含まれていること、自己の花粉の場合にはその誘導が阻害されることを明らかにしました。また、和合受粉時の乳頭細胞から花粉へのCa2+供給に自己阻害型Ca2+ポンプの一種ACA13(autoinhibited Ca2+-ATPase 13)が関与することを明らかにしました。初期受粉過程における和合・不和合反応に関わる分子の一端を明らかにすることができました。
A pollen coat-inducible autoinhibited Ca2+-ATPase expressed in stigmatic papilla cells is required for compatible pollination in the Brassicaceae
Iwano, M., Igarashi, M., Tarutani, Y., Kaothien-Nakayama, P., Nakayama, H., Moriyama, H., Yakabe, R., Entani, T., Shimosato-Asano, H., Ueki, M., Tamiya, G., Takayama, S.
Plant Cell (2014) 26, 636-646.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24569769
高山班201402.jpg

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ビジネスと恋愛を遺伝子から語る

アウトリーチ活動

山元は、月刊男性誌『GOETHE (ゲーテ)』(幻冬舎)4月号の特集、"モテる経営者、モテない経営者"のインタビューに答えて、ビジネスと恋愛の成功を行動遺伝学の立場から語っています。

出典:山元大輔(2014)モテ要素はどこから来る? GEOTHE 9(4), 094.

GOETHE9(4)2014.jpg

図:山元のインタビュー記事

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生殖幹細胞の増殖停止機構に関する研究成果を日本語で解説

研究成果

山元班の濱田らによるScience掲載論文の内容を紹介する邦文総説、『チロシンキナーゼBtk29Aはショウジョウバエの卵巣のニッチにおいてWntシグナル伝達系を増強することにより生殖幹細胞の増殖を停止させる』をライフサイエンス新着レビューに発表しました。

出典

http://first.lifesciencedb.jp/archives/8332


ライフサイエンス新着レビュー.jpg

 

本研究の主役、Btk29A変異体ショウジョウバエの卵巣に見られる腫瘍

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アウトリーチ/広報

山元班の濱田(川口)典子らは、ショウジョウバエ卵巣の生殖幹細胞に対して増殖停止を働きかけるニッチの役割を解明し、2014年117日発行のScienceに発表しましたが、その成果はさまざまなメディアの取り上げるところとなりました。新聞では、朝日新聞(123日朝刊21面)、毎日新聞(123日朝刊17面)、河北新報(11725面)に、Webでは、

QLifePro:

http://www.qlifepro.com/news/20140127/genetic-mechanisms-prevent-the-brake-ovarian-tumor-cell-proliferation.html

日経プレスリリース

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=353156&lindID=5

Yahoo news:

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140117-00000154-mycomj-sci

などに掲載されました。

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