文部科学省科学研究費補助金「新学術領域研究」
今回の成果は、東北大・東谷教授との共同研究で、計画班の松岡班との共同研究でもあります。東北地方は今でこそ、冷害という言葉が重くのしかかることはないですが、それでも沿岸部など、イネの作付けができないところもあります。そうした低温での花粉成熟を遺伝子組換えでなく助けることはできないかという画期的な手法です。植物ホルモン・ジベレリンと糖を複合投与することで、稔性が回復することを発見し、その原因を突き止めたものです。「生殖」と「低温適応」という環境との相関のモデルになるようにできればと思います。
Reduction of gibberellin by low temperature disrupts pollen development in rice.
Sakata, T., Oda, S., Tsunaga, Y., Kawagishi-Kobayashi, M., Aya, K., Saeki, K., Endo, T., Nagano, K., Kojima, M., Sakakibara, H., Watanabe, M., Matsuoka, M., and Higashitani, A.
Plant Physiol., in press, (2014)
アウトリーチ活動
山元は、月刊男性誌『GOETHE (ゲーテ)』(幻冬舎)4月号の特集、"モテる経営者、モテない経営者"のインタビューに答えて、ビジネスと恋愛の成功を行動遺伝学の立場から語っています。
出典:山元大輔(2014)モテ要素はどこから来る? GEOTHE 9(4), 094.
図:山元のインタビュー記事
研究成果
山元班の濱田らによるScience掲載論文の内容を紹介する邦文総説、『チロシンキナーゼBtk29Aはショウジョウバエの卵巣のニッチにおいてWntシグナル伝達系を増強することにより生殖幹細胞の増殖を停止させる』をライフサイエンス新着レビューに発表しました。
出典
http://first.lifesciencedb.jp/archives/8332
図
山元班の濱田(川口)典子らは、ショウジョウバエ卵巣の生殖幹細胞に対して増殖停止を働きかけるニッチの役割を解明し、2014年1月17日発行のScienceに発表しましたが、その成果はさまざまなメディアの取り上げるところとなりました。新聞では、朝日新聞(1月23日朝刊21面)、毎日新聞(1月23日朝刊17面)、河北新報(1月17日25面)に、Webでは、
QLifePro:
http://www.qlifepro.com/news/20140127/genetic-mechanisms-prevent-the-brake-ovarian-tumor-cell-proliferation.html
日経プレスリリース:
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=353156&lindID=5
Yahoo news:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140117-00000154-mycomj-sci