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ワークショップ「遺伝子発現の相互作用と進化」開催

8月23日 首都大学東京にて行われた日本進化学会第14回大会にて、新学術領域研究『ゲノム・遺伝子相関』との共催ワークショップを開催しました。
最終日の夕方であったにも関わらず、会場は大入りで質疑応答も活発に行われました。ワークショップでは主に遺伝子発現に関連した2つの大きなテーマについて話題を提供しました。
高橋、郷、沼田班員が、ゲノムワイドな遺伝子発現のアレル間差異についての研究を紹介し、隅山班員及び奈良先端大から来ていただいた越智先生がパラログ遺伝子の発現調節機構に関する研究を紹介しました。
研究終了後に行われた食事会では班員及び他の参加者間で交流を深めることができました。将来新たな共同研究が生まれる地盤ができたことを期待します。

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1.世話人:高橋文(首都大・理)・隅山健太(遺伝研・集団遺伝)

2.テーマ:遺伝子発現の相互作用と進化(共催:新学術領域 ゲノム・遺伝子相関)

3.テーマの概要と狙い:遺伝子発現の変化は、個々の遺伝子レベル、またはゲノムレベルで、様々な相互作用の変化をもたらす。このようなゲノムや遺伝子間の相互作用を介して起こるいくつかの興味深い生命現象について、遺伝子発現のノイズやアレル間の差など、詳細な解析例について議論することで、発現調節機構やゲノムレベルの遺伝子発現ネットワークの背景にある進化機構に迫る。

4.講演者 講演タイトル
 高橋文(首都大学東京 理工学研究科)
  「ショウジョウバエ自然集団内アレルサンプルを用いた遺伝子発現解析」
 郷康広(京都大学 霊長類研究所)
  「ヒトとチンパンジーにおけるアリル特異的発現遺伝子の同定と遺伝子発現制御機構の進化」
 沼田興治(理化学研究所バイオリソースセンター)
  「亜種間ハイブリッドマウスにおける遺伝子発現のアレル間差異」
 隅山健太(国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門)
  「Gsxホメオボックス遺伝子のパラロガス転写調節領域の機能と進化」
 越智陽城(奈良先端科学技術大学院大学 発生ゲノミクス研究グループ)
  「パラログ形成にともなうシス調節機構の進化」

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進化学会大会にてワークショップを開催予定

日本進化学会第14回大会にてワークショップを開催します。本学術領域研究との共催です。

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"Post-Genome Biology of Primates"という書籍をSpringerから出版しました。

内容は、霊長類に関するゲノム研究(トランスクリプトーム、感覚受容体、糖鎖、ゲノム構造、染色体構造、系統進化)と多岐に渡って国内外の研究者の方々に執筆いただきました。

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以下、簡単な書籍の紹介です。
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ヒトのゲノム概要配列の公開を契機に、2001年以降、その他の生物のゲノム解読が進んでいる。霊長類ではチンパンジー、アカゲザル、ゴリラ、オランウータン、テナガザル、ヒヒ、マーモセット、メガネザル、キツネザルにおいて全ゲノム配列が明らかになり、最近ではネアンデルタール人のゲノムも解読された。「ポストゲノム生物学」とも称される生物学の新たな時代を迎え、科学者は霊長類学や人類学における最も挑戦的な疑問、「何がわれわれをヒトたらしめたか」を究明するための、膨大なゲノム情報を手に入れつつある。本企画書は霊長類ゲノムに関連したさまざまなトピックスを収納している。進化、ヒトの起源、ゲノム構造、染色体ゲノミクス、生物情報学などである。本書は分子霊長類学の最前線の研究をカバーし、霊長類の機能的多様性に対し多くの優れた洞察を提供している。この時宜を得たレビューコレクションは、霊長類学、人類学、分子生物学、進化生物学、そして動物行動学に携わる研究者ならびに学生に役立つことを期する。
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