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山元班の研究成果がNature Communicationsに掲載されました

雄に求愛された雌は、受入れるか、拒否するか、いずれかの決断をします。キイロショウジョウバエ野生型の性的に成熟した雌は、雄の求愛をたいてい数分のうちに受入れます。ところがspinster突然変異体の雌は、1時間にわたり雄と一緒にしておいてもその間拒否を続け、交尾成功率が0%にまで低下します。このspinster変異についてホモ接合となった細胞を脳に少数作り出し、どの細胞が変異型となった時に雌が拒否をするのかを解析しました。その結果、脳内の二つのニューロン群、Spin-ASpin-Dが、雌の"受入れ−拒否"の意志決定をしていることを突き止めました。さらに、mTORシグナリングがこの決定に関与することも明らかにしました。雌雄の協調と軋轢を生み出す分子・細胞機構解明の一里塚となる成果です。

 

出典:Sakurai, A., Koganezawa, M., Yasunaga, K., Emoto, K. and Yamamoto, D. (2013) Select interneuron clusters determine female sexual receptivity in Drosophila. Nature Commun. 4:1825 DOI: 10.1038/ncomms2837

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