東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

育休明けました

2011年4月 6日 (水)

増子@育休明けました、です。

4月からまた研究室に復帰し、お仕事させていただけることになりました。

育児休暇中は関係各所の皆様および、研究室メンバーの皆様にお気遣い頂き、本当にありがとうございました。

また、さまざまな場面で柔軟にご対応下さった、渡辺先生に心より感謝いたします。

慣れない間は、色々ご迷惑をおかけすることもあると思います。

初心に戻って一から頑張っていこうと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

 

娘は6か月になり、4月から保育園に預けることになりました。

娘が早く保育園に慣れてくれると良いなあ、と思っています。

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実は、復職前は育児と仕事の両立ができるのか不安で、もやもやした気持ちでいました。

そんな中震災が起き、目の前のことに一生懸命になっているうちに復職の日を迎えました。

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色々と大変でしたが、幸か不幸か、もやもやが吹っ切れました。

自分に出来る事を前向きにやろう、と思えるようになりました。

こう思えるのも大事な人達が皆無事だったからであって、恵まれていたという他ありません。

それだけに、甚大な被害を受けた方々の喪失感を考えると、心が痛くなります。

 

今日は生命科学研究科本館前のいちょうの木が青空に映えて、とても美しい様子でした。

本格的な春の到来を感じました。

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もうすぐ震災から4週間。

被災地で凍える思いをしていらっしゃる方々に、少しでも暖かな風が吹けば良いなと思います。

 

増子(鈴木)

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震災後の現況

2011年4月 4日 (月)

東北・関東大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

どうも、4月から博士後期課程に進学いたしましたスドウです。
まだ進学書類は未提出ですが・・・
震災後、大学のほうへ戻ってきたのはいいのですが、
大学のほうもまだ地震後の対処に追われているらしくあわただしい毎日です。
それでも、震災直後のことを想い出しますと動かないでいるよりは、
何かしらできることをやっていたほうが気が紛れて助かります。

今は身の回りの整理など手を付けられることからコツコツと始めており、
そのような日々の中、関西方面の方より支援物資をいただきました。ありがとうございます。
その中に
明●ののむヨーグルトがありました!

仙台市内部ではいろいろと生活用品が揃うようになってきましたが、
乳製品系はなかなかというより、ほとんど購入できない状態です。
そのなかでののむヨーグ●ト!

ヨーグルトmini.jpg

あまりの嬉しさに紙コップにのむヨーグルトで乾杯を。
意外とシュールな光景でしたが、久しぶりののむ●ーグルトは格別においしかったです。

いろいろな人たちが少しでも早く復興しようという勢いで活動しており、
仙台市内では町の活気がだいぶ戻ってきました。
そんな街を見ているとこちらも頑張るぞという気持ちになってきます!

僕の好きな漫画ののむヨー●ル・・・

失礼間違えました。

ONE PIECEで、以下のようなセリフがありました。

悔やむ事も当然...。
やりきれぬ思いも当然。
失ったものは大きく、得たものはない。

...だがこれは前進である!!
戦った相手が誰であろうとも、
戦いは起こり、今終わったのだ!!

過去を無きものになど、誰にもできはしない!!!
............この戦争の上に立ち!!!
生きてみせよ!!!!

戦争と震災とは違いますが、どちらも理不尽なまでに大切なものを奪っていきます。
これから先こんな強い思いを持ち続けられるかは分かりませんが、
こんな言葉を想い続けて復興へと努力していきたいと思います。長文失礼いたしました。

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3/11(金)、14:46から今日まで、その6(4/2)。

2011年4月 2日 (土)

 3/26に、その5を記してから、1週間がたちました。以前から比べれば、ずいぶんと仙台市内の環境も整いつつあるのかもしれません。あらたに研究室には、仙台から近い場所にある、須藤くん、藤岡くんが新しく顔を出してくれました。宇都宮、盛岡方面の情報も入り、そちらの方でもかなり生活事情は改善しつつあるものの、3/11以前からはほど遠いようです。他の研究室メンバーからは、mailで連絡を頂いたり、mailでのやりとりで仕事をお願いしたり。ほっとしたり、助かったり。やっぱり、研究室にいろいろな方々いることが大切なのだと言うことを、改めて実感しました。

 仙台市内だけですが、それも自転車で行ける範囲に限れば、物流は少しずつよくなりつつあります。ただ、いつもであれば、何でもあるコンビニ。24hrいつでもというのが、ありましたが、昼頃にあいて、夜中前には閉まるというパターンです。それでも、ほとんどあいていなかった、先週から比べれば、場所と時間にもよりますが、以前のコンビニにあった様なパンとおにぎりを買うことができました。あまりのうれしさに、明日の朝ご飯と言うことで、getした次第です。食糧がこれほどうれしいことと思うのは、やはり、こういう危機的な状況に置かれたからだと思います。コンビニには普通にあると思われる週刊誌などの雑誌は、ほとんどない状況です。新聞はそれなりに入ってきつつあるようです。

DSCN5372.JPG 研究室の方は、これからが春の花のシーズンであり、イネの作付けを考えなくてはいけないシーズンです。どうすれば、これを達成できるのか、そうしたことに頭を悩ませ、研究室に顔を出している学生さんとは、どこに出張して、震災から復帰をするための実験をやるのかという話をできるようになりました。できるだけ、研究も前を向いて、上を向いて歩けるようになりたいと思います。

 1週間がたち、福島原発が良い方向に大きく、あるいは少しでも良い方向に改善されているかと思いましたが、仙台での放射線量は少しずつ減りつつありますが、環境への汚染が広がりつつあるのは、農学を学んだものとして、何とも言えず、悲しい思いです。生物濃縮が陸、海で広がることを考えると、未来に亘って不安を残すことになるような気がしてなりいません。。。世界中の全知全能を使って、この状況を画期的に改善することはできないものか、日々、思うのでした。

 今週、出前講義でお世話になっている先生方から、連絡を頂き、近くの先生とはお互いに心配し、特に、福島原発から、半径20-30kmにいらっしゃる先生のことはずいぶんと心配しておりました。福島県の浜通りは想像を超える事態になっていることを直接伺えました。また、HPに食糧不足と言うことを見た方からは、支援のmailも頂きました。ありがとうございました。日にち薬ではないですが、卵、肉類など、戦後すぐであったり、国内自給だけであれば、卵などはほとんど食べれないというような状況からは脱しつつあります。様々な交通路が良くなり、物流が改善されているからだと思います。


 わたなべしるす

 PS. オープンラボの予定がどのように変更されるのか、以前は、4/23とお知らせしましたが、現時点の交通事情などからは、無理と思っております。この予定変更についても、来週にはお知らせできるのではないかと思います。

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2011年度を迎えるにあたって。。(4/1)

2011年4月 1日 (金)

 このHPが公開され、数時間たつと、未曾有の東北関東大震災から、ちょうど3週間になります。まずは、この震災でなくなられた多くの方々を追悼して、黙祷したいと思います(黙祷)。あれから、3週間もたつのかというのと、これからどうなるのだろうかというめどが何か立ったかというと。。。。と、言わざるを得ない。時は流れており、今日から、新しい年度、2011年度が始まります。ある方が、「今日はエープリルフール、これが夢であってほしいと。。」。まさに、そんな4/1を迎えたのは、45年で初めてだと思います。

 新しい学生さんを迎えるのは、今の状況では今月末近くになります。そのときに、今の様々な環境がどれだけ好転しているのか、何とも不透明で仕方ありません。震災の復興、福島原発・放射線問題等々。しかしながら、非情にも時間は流れていきます。これを絶対に達成するというような年度目標をあげることができないような不透明な状況ですが、その苦難を研究室のスタッフ、学生さんたちと乗り越え、10年たったとき、あのとき、この決断をして、この教育研究をして良かったと、歴史に評価いただけるよう、努力したいと思います。


 わたなべしるす

 PS. 震災後、どのようなことが起きたかを綴ってきたHPの記事を、出前講義を行った高校の先生が取り上げていただき、特別授業で、今の震災の現地を学ぶと言うことに使っていただいたという連絡と、生徒さんたちの心温まる手紙を頂きました。ありがとうございました。今の状況を落ち着け、そうした生徒さんたちとお会いできればと思います。ありがとうございました。

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2010年度を振り返って。。(3/30)

2011年3月30日 (水)

 未曾有の東北関東大震災から、20日近くたちます。外はそれなりに春らしくなっているのかもしれないですが、身の回りでは春らしいと言うことは、植物が花を咲かせようとしているくらいで、感じることができません。普段であれば、この時期に学生さんの入れ替えである、「卒業式」という大きなイベントがありますが、今年は、この状況ですので、「卒業式」はなくなりました。そこで、2010年度を振り返って、何があったのか、そのことを踏まえて、明後日から始まる、2011年度はどうするべきなのかを。。。

 4-6月の第1四半期には、1名のM1の方と、4名のアルバイトの1, 2年生の方をお迎えできました。4名のアルバイトさんのwelcomeをできたのは、8月にずれ込みました。なにより、新しいメンバーをお迎えできるのは、うれしい限りです。研究面では、Nature, PNASをはじめとする多くの論文発表を行いました。多くの出前講義、年度初めの恒例行事である、「オープンラボ」も行われ、多くの方々にきて頂きました。そうした方々の中でlabにきて頂けるようになった方には、この震災で、開始が遅くなること、お許し下さい。今年度は、スポーツ大会はあまりふるいませんでした出前講義では、肥料をたくさんあげすぎて、田植えをしたイネが枯れそうになり、ご迷惑をおかけしました。それくらい、「イネ」は塩濃度が高くなると、弱いものなのだと。今回の震災で大量の海水をかぶった水田の回復には、長い時間がかからざるを得ないことを考えると、余りに痛々しいものだと思います。この時期に行った出前講義では、20年以上お会いしていたなかった方々ともお会いできたりする機会もあり、そうした機会を設定頂いた方々に、感謝したいと思います。ありがとうございました。

DSCN4885.JPG 7-9月の第2四半期にも、Natureの論文発表ができました。学内では、大学で発行している「東北大学 Annual Review」をはじめとする、理学研究科、環境科学研究科など多くのHPに記事を公開できました。より多くのところで、研究教育面を評価頂いたことは、うれしい限りです。出前講義、研究室訪問も数多くあり、社会貢献もできたのではと思います。学内の「サイエンスカフェ」に参加できたのも有意義でした。学会発表も学生さんたちに行ってもらいました。渡辺も学会でワークショップを企画できました。植物だけでなく、広く動物の研究の方々にも興味を持っていただけた良い機会でした。

 10-12月の第3四半期では、論文発表、学会での「サイエンスイラスト」の重要性をお話しできる機会があり、良い意味での異分野交流になりました。また、こうした機会を持つことができ、より発展させることができればと思います。出前講義もそれまでの半年以上に活発に行い、いずれも好評でした。次年度にまたつながればと思います。出前講義も小学校、高校、その保護者、一般社会人など、対象に幅が持てたことも、うれしい限りでした。論文発表も共同研究でありました。

DSCN4072.JPG 1-3月の第4四半期では、これまでのアブラナ科植物の自家不和合性研究を評価いただき、「第7回日本学術振興会賞」を授賞しました。これまでスタッフ、学生、共同研究者として、ご協力いただいた方々に感謝したいと思います。もちろん、師である、「日向先生」に。出前講義も多く行いましたが、サイエンス中心の出前講義だったのが、「自分作り、キャリア教育」の方が多くなったのも特徴的でした。

 あとは、残すところ、JSTの未来の科学者養成講座・「科学者の卵」の発表会(3/12), その関連で、八戸港に入港していた海底掘削船・「ちきゅう」の見学会(3/13), 3/19-22に開催予定であった、日本植物生理学会仙台年会を残すばかりの3/11に「東北関東大震災」見舞われたのでした。。。。。研究室としても、6年目を終わろうとして、人的にも、研究教育面でも、これからという矢先でした。4月からは、4名のM1の方をwelcomeするところでした。

 人生、ここが踏ん張りどころなのでしょう。これまでお世話になっている共同研究の先生方、今まで以上に、お世話にならざるを得ないと思います。この数年では、解決できないかもしれない難関をなんとか乗り越えたいと思いますので、次年度もこれまで以上に、ご支援頂きますよう、お願い申し上げます。


 わたなべしるす

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