東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

評価、地方在来、忘れない。。。。(8/6)

2013年8月 6日 (火)

 大学時代の師匠であった日向先生がよく言われていた。。。「日本人は評価をするのもされるのもへただ」と。。今から、20年以上前の話である。日本という島国であることも関係あるのだろうか。ただ、20年前に評価というのがあったのは、何があったのだろう。少なくとも、講義を評価するということもなかったし、どこかに出かけて、すぐにアンケートということもなかった。ところが、最近は、何かをやったら、内部、外部評価というのが付いてくる。評価ということでは、論文は審査と呼ばれるのかもしれない。それぞれの雑誌に合わせて、その雑誌が求めていることを理解した上で、審査をしたり、コメントを書く。初めてやった時には、何をどう書いたらよいのか困った。なにより、英語でコメントを書く。評価をするというのは、さらにハードルが。。ただ、これもある種の慣れかもしれない。さほど時間はかからなくなったが、それなりの緊張感とどうコメントすることが、その論文をさらによくするのか。。。審査と評価、同じようで違うことかもしれないが、やっぱり難しい。。。

DSCN6626.JPG 評価とか審査は、育種、品種改良にはつきものである。どれくらいそろいがよいか、他の品種と比べてどうかなど、品評会があり、金賞とか、様々な賞がある。市場でのそろいがよいということから、この前の河北新報にも書いたが、F1雑種育種法により、種子がほとんどである。そんな中、明日からのSSHの全国大会のタイトルを見ていて、地方野菜の研究が。。。地方に在来しているものは、評価を受けることもないのかもしれないが、地元では大切にされていて、場合によっては、最近の品種の拡大で絶滅、絶滅危惧になっているものもある。詳細は、また、ポスターを見てにするが、◎△菜とあったので、アブラナ科野菜とばかり思ったが、そうではないようだ。明日がさらに楽しみになってきた。。。

 来週にはお盆になる。最近すっかり書くことを忘れているが、お盆の前に、8/11というか、震災から2年と5ヶ月この前も大きな地震があった。というか、最近地震が多いと感じる。あの地震のことは忘れている訳ではないが、11日というにが、毎月来るが、「忙しさ」で流しているのは、。。反省しないと。。。最近になって、市内のマンションなどの大型建築物の補修が始まっているところもある。2年以上たって。。。と思わざるを得ない。何とかならないのだろうか。と、念じることしかできない。どこでどうなって、こんなに遅れているのか、どうもよくわからない。。。忘れないというのでは、今日は広島に原爆投下されてから68年目。小学校6年生の修学旅行でみた、広島平和記念資料館の展示物の悲惨さ、今でも忘れられない。震災のことも、同じくらい忘れられない。。。というか、忘れてはいけない日であった。。。黙祷。。。

DSCN6918.JPG わたなべしるす

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オープンキャンパスでの講演

2013年8月 5日 (月)

東北大学では、7月30日、31日の2日間オープンキャンパスが開かれていました。

私も高校生のとき、東北大学のオープンキャンパスへ行ったのですが、当時私が行ったのは農学部と医学部保健学科。
その為、雨宮キャンパスと星陵キャンパスには行ったことがあったのですが、川内キャンパスや青葉山キャンパスで行われているオープンキャンパスがどんなものなのか、知りませんでした。

先日、渡辺先生からのお知らせもあった通り、私は理学部で「オープンキャンパス for 女子高生 by サイエンス・エンジェル2013」というイベントに参加してきました。
理学部へ行くため、仙台駅のバス停へ行くと、すごい列が。
東北大のオープンキャンパスは高校生がたくさん来るよ!
と聞いてはいたのですが、想像以上。
バス停からペデストリアンデッキをぐるっと一周するほどの高校生の列。
改めて東北大学の知名度を感じました。


では、先週のことになってしまいましたが、このイベントについて書きたいと思います。

私は今回、講演者として参加しました。
当日の天気は小雨で、予定していたよりも女子高生が来ないのではないかと心配もありましたが、
時間になってみるとたくさんの女子高生が!!

_DSC9362.JPG

約90名ほどの女子高生のみなさんが来てくれました。
教室は満席。椅子をプラスして、なんとか全員に座ってもらえました。

講演内容は、私の大学受験、大学生活、研究のお話など。
参考になるお話ができたのか不安もありますが、
女の子でも理系に来て、楽しいことたくさんあるよーということを伝えられたのではないかと思います。

これまでも何度か高校生にお話をすることがあったのですが、毎回、自分が高校生のときは
何を考えていたのかなーと振り返る良い機会になっています。

また、キラキラしている高校生とお話しすることで、初心を思い出して自分も頑張ろうという気持ちになれます。
今回も、私と同じ高校の後輩たちが声をかけてくれて、とても嬉しかったです。


イベントの後半は、グループトークが行われました。
グループといっても、約40名ほどのSAが参加していた為、高校生は自由に話を聞きたい先輩のところに行って話ができていたように思います。
M1の田口さんもこのグループトークに参加してくれていました。

今年のオープンキャンパスでのイベントは成功したのではないかなーと思います!


サイエンスエンジェルとしての活動も今年で最後となりました。
あと1年、なかなか昨年ほどは活動できないかと思いますが、できるときに楽しみながらやっていきたいと思います。

M2 曽根


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【お知らせ】2013年8月4日, 12時28分頃, 宮城県沖(M6.0)地震に伴う影響(8/4)

2013年8月 4日 (日)

 仙台も梅雨明けして、朝から、片平地区は作業停電。。。。いつも夏の暑い時期で。。。梅雨明けしてなければ、涼しいので、labの温度などを気にしなくてよいと思っていたのが、。。。梅雨明けは想定外でしたが、イネの生育、蔬菜、果樹の生長には梅雨明けは必要ですので。。。

DSCN6464.JPG そんな日曜日、渡辺は学会の仕事というか、。。そんなで関西に。。。labの停電の最後を見て、帰ろうとしていた高田君から、こちらの携帯に電話が。こちらは会議の直前でした。地震の速報で、宮城県でM5強があったと。。。去年の鹿児島出張の時もそうでしたが、出ている時に限って、。。。いつも頭を抱えます。こちらも慌てて、netをつないだら。。。震度5強は石巻市だけ。仙台市青葉区は、震度4。たぶん、これなら、大丈夫だろう。ただ、陸地に近いところが震源だったので。。。そのあと、改めて高田君から、研究室内の変化はないという連絡があり。。。かなりほっとしました。

 netという便利なものができたことで、迅速にこうしたことに対応できるというのは、何よりもほっとします。ちょうど停電で研究室のHPがdownしている時で。。。世の中、よくできているというか、。。。困ったものというか。。。今回は、Twitterなるもので、速報を打つことができるというものトライしてみました。あらかじめ、ご覧になった方もいるのでは。。。


 わたなべしるす

 PS. 作業停電も予定通り終わったと。。。研究室も改めて、スタッフ、院生の方々が確認してくれて、特に被害はないと。。。被害がないのと、netの迅速な復旧はありがたいものです。と、作業停電の対応頂いた皆様に、感謝です。。。ありがとうございました。

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そういえば。。。(8/2)

2013年8月 2日 (金)

 そういえば、きがついたら8月になっている。というか、7月が終わっていた。が。。。まだに梅雨が明けない。仙台の気温の50%増しの温度が西日本。というか、もっと高いのかもしれない。ただ、明日あたりから、少しずつ晴れ間が見えるようだ。どれくらいぶりだろうか。。。これでどうやら梅雨も明けて、冷害も回避できそうである。ほっとした。。。というのは、梅雨明けをして、冷害が出なかったことを確認してからにしよう。

DSCN6602.JPG そういえば、きょうは大学院の入試。うちの研究室を受験してくれた方も。。。無事にというのを祈るばかりである。。。で、そんな大学院の入試の日に「東北新幹線で遅れ」というを朝のnetで見て。。。こちらも関西方面へだったので。。。気になりながら。。。入試に影響が出たのか、そうでないのか。。。その当たりが、情報がないが。。。ないことを祈るばかりである。。。大学の入試だと、雪の影響だが、。。。さすがにそこまで寒くはないので。。。ただ、こうした非常事態に備えることの大切さも教えてくれた。こんな時、「万が一の時になって、思いをめぐらすのではなく、常日頃から非常の事態に備え、一生懸命にわが身を生かす心構えを養うべきである。」という言葉を思い出す。

 そういえば、最近物忘れが激しい。というか、忘れる。あれをしないといけないのは、やらないといけない日のずいぶん前に考えているのだが、書き記していないと、それをやる時には、忘れている。。。脳みそがどこがどうなったのだろうか。治せないのか。。

 そういえば、明日は土曜日。明後日は日曜日。日曜は片平地区の電気点検。なぜ、この暑い時期に。。。ドライアイスなど、careが大変なのに。。。冬だったら、と思う。2011.03.11も、雪が舞うくらい寒かったので、ずいぶん、助かった面があったと思う。あれが真夏なら。。。もっと研究室の被害もという気がする。

DSCN6603.JPG ということで、mailなどの返事が遅くなるかもしれないですが。。。急ぎの方は、土曜日の日中に。。。ご連絡を。。。


 わたなべしるす

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【研究室訪問】オープンキャンパスに伴う埼玉県立浦和第一女子高等学校、秋田県立秋田南高等学校、来訪(7/30-31)

2013年7月31日 (水)

 6/27にお知らせしたとおり、7/30-31は、本学のオープンキャンパスでした。ここ1週間ほどぐずついた天気で、2日とも小雨模様で。。オープンキャンパスで来られた高校生の皆さんには足下など、大変だったのではないでしょうか。朝、labに来るスタッフの方が、青葉山にたくさんのバスが上がっていたということも伺ったり。。。こんな天気でしたが、2校の研究室訪問がありました。

 7/31の午前中は、昨年に続いて、秋田県立秋田南高等学校の生徒さんたちと遠藤先生。遠藤先生には、出前講義科学者の卵養成講座で毎年お世話になっております。遠藤先生は、この生命科学研究科で学位を取られた方になります。今年は15名の3年生が見学に来てくれました。同じ秋田県で高校は違いますが、田口さんがいらしたので、彼女がちょうど、古川農試でのサンプリングと重なったので、10min間の質問タイム。やっぱり世代が近い分、入試対策等、たくさんの質問がありました。同郷の方というのは、やっぱりよいものだと思いました。

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DSCN7093.JPG そのあと、渡辺の方で、研究室、ガラス室の案内と思っていたのですが、このあとの菅野先生とoverlapしたので、曽根さんにお願いして。。。研究室内の実験装置、外のガラス室などを案内して頂きました。戻られてから、大学に入ってからはというか、その先は、いろいろなことを自分で決める。ということの大切さなどを話して、最後は、いつものように集合写真。植物、遺伝学に興味があるという方もいらっしゃいました。ぜひ、東北大にきて、渡辺の研究室で一緒に研究ができればと思います。楽しみにしております。

DSCN7095.JPG それと前後して、埼玉県立浦和第一女子高等学校の菅野先生がいらっしゃいました。科学者の卵養成講座SSHなどでお世話になっており、渡辺の10級上の農学部農学科の先輩に当たる方です。菅野先生が所属されていたのは、当時の研究室名では、害虫学研究室で、松田先生がいらっしゃいました。松田先生には、渡辺も講義と実験を教えて頂きましたし、変な虫を捕まえては、分類して頂きました。そんな松田先生を感じさせてくれる先生で、仙台にご実家があるということで、このタイミングでいらして頂きました。菅野先生が農学部にいらした頃は、ここの建物は、まだ、大学の附置研で、農学研究所と呼ばれていた時代。その頃から比べたら、改修工事もあり、明るい雰囲気になったのでは。。見学では研究室と温室を見て頂き、農学部とは少し違うかもしれないですが、あまり変わらないイメージを持って頂いたのではと思います。ここでも、温室の説明は曽根さんにお願いして。。。アルバイトをしてくれている、藤田さん丸岡さんは菅野先生のお弟子さん。藤田さんは都合が付かなかったのですが、丸岡さんは、いらしてくれて。。曽根さんと一緒に外の案内をお願いして。。。ずいぶん昔の農学部の話で盛り上がることができたり、秋にSSHの課題研究の指導できてほしいというようなリクエストも頂きました。また、秋が楽しみになりました。

DSCN7096.JPG 天候がよくなかったとはいえ、こうして2校の方々が研究室訪問頂いたのは、うれしい限りです。ありがとうございました。また、SSH、科学者の卵養成講座でお世話になれればと思います。また、研究室の案内を手伝ってもらった、曽根さん田口さんアルバイトの丸岡さん、ありがとうございました。また、来年も多くの高校生にきて頂ければと思います。


 わたなべしるす


 PS. 午後からは、番外編という訳ではないですが、科学者の卵養成講座を工学部でお手伝い頂いている白戸さんらがいらっしゃいました。小学生の夏休みの自由研究の相談をされたあと、研究室見学、ガラス室の見学をされて、大学って、こんなところなのだと、小学生の方にはすこし理科の楽しさも理解頂けたのではと。。。。科学者の卵養成講座というつながりで、こうしたことができたのも、うれしい限りです。ありがとうございました。

DSCN7097.JPG 外では夕方になり、セミの鳴き声が聞こえるようになりました。ようやく。梅雨も明けないですが。。前にも書いたことがあるかもしれないですが、この季節 からヒグラシが鳴いているのは、四国で子供時代を過ごした渡辺には、夏の終わりという感じで。。。早く、夏休みの宿題を残さずやらないといけないと。。。 そんな気分になる夕方でした。

 PS.のPS. 昨日、学会からのお知らせの中に、「平成26年度みどりの学術賞候補者の推薦」というのが。。。そんなのを頂けるような業績でもないので。。。と思って文章を読んでいたら、平成24年度(第6回)に琉球大学名誉教授・新城長有先生が受賞されていたというのが、ありました。渡辺が出前講義等で話しているのですが、高校3年生の時、高校の地理の時間に、何故か、NHK特集「謎のコメが日本を狙う」という番組を見て、遺伝学、育種学のすごさに感動して、農学部農学科に行くことを決めたきっかけになる番組でした。その中で、hybrid riceのことを説明されていたのが、琉球大・農学部・教授の新城先生。その後、遺伝研の研究集会で招待されて、自家不和合性の話をして、先生のテレビを見て、今の自分があるんですと話をしたら。。。あの番組見てですかと。。照れながら話しをされているのを、昨日のように思い出しました。

読書のススメ(東北大・渡辺)-本の表紙.jpg こんなお知らせが、次の世代を教育するというか、アウトリーチ活動のことの時に、飛び込んできたのも、何かのご縁かなと。というより、受賞された時に、きちんとしたことができなかったことを、今さらのように、悔やんでいる自分がいたのも事実でした。。

 なお、hybrid riceの現状と新城先生のことについては、東北大農学部の鳥山先生が最近日本語の抄録を書かれておりますので、それを参照頂ければと思います。その中にも「謎のコメが日本を狙う」のことが記されておりました。

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