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研究成果がGGS(Genes Genet. Syst.)に掲載されました。

研究成果がGGS(Genes Genet. Syst.)に掲載されました。 生殖は雌雄の異なるゲノムが相互作用するモデル的な系といえます。そのために植物の場合、雄性配偶子を有している花粉が発芽し、花粉管伸長が重要となります。今回は、花粉管伸長に機能しているだろうことは想定されていた、アクチンフィラメント(AF)とアクチン結合タンパク質(ABP)について、ABPの中でも注目度が低かったLIMタンパク質の機能を花粉管伸長で機能解析をしました。シロイヌナズナゲノムには、PLIM2の遺伝子が3つに重複しており、その中でも、生殖器官で特異的に発現が観察されたAtPLIM2a, AtPLIM2cの機能抑制系統を作出したところ、抑制系統では、花粉管伸長速度が57%に低下していました。この結果として、鞘基部の結実率が野生型に比べて低下するという現象を見いだしました。

 また、本稿はその成果が評価されGGS 5号の表紙に選ばれました。Open accessですので、ぜひ、ご一覧頂ければ、幸いです。

DSCN1829.JPGDemonstration in vivo of the role of Arabidopsis PLIM2 actin-binding proteins during pollination

Sudo, K., Park, J.-I., Sakzono, S., Masuko-Suzuki, H., Osaka, M., Kawagishi, M., Fujita, K., Fujita, K., Maruoka, M., Nanjo, H., Suzuki, G., Suwabe, K., and Watanabe, M.

Genes Genet. Syst. (2013) 88: 279-287 .

(URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/ggs/88/5/88_279/_article)


わたなべしるす

PS. 渡辺の研究室HPに関連記事があります。あわせてご覧ください。


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