文部科学省科学研究費補助金「新学術領域研究」
研究成果
ショウジョウバエも種によって求愛の仕方は異なります。たとえば、雄が雌に正面から求愛するDrosophila subobscuraという種もいれば、雄が雌の後に回って求愛するD. melanogaster(キイロショウジョウバエ)もいます。キイロショウジョウバエの雄から嗅覚と視覚のどちらか一方を剥奪しても雌の後に回って求愛することにかわりはありません。嗅覚と視覚の両方を取り除いて初めて"前後の見境なく"雌に求愛するようになりました。雄が雌の頭とお尻を区別する際に使っている嗅覚的・視覚的手がかりは何なのか、興味ある課題です。本論文は、北海道教育大学の木村賢一教授のグループと山元の共同研究の成果です。
出典:Kimura, K-i., Sato, C., Yamamoto, K. and Yamamoto, D. (2014) Journal
of Neurogenetics (in press).
図:求愛のため片翅を震わせるキイロショウジョウバエの雄(佐藤耕世による)