東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

【お知らせ】文部科学省審議会(科学技術・学術審議会, 学術分科会, 第7期研究費部会(第7回))参考資料・「科研費による学術研究の成果について」で研究成果が取り上げられる(5/29)

2014年5月29日

 大学で研究を始めて、30年近く。学部の4年生の時に、研究室に配属され、研究を始めたとき、「科研費(科学研究費)」という言葉を聞いた。何のことだ ろうと思ったが、こんな風に書類を書いて、出すんだというのを学部生、大学院生のころ、聞いた。当時はワープロが出始めたときで、それで書いて、枠に貼り 付けて、コピーをして、提出していた。実際に自分で始めると、糊で切り貼りして、という秋のイベントになった。今では、直接枠に書き込める分、その手間は なくなったが、研究室を支える大事な外部資金である。

 そうした科研費を含めて、文部科学省には様々な審議会があり、その中の部会で色々 なことが議論されている。渡辺も学会誌出版助成について、学会からのオブザーバーというか、場合によってはコメントを求められるようなことがあり、参加したことはあったが、。。今回は、渡辺の科研費研究成果が第7期研究費部会(第7回)配付資料の参考資料4として会議に使われた

DSCN5721.JPG 「日常生活や地域社会・経済に影響をもたらした科研費の研究成果の例」ということで、アブラナ科植物の自家不和合性研究がNature, Scienceという世界的科学雑誌に掲載されただけでなく、アウトリーチ活動展開を行い、10年間で600件を超え、18,000通を越える子どもたち からの手紙に全て返事を書いたというのが、地域社会に影響を与えたということかと。。。つまり、我が国の未来を担う次世代の若者の教育にも多大な影響を与え、平成25年度野依化学奨励賞を受賞したことも。。。

 今日も午前中は市内の小学校で出前講義であった。少しずつの積み上げで教育を行 い、また、科研費の力を借りて、また、世界トップ水準の成果を論文として報告したいと、思わせてくれるくらいの評価を頂いたような。。。。ありがとうござ いました。励みとしてさらなる精進をしたいと思います。

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 わたなべしるす

 PS. この資料の中には、共同研究をしている先生であったり、大学の教養部の頃のサークルの先輩であったり、SSHの運営指導委員会でご一緒したことがある先生だったり。。。世の中の狭さを実感できました。もちろん、topのところには、「ノーベル賞などの画期的な成果をもたらした科研費の研究成果の例」とし て、先の受賞の野依先生の研究成果も。。。ありがとうございました。

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