東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

地球全体、違和感、9月・・・(9/4)

2013年9月 4日 (水)

 地球全体がおかしい。としか思えないくらい、温暖化、異常気象が続いている。8月はあんなに暑かったのに、9月になるかならないかで、あり得ないくらい雨が降っている。西日本の方々は、とてもたいへんだと。。。100mmを越える雨というのは、。。。この前、古川の試験場で出会ったようなレベルではないのであろう。。。何より、観測を始めてから最高に暑かった夏というのが、今年のdataのようだ。その温暖化の関係で、病害虫が高緯度に拡大しているらしい。というのが、Nature Climate Changeに掲載されたというのを見た。。。。。。確かに、最初に仙台にきた頃から見たら、いないような害虫がいたり、少なくともvirusも増えているような気がする。。。それをちゃんとdataにするというのが、評価されるのであろう。もちろん、そうした害虫だけでなくて、スズメバチもかなり繁殖しているようだ。この夏は3匹ほど、研究室にも侵入して、駆除した。。。片平の木々の中に、巣があるとしたら本当は退治をしないと。。というくらい、地球レベルでおかしくなっている。という点では、鮨ネタのクロマグロも急激に減少しているという。海の中なので何が起きているのか見えないのが、問題である。昔に比べれば、マグロを食べることは増えた。その代わり、イワシ、サバなどは減ってきている。この間に何か見えない関係はないのだろうかと言っても、海の中なので、全部をどこかにひっくり返して、何が起きているかは、。。。何とか、その原因を突き止めることができないのだろうか。

DSCN3326.JPG この異常気象に連動しているといえば、そうかもしれないが、寒気と暖気がぶつかって、竜巻が発生している。子供の頃に、かまいたちというか、小さな風が巻いているのくらいは見たことがあるが、北米大陸で観察されるような、そんなものが日本で。。。。どうも、なれないというか、違和感がある。。。といっても、地球温暖化が根本原因なら、何とかしないといけない。台風が沖縄近海で発生して、そこで発達するというのも、やっぱり違和感がある。普通は、もっと南の海で発生、発達というのが普通のような気がする。そんな異常気象に対して、植物の遺伝学をやっている立場からだと、少しでもCO2を固定する植物、作物を育成すればよいのだろうか。。。生殖をずっとやってきたものには、どうもイメージがわかない。違和感というほどではないが。。。そうしたことにも目を向けないといけない時間軸に入ったのかもしれない。

 時間といえば、すでに9月に。。あっという間である。先日は、防災の日であったが、これといったことはしていない。それだからであろうか、今朝、9:18頃、震度2の地震が。。。。久しぶりであったが、震源は鳥島近海でM6.9。。。M7.0に近い。。。震源からの距離と搖れ方が比例関係にないのが、不思議な地震であった。。。やっぱり、マグロ、イワシでないが、海の中はよくわからない。。そういえば、9月。イネの季節も終わり、アブラナも本格化するシーズン。こちらは、科研費の申請のシーズン。異常気象・地震に負けることなく、これまで通り、アウトリーチ活動などを行い、普段の生活と平行して、これはという提案にしないと。。。。

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 わたなべしるす

 PS. 昨日テレビを見ていたら、普段通う大学以外に、こんな大学にも通っているそうな。。実際の会社などでの経験の一部を積むようなことを。。。なるほどと、ということと、同じようなことを、SSHとか、科学者の卵とかでも、やっているなと。。高校でやるのか、大学でやるのか、もっと前なのか、。。その当たりは、考えないといけない時期なのかもしれない。。。。

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【出前講義】宮城県仙台第一高等学校・生物部・SSH活動他「イネ・アブラナ多様性研究」研究指導(9/1)

2013年9月 2日 (月)

 先週末はずいぶん暑かったのですが、今週の天気を見る限り、30oCを越える日はなさそうです。ようやく、秋らしくなりつつあるのかもしれません。イネの時期から、アブラナの時期に。。涼しいくらいの方が落ち着きます。

 昨日の日曜日は、宮城県仙台第一高等学校・「一高祭」。それに重ねたというよりは、そんな時の方が、ゆっくり議論できるのではと。。。失敗したのは、いつものカメラを持って出なかったこと。。。おかげでイネ、アブラナをずいぶん、生徒さんと小松原先生と観察したのですが、写真が。。。申し訳ありません。ほとんどのイネが出穂し、コシヒカリベースの出穂期が違う品種は、想定通り、出穂期がずれていて。。。あとは、indica、日印交雑なども植えていたのが、出穂していて、芒というか、のげというか、。。それも多様性があって。。。籾の中では胚乳がまだ固まってない状態でした。そうした観察ポイントを伝授して。。。

 アブラナの方は、品種間を区別する遺伝子。。。結構難しいもので。。。。こちらの方は、ずいぶんと頭を抱えました。先生と生徒さんの方でも検討するということで、こちらでも新規な遺伝子がなにかないか。。。。かなり難し宿題になりました。

 で、そのあたりで、labに戻ってと思ったところに、小松原先生が宮城第一高校時代に理数科の生徒さんを指導していて、その方々が卒業して、それぞれの道で。。と、総勢、5名が。。この年代は渡辺が自家不和合性の出前講義を行っており。。。覚えてくれた方もいましたし、なんと、渡辺の基礎ゼミをとってくれていた学生さんともばったり。また、共同研究をしている先生の大学の学生さんも。。。世の中狭すぎです。。。びっくりの連続でした。昔のことから、これからの遺伝学というか、ゲノミクスというか、そんなことを話していたら、あっという間でした。また、ぜひ、こうした交流ができればと思います。ありがとうございました。

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 わたなべしるす
 
 PS. 前日には、うちの研究室の田口さんが、イネの観察にいってくれたそうです。こうしたら、ああしたらと。。とてもniceなsuggestion、ありがとうでした。

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イネお疲れさま会

2013年9月 2日 (月)

10日ほど前、イネのサンプリングが終わったことをブログに書きました。

今日は打ち上げとしてサンプリングを手伝っていただいたみなさんと
「にぎりの徳兵衛」という回転ずしに行ってきました。

私は回転ずしに来ることが何年ぶりか覚えていないほど久しぶりでした。
そのため、席にタッチパネルがあることに驚き。
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こんなに効率のよいシステムが出来ていたとは・・・技術の進歩はすごいです(?)

肝心のお寿司はこちら。
IMG_0009.JPG
ネタのボリュームがすごいです。
私にとってすしといえばスーパーのにぎりセットですからびっくりしました。食べ応え十分。
ボリュームといえばこちらの穴子。
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シャリが見えません。にぎりでいえば3人前くらいの量のネタでした。

無事に打ち上げも終わって、イネづくしの夏が終わり9月になりました。
ゼミや講義はまだ始まっていませんが、中断していた実験が再開します。
切り替えていきたいと思います。

M1 田口

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【基礎ゼミ113】農学・木幡経過報告(67)

2013年9月 1日 (日)

 こんにちは。農学部の木幡です。こんにちは。お久しぶりです。昨日まで実家のある埼玉県に帰省していましたが、本日帰ってきました。仙台のアパートを空けていたのは3週間ほどでしたが、大家さんに水の管理をお願いしていましたので、野菜たちは元気です。きゅうりも唐辛子も最後の報告から夏休み前まではあまり変化がありませんでしたが、この度、唐辛子が実をつけたので報告したいと思います。小さなプランターでしたが、以外にも旺盛に繁茂し、実も鈴なり状態です。私の栽培したこの唐辛子は「バナナクリーム」という品種で、辛くなく甘いそうなので、ピーマンのように食せばよいのでしょうか? 調理法を考えるのも野菜作りの醍醐味というものです。

DSC_0004.JPG  それにしても、この唐辛子、手のひらほどの長さがありとても大きいですね。

DSC_0005.JPG キュウリの方も写真はありませんが、切戻しをしてから多めに追肥をしたのでまだまだ元気です。今後も引き続き観察、及び収穫を続けてゆきたいものです。


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渡辺コメント

 農学・木幡さん、報告ありがとうございます。夏休みになったこともあって、皆さんからの報告もずいぶん少なくなりましたが、梅雨明けからは、ずいぶん好天が続いたので、成長もよかったのではないでしょうか。6/30以来ですが、かなり成長しましたね。トウガラシの「バナナクリーム」は、うちの研究室でも栽培していて、どうやって食べればよいのか、どんな味なのかなど、ずいぶん議論をして、最初は食べました。生でも食べましたし。。。意外といけました。次は、加工したり、食したことをキュウリといっしょに報告してください。楽しみにしていますので。うちの研究室のキュウリは、すっかり病気にやられて、少し収穫が少なくなってきました。

 それにしても、作物を大家さんが管理してくれるというのがよいですね。それも感動しました。というか、渡辺も宮町に住んでいたことがあり、そのときは、屋上でトマトなどを栽培していて、大家さんでなくて、管理人さんが自分たちのといっしょに管理してくれていたのを思い出しました。


 わたなべしるす
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【出前講義】仙台市立木町通小学校・理科クラブ「花を解剖して、花の構造を理解しよう!!」(8/30)

2013年8月30日 (金)

 自分が小学生の頃、8/30というのは、夏休みが終わる2日前。夏休みの宿題に追われていたような記憶があります。仙台では、今週から通常授業が始まっていて、なんか、夏休みの最後に、宿題のお手伝いという感じが、頭の中では。。。今回は、理科クラブの時間に「花を解剖して、花の構造を理解しよう!!」という内容。これまで、七北田小学校中学生向けの夏休み大学探検2013でも、実施してきた内容です。

 今回解剖に使うのは、キク、トルコキキョウカーネーションの3種類。この夏の暑い時期というのもあって、種類をそろえるのは、大変だったので、1つの花茎にたくさんの花が付いている、スプレータイプを選択して。。。。色はカラフルなので。。。せめてそれくらい、楽しんでもらえれば。。。本当の開催時期は、11月だったのですが、こちらがdouble bookingしてしまい。。この時期に、予定変更をして頂きました。申し訳ありません。

DSCN7233.JPG で、花の解剖というから、何かすごそうなことをすると思うかもしれないですが、花をがく、花びら、雄しべ、雌しべに分解してみること。自分が小学校の頃であれば、道ばたの花をとっては、花びらをちぎって、歩きながら、点々と花びらが続いていたり。。そんなことをずいぶんしました。時代は流れて、学校の帰りには、寄り道、道草をしないようにと。。もちろん、自分たちのころもそうはいわれていましたが、そんなことは気にせずに、道草でそんなことをしていました。おかげで授業の一環でという訳でなく、日常の世界で、感覚的に花を解剖すること、分解することを覚えたのかもしれません。もちろん、花だけでなくて、虫などいろいろなものを分解したような気がします。。。ここ木町通小学校のクラブ活動の理科クラブは、4, 5, 6年生。まずは、花を解剖して、そのあと、大きくしてみたいヒトには、顕微鏡を用意して、。。花びらを丁寧に分解してみる子供たちもいれば、キクの花を一気にばらばらに。。。という方も。それぞれの個性があって、よいのではと思います。分解して初めて、ものの成り立ちがわかりますし、それが組み立てをしようということにつながる訳です。花では、難しいですが。。。今回は、時間の制限があり、また、台風が近づいている暑い中だったので、大変だったですが、秋が深まり、これから、帰り道、庭などでたくさんの花を見かけると思います。ぜひ、また、花だけでなく、いろいろなものを解剖して、その不思議を発見して下さい。

DSCN7237.JPG 使った顕微鏡の1つは、震災の時に、神戸大学理学部から、分譲されたもの。普段使っているのは、鏡筒が1つなのに、分譲頂いたのは、2つ。大学では普通ですが、小学生にはびっくり。その顕微鏡などを使って、花びら、表皮の観察。最後には、こちらが学内のシダレザクラに付いていた、セミの抜け殻を持ち込んでいたのを、解剖初めて。。。セミという植物とは違うものも観察できたのでは。。。その違いもしっかり覚えておいて下さい。

DSCN7239.JPG 科学クラブの先生方を初めとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。秋からの出前講義もこれからが本格化。これからも楽しみにしております。

DSCN7240.JPG わたなべしるす

 PS. 学校に行くと、3-6年生で、出前講義をしている関係で、「博士、教授!!!!」という名前で呼ばれることも。覚えてもらえるのはうれしい限りです。ありがとうございます。

 PS.のPS. 講義が終わったあとに、担当された先生方と意見交換会。セミの話が出たところで、先日もテレビでやっていた昆虫食の話し。イナゴの佃煮とか、そのイナゴを捕まえたとか。。。子供たちは、虫が苦手のようでしたが、自分たちの世代は、そうして虫を捕まえて学校に持って行くというのは、普通のことで。。そのうち、テレビでやっていた昆虫食の時代が本当に来るのではと。。楽しい議論でした。ありがとうございました。
DSCN7242.JPG

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