東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

【研究室訪問】2014年夏のサイエンスワークショップ検討会(8/15)

2013年8月15日 (木)

 福島県立福島高等学校SSHの運営指導委員を賜っていることもあり、以前から、来年の夏に日英の高校生が一緒になって、サイエンスワークショップができないかと、相談を受けていました。渡辺自身は、どうも英語が苦手で。。。最低限のcommunicationしかできないのですが。。。SSHでは、これまでにも英語でのプレゼンがあったり、国際会議に参加したり。。。また、今年は日本が英国に初めて行ってから、150周年になるのだとか。その中に、初代総理大臣の伊藤博文がいたとか。。その関連のシンポジウムも日英で開催されるとか。。。

DSCN7131.JPG そんな長い歴史がある日英交流に、SSHのプログラムの一環として、「サイエンスワークショップ」を2014年夏にorganizeするということで。。。日英の高校生を研究室に配属して、数日間、実験等をやろうと。。プログラムとしては、とても魅力的ではあるのですが、実際の準備は1年前からということで、。。。また、サポートする大学、研究室側も、数日間、英語の世界になるというのも、今の時代、よいことなのかもしれないと。。。

 実際には、日英の高校生が来年、研究室で4-6名ほど配属になり、その研究室独自のコンセプトで、高校生目線でのサイエンスワークショップを企画すればよいということで、少しほっとしましたが、実施されるのが、ちょうど、1年後。つまり、イネのサンプリングという研究室でも、一番の農繁期。研究室のメンバーはサンプリングで手一杯ですので、このプログラム、SSH科学者の卵養成講座などの卒業生をうまく活用できないかというのが、会議の席でも話題となりました。このプログラムの卒業生は、このプログラムの意義なども含めてわかっているでしょうから、ぜひ、お願いしたいと。。。今から、探索を始めないと。。。いずれ、来年の夏に。。。これまで取り組んだことがないようなアウトリーチ活動の融合プログラムなので。。。

DSCN7132.JPG 最後になりましたが、今回のプログラムを企画頂きました福島県立福島高等学校の橋爪先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。何とか、大役がこなせるように、備えたいと思います。


 わたなべしるす

 PS. 会議のあと、明日からの鹿児島でのコアSSHで出張。そんな移動中なので、久しぶりにゆっくりと新聞を。いつもなら、netだけでの新聞紙面が。。。「・・正午から1min間の黙祷を。。。・・」というのを見つけました。そういえば、今日は、8/15。ずいぶん暑いので、そんなことも失念しており、また、上記の会議中でした。また、落ち着いたら、関連のニュースを見ながら。。。

 PS.のPS. 子供の頃に見ていたウルトラマン。一瞬で別の場所に移動。「テレポーテーション」といわれて、必死で走って、技をまねしたような。。。そんなテレビの単語は覚えていて。。。そうしたら、今日のNatureに「量子テレポーテーション」のことが。directの関係はたぶんないのだと思うが、なんかすごそうなので、時間を見て読んでみることにしよう。夏休みの宿題にでもして。。。

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相関、テンポ、らしさ(8/14)

2013年8月14日 (水)

 これだけ暑いと、複数のことを考えるのは難しい。あれをしながら、これもというのは。脳みその温度と複数のことを考えることには、相関があるのだろう。もちろん、寒いと考えられないので、一定までは、正の相関で、そのあとは、負の相関かもしれない。相関といえば、研究分担者をしている、新学術領域研究「ゲノム遺伝子相関」。異なる遺伝子、ゲノムの間の相関。相関というから難しい。相性と考えればよい。1人でいる訳でないので、複数でいる訳で。そうしたら、その間の相性は自然と現れる。自家不和合性も、花粉と雌しべの相性ということもできるだろう。つまり、身の回りには、相性だらけなのだろう。学生の頃、結構、かなり勉強したのに、「A(優)」をくれない教官とか。。。その時は思わなかったが、冷静に考えれば、両者の間には、軋轢があったのかもしれない。。。もちろん、軋轢をなくす努力をしていたかといえば。。。その意味で、ヒトでは相性は最初に決まるのかもしれないが、考えるという分だけ。。ただ、冷静に考えれば、遺伝子の相関もあるが、それ以外の環境要因で表現型は振れてくる。その振れ幅を理解することができれば、植物・作物の表現型を理解できるだけでなく、ヒトの相性ももう少し軋轢がなくならないだろうか。。。

DSCN2856.JPG その相性を決める訳ではないが、話しであったり、実験であったり「テンポ」というかそうしたものも影響してくる。そういえば、歩く速さは、東京より大阪の方が早いとか。こうしたテンポもある。実験も、うまくいかなくなると、テンポは下がり気味になる。うまく行き始めれば、テンポも上がる。そういえば、大学の時の師匠の日向先生が「実験はうまくいっている時は、一気呵成に。うまくいかない時は、しっかり考える。」。。。確かにそうかもしれない。うまくいかない時にしゃかりきになっても。テンポにも相関はある。誰かと共同研究をしたり、合同プロジェクトをしたり。そうした時、テンポが違う時がある。どちらがどちらにあわすのが、よいというのはないと思うが、。。お互いのpositiveな交流のためにも、テンポも重要なのだろう。

 時代時代で、その時の背景もあるが、「らしさ」というか「流れ」というのか。。。自分が大学院生の頃は、何か遺伝子をとって解析するのにも、1年以上かかった。だから、それで論文になった。ただ、今はそうはいかない。その遺伝子がどんな現象に関連して、何をしているかを示さないといけない。。大変かもしれないが、その時代を反映しているというか、時流というか。。もちろん、その時代を飛び越えて、10年、20年先のことをやっていて、その大事さに気がつかなかったり、あとから、あれは、すごかったと評価されることももちろんある。らしさにこだわるあまり、評価が追いつかないのだろうか。その意味では、評価が追いつかないような突拍子もないことをやってみたいと常々思うが、そう簡単ではない。そうして変わることもあれば、変わらないでほしいというか、そうしたものもある。夏であれば、網を持って、セミを追いかけ、クヌギを見つけて、カブトムシ、クワガタムシを捕ることをやっていた。少なくとも子供の頃。。。あと、大学の研究室に入って、昆虫の研究室の学生さんと。。。ようやく夏の暑さになり、セミが鳴いている。ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ。。。たくさん音は聞こえるし、脱皮したぬけがらは見つけるが、それを追いかける子供たちに出会うことがない。。。学生の頃は、まだ見かけたような。。。その意味で、その世代がやるであろうことをしておくという「らしさ」は、いつの時代も変わらないであってほしいというか、そこで学ばなかったことのつけは、あとでそれなりの代償が待っているような気がする。。。

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 わたなべしるす

 PS. 今日の夕方、卒業生の前田君が、研究室に。。。早速、イネのサンプリングを手伝ってくれて。。。ありがたいことです。何せ、熟練のプロですから。。。ありがとうございました。彼からのコメントは、また、別記事で。。しばしお待ちを。。。

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【基礎ゼミ113】農学・太田経過報告(66)

2013年8月13日 (火)

 こんにちは。農学部の太田です。

 私は現在岩手の実家に帰省中であります。帰省前にレタスは全て食べ、ミニトマトを持ち帰りました。こちらは照り付ける太陽のおかげで連日30度越えと暑いです。出発前に咲いた花同士を擦り合せた甲斐もあってか一つ結実しました(写真中央やや上)。まだ小さく緑色で食卓に並ぶにはまだ時間がかかりそうな感じです。

IMG_0831.JPG 仙台に戻る時は新幹線なので、トマトは地元で留守番になりそうです・・・

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渡辺コメント

 農学・太田さん、報告ありがとうございます。7/10の報告以来、梅雨明け前から比べると、ずいぶん成長もよいようですね。レタスはとてもよくできていましたね。前回。食べてしまったというのは、とてもよいと思いますよ。20名の受講生で一番よく育っていたレタスだと思いましたので。
 
 トマトの方ですが、試験が終わり、帰省したのでしょうか、いっしょに。その頃、ちょうど梅雨明けでしたね。これから太陽がたくさん当たり、たくさんのトマトが収穫できると思います。文章にあったように、花同士をすりあわせると、面倒なのと、花を切り離すともったいないので、花が付いている全体を少し揺するだけで、十分です。開花した日に。そうしたら、花粉がちって、受粉されますので。場合によっては、飛び散る花粉を見ることもできますので。

 帰り道、新幹線で大変と思いますが、可能なら、少し大きめの袋に入れて、持って帰ると、これからたくさんのみにトマトが収穫できると思います。ぜひぜひ、トライしてみて下さい。農作業はくれぐれも朝、夕の時間がよいですね。これだけ暑いと。。。

 自由投稿にしたとはいえ、こうして講義が終了したあとにも、生育をきちんと観察して、記事を送ってきてくれるのは、こちらもうれしいものです。ありがとうございました。


 わたなべしるす
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祝、大学院合格(8/13)

2013年8月13日 (火)

 8/4に梅雨明けして、しばらくは、それほどの高温でなかったですが、。。いきなり週末にかけて暑くなり、今日も30oCを越えるのは、間違いありません。昨日、四国・高知では41oCという最高記録が更新したとか。。。あまりうれしくない記録更新でないかと。いくら1番がよいからといって。。。

 さて、大学院前期課程第1期の入学試験の発表が今日でした。この試験で渡辺の研究室に合格した学生さんは、2名でした。研究科のHPにも掲載されています。これで、来年の4月からM1として、研究室で研究をして頂けると思います。合格、おめでとうございます。合格に浮かれることなく、残り半年間、それぞれの研究室でしっかり卒論に取り組んで、パワーアップして、研究室で大学院生活をしてくれるのを楽しみにしております。

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 わたなべしるす

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可視化、意識、上昇気流(8/12)

2013年8月12日 (月)

 顕微鏡の性能がよくなったり、これまでの顕微鏡とは概念が異なるような顕微鏡の形をしたものもまで現れ、観察をするという点では、よくなった。実体顕微鏡もかなり高倍率まで見えるようになり、植物を扱っている上では、生きているままで、観察というのがしやすくなった。というか、これまでは見えなかったのが、見えるようになったので、可視化が進んだとでもいえばよいのだろうか。ただ、見えるようになったからといって、すぐに何かがわかる訳ではない。そこで何が起きているかをしっかり考えて、何にターゲットを絞ってみるのかによって、本当の意味で、見たいものが見えないような気がする。道具は進歩するかもしれないが、それに対応して、使う側も進歩しなければ、意味がないような気がする。

DSCN4485.JPG 新しい機械であったり、新しい手法など、顕微鏡の進歩のように日々、進化している。植物では無理といわれていた、相同組み換えもあながち遠い世界ではなさそうである。そうした先端のものに触れたり、先端の話を聞いたり、そうしたことは、先日の国際学会に参加してくれた学生さんのコメントを見ていてもよくわかる。それ以上に重要なのは、そうした様々な刺激に出会った時に、その刺激を受け取ったものが、どの様に意識して、自分のものにするかであろう。観点を変えれば、刺激は国際学会のようなところでなくても、日々の生活の中のちょっとしたことにも、刺激はある。その刺激をどれくらい意識するか、それによって、成長の度合いが違ってくるのであろう。もちろん、植物も日々、外部からの刺激を受けていて、脳みそとか、神経がない分、個々の細胞レベルで刺激を感受し、反応している分、すごいのかもしれない。直接的な比較はできないが。。。

 囲碁はできないが、将棋は少しできる。ちょっとできる人なら、勝てない、そんなレベルである。将棋界でもすごい棋士はほんの一握り。もちろん、そうでない人もプロであり、勝てる相手ではない。つまり、上の方が少なくて、下層の方が多いというのは、どこでも見られることであり、安定した構造なのかもしれない。もちろん、上だからといって、のほほんとしている訳にはいかない。常に研究をしていなければ、下の方が、新しい技術を駆使したりして、やられてしまう。そうならないように、研究をしているのだろう。論文だと、良い悪いは別にして、Impact factorという雑誌のレベルを評価する数字がある。もちろん、上は、30くらいで、下は、1を切るものもある。当然ながら、下の方が多い。いかに、下から上へというのは、どこでも同じである。そんな上昇気流が起きれば、積乱雲ができて、この暑さに涼しさが来るのではないかと。。。今日の落ちはどうも切れがない。。。あまりに日本が暑すぎるからだろうか。。なので、このあたりで筆を置くことにする。。。。

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 わたなべしるす

 PS. 気流で思い出したが、日航機墜落事故から今日で28年。このニュースを見たのは、大学2年の時であった。何が起きたのか、テレビを見ていた。そんなに時間がたつのだと。。。改めて、亡くなられた方々にこのHPから哀悼の意を表したいと思います。黙祷。。。

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