東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

うなぎで元気!

2013年7月22日 (月)

こんにちは、M1の辺本です。

今日は7月22日、土用の丑の日ですね。土用の丑の日と言えば・・・鰻を食べる日!
実は私たち・・・一足早く(7月18日)鰻を食べてきました。
なかなか行くことができないであろう雰囲気の良すぎるいわま亭で・・・誠に美味でした。

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130718-2.jpegのサムネール画像

あ~幸せ。なべさん、ありがとうございました。

さて、土用の丑の日
土用って、土曜のことではないの?幼い頃こう考えていた人は私だけではないはず。
土用は、全てのものが木、火、土、金、水という5つの元素から成っているという中国の五行思想からきています。
春=木、夏=火、秋=金、冬=水というように、季節ごとにそれぞれの元素を当てはめていくと、「土」があまる・・・
じゃあ、季節の変わり目ってことにしよう、となったのだそうです。
よって土用とは、季節の変わり目を指し、立夏、立秋、立冬、立春の直前約18日間を指します。
ちょうど体調を崩しやすい時期ですね。

次に丑の日とは、十二支の干支が丑の日ということです。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥・・・
最近では、今年の干支は○○といったようにしか使われなくなってしまいましたが、
昔は日、そして時間にも適用されていました。
それにしても何故、丑の日なのか・・・それは、江戸時代に遡ります。
夏場は暑くて食欲失せますよね。今のように冷房など無かった時代なら尚更でしょう。
そんな中、鰻の売り上げ不振に悩んだ鰻屋が「鰻が売れなくて困るよー」と平賀源内というお方に相談したそうです。
すると、源内は「本日、土用丑の日」というキャッチコピーを考案し、鰻屋の前に張り紙したのです。
その広告のおかげと、それに加えて「丑の日」と「鰻」の語呂が良かったのもあり、
夏場にも関わらず鰻屋が商売繁盛になったのだとか。
これが「土用の丑の日は鰻」が習慣になったきっかけだと言われています。
(※ちなみに土用の丑の日に関する説は、他にもあるそうです。)

ということで、土用の丑の日は季節の変わり目である18日間の丑の日。特に夏の土用の丑の日のことを言います。
夏バテしやすい時期に、鰻を食べてスタミナをつけましょうということです。
地方によっては鰻に限らず、「う」の付く食べ物をたべる習慣があるのだとか。
うどん、梅干し、ウニ・・・などでしょうか?あれ、「う」から始まる食べ物ってなかなか無いですね。
ここ最近は鰻の価格が高騰し、高級食品となりつつあるので、土用の丑の日にうどんを食べることもアリなのですよ。
スタミナを付けることが目的なのですから。とあるニュースではチョコパンや、甘酒などが紹介されていました。
土用の丑の日に食べるものが、変わっていきそうですね。

私にとっては初めての仙台の夏。
夏バテしないように、食事、睡眠を十分に摂りたいと思います。
軽く運動もしたいなーと思う今日この頃。そう言えば・・・運動ですが、先週走りました。

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あれ、観戦なのに何故?
はて、何故だろうか・・・翌日、全身筋肉痛でした。なべさんは大丈夫だったのだろうか。

最後に。
土用の丑の日ですが、18日間で十二支がまわると言うことは、土用の期間に丑の日が2回来ることだってあるのです。
まさに今年の夏がそうです!土用の丑の日が2回やってきます!
7月22日(一の丑)と、8月3日(二の丑)。
二の丑の時は、うどんを食べようかしら。


M1 なべ

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【出前講義】宮城県仙台第一高等学校・生物部・SSH活動他「イネ・アブラナ多様性研究」研究指導(7/19)

2013年7月19日 (金)

 今週は月曜日が「海の日」でお休みだった関係もあり、あっという間に週末になった気がします。また、前線が停滞していて、しのぎよいというより、少し寒いくらいだったので、体調管理も、まずまずだったからもしれません。いずれ、金曜日の夕方なのだと、気がついたくらいですので。さて、週末は、前から、相談を受けていた宮城県仙台第一高等学校での研究指導というか、打合せというか。。。6/6に講義があり、伺って以来。こちらも、6月は、愛媛、香川、大阪などでの出前講義があり。。7月に入ってからは、天気が余りよくなく。。そんなで、この時期になってしまいました。

 最初に、「科学者の卵養成講座」のエクステンドコースについて。2名の3年生が、やりたいと。。昨年も、埼玉県立浦和第一女子高等学校で4名の方がトライされて。。。昨年は少し離れていたので、高校でもできるないようということで。今回は、大学までとても近いので、時間をこちらと調整して、アブラナを使ったおもしろい実験ができればということになりました。中身については。。。この席では。。。ということで。また、発表する機会もあると思いますので。聞いてしまうと、何だとなりかねませんので。

DSCN6991.JPG そのあと、これも懸案の「イネ多様性研究」について。一部の品種では出穂が始まっており、他の品種でもずいぶん、止め葉が出て、穂孕期になっているんだなというのを、イネをさわりながら、実感できましたし、研究をやっている生徒さんにも理解してもらえたのではないかと。さらに、現状の写真を撮るためにどうすればよいかということを、昔、学部生だった頃に、D3の先輩に、イネの草型を画像解析するためにやっていた方法を思い出して。。。アップの写真ではないですが、それなりに、記録としては使えるでしょうし。また、出穂日、葉数、分げつ数などで、イネ全体は理解できるのではと。。。たくさんの品種がありますが、ぜひ、しっかりまとめて下さい。イネが持っている多様性がどれくらいすごいかということを実感できると思いますので。観察することは、サイエンスをすることの第一歩ですので。。。また、梅雨寒が続きますが、最高気温は、25oC前後でこのあとも推移すると思いますので、何とか、稔実率はある程度のところで確保できるのではと思いますので。

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DSCN6990.JPG 最後は、SSHの課題研究の指導。ここは、2年生全員が課題研究にトライされると。。。とても大変なことですが、やったことは5年後、10年後にきっとあのことがよかったという日が来ますので、大変と思いますが、がんばって下さい。

DSCN6993.JPG 最後になりましたが、出前講義を設定頂きました小松原先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。明日から夏休みですが、今後もよりよいコラボができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 今日のというより、これまでの人生の40何年間、何でこんなことに気がつかなったのだろうということにぶつかりました。余りの衝撃で。。。。しばらく口が開いたままふさがらないというのは。このことだと。。。。それくらいすごいことでした。

DSCN6992.JPG PS.のPS. 昨日、カンキツを頂きました。昔であれば、ナツダイダイという、とても酸っぱい、カンキツしかなかったのが、今のはむきやすいですし、とてもジューシーで、酸味も弱く。。。品種名がわからないのが。。。それでも農学科の卒業かといわれそうですが、最近のカンキツの品種育成は、爆発的なものがあるので。。。知らないものも多くなりました。

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流しそうめん

2013年7月18日 (木)

今日は朝から雨と雷。

ここ数日の気温の変化で研究室では体調を崩している方がいらっしゃいます。

皆さんも、お気をつけ下さいね。


さて、気温の高かった週末、我が家で念願の流しそうめんをしました。

卓上のクルクル回る物ではありませんよ~。


官舎の4階住まいの我が家ですが、台所から水を引き、板の間のリビングを通してベランダへ排水。

本物の竹を使いたかったのですが、予算の関係上、雨樋を利用しました。


暑い時期は食欲も減退気味になりますが、小学生3人で600g弱のそうめんを完食。

さあ、この夏、何回活躍してくれることやら。


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いとう


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【出前講義】福島県立新地高等学校・科学部特別講義「アブラナ科植物の自家不和合性」と実験指導(7/16)

2013年7月16日 (火)

 2011/03/11の東日本大震災のあと、相馬、原町方面への常磐線は、部分開通はしているものの、宮城県と福島県の県境がつながっておらず。。。こうした時、震災の爪痕は、まだまだなのだと、思い知らされます。常磐道から、海側には、水田、施設園芸のハウスがたくさんありましたが、震災前には。2年以上たつのに、未だ、復旧してないところもありました。あぜ道に、見たこともないような雑草があるのも。。バスからですので、細かなことは見えないですが。。。仙台市内では、余り工事のトラックなどを見ることはなくなったのですが、こちらでは、まだまだという感じでした。

DSCN6943.JPG 常磐線があったおかげで、相馬高校相馬農業高校への出前講義は、震災以前は、年に1-2回はお邪魔できていましたが、震災後は、県境で切れたままになっており、簡単にいくことができなくなりました。そんな折、その相馬高校に出前講義にお目にかかっていたのが、今回の講義と実験指導のrequestを頂いた、新地高校の高村先生。世の中、狭くできています。

DSCN6955.JPG 講義では、最初に「東北バイオ教育プロジェクト」について、このプロジェクトをサポートしているリバネスさんの方から、植物工場の実験を含めて、概略の説明がありました。ミニ植物工場というか、小さな空調の効いた部屋で「ハツカダイコン」を栽培していました。夏の時期ということもあり、空調があるとはいえ、栽培には少し大変な時期ではないかと。

DSCN6982.JPG これに続いて、ハツカダイコンももちろん、アブラナ科作物。そこで、「アブラナ科植物の自家不和合性」という演題で、自家不和合性を理解するための基礎的なこと、最新のこと。さらに、なぜ、こうした植物の遺伝学の実験、研究を始めたのかというきっかけのようなことをお話ししました。講義のあとは、これまでの実験についての考察。栽培条件を変えて、ダイコンの形態がどうなるか、とてもよく観察していたのは、よいことではないかと。。。これからも様々な条件を検討してみて下さい。市販のものに近いものはきっとできますので。

DSCN6983.JPG  最後になりましたが、新地高校・高村先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。また、今回の講義をmediate頂きました、リバネス・宮内様をはじめとする関係のみなさまにもお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 写真には撮ることができませんでしたが、新地町役場の近くで、震災の時に、ここまで津波が来ましたという看板が。。。国道6号線のところでした。海に近いところであるとはいえ、こんなところまでとは。。。。

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1-2-3、育種と栽培、決め球(7/15)

2013年7月15日 (月)

 1-2-3と書いて、Lotus 1-2-3をイメージできる方は、かなり昔からパソコンを使っている方ではないだろうか。まだ、NEC PC-9801シリーズが出ていたときに、1MBのフロッピーにソフトが入り、表計算ができるもの。学生だった当時、育種ではあまり使ってなかったが、周りの研究室では、集計作業などに使っていたような。。。遺伝学が基盤なので、表計算というか、大量のdataが必要だったかもしれないが、実験を始めた頃から、タンパク質、遺伝子を扱うことで、数字を測ったりすることが少なかったからもしれない。ところが、その1-2-3の表計算ソフトも、MS-Excelにいつの間にか、置き換わっていた。さらには、ソフトの提供も終わるらしい。。。時代の流れと言えば、それまでかもしれないが。。。

DSCN6902.JPG そんな育種も、時代の流れがある。トマトと言えば、何とかという品種が主流で。ハクサイを切ったら、中は黄色が主流。子供の頃には、そんなことはなかった、中はしろかった。また、野菜は青臭いというか、野菜くさかった。トマトの味ももっと、濃いというか、。。いまのように薄味ではなかった。もちろん、育種というか、遺伝的背景でなく、環境というか、栽培技術によっても、味は異なる。つまり、品種改良をする育種家と栽培する農家というそれぞれのプロがそれぞれの最高の技を出せば、最高の味がする野菜が出荷できるのであろう。

 その最高の技。それは、簡単に見せられないことがある。プロ野球のエースピッチャー。彼らの決め球はその年のドラフト上位の選手に教えるとは聞いたことがない。同じように、品種改良の時、市販されている種子の両親はまず公開されない。ただ、プロの育種家にはその両親はたぶんこうしたものが素材であろうということは想像できるらしい。というか、そうしたことがわかったことで、一人前なのかもしれない。一方で、決め球という先端技術を公開すれば、誰でもできるようになり、その技術は一般化する。どちらがよいと言うことではないが、。。すごいプロの農家のテレビを見ながら、こんなことをふと思った。

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 わたなべしるす

 PS. テレビを見ていて、ずいぶんと多くのアブラナ科野菜と、その花が出ていた。というより、野菜は収穫して花を見ないものもあるが、そうでなくて、花を咲かせたままの畑というのも、よいものである。

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