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北野班の石川研究員が受賞

国立遺伝学研究所の生態遺伝学研究室の石川麻乃研究員(学術振興会特別研究員)が、米国シアトルで開催されました第7回国際トゲウオ学会(Stickleback2012)で、最優秀口頭発表賞のポスドク部門の第1位を受賞しました。

国際トゲウオ学会は、トゲウオを題材に研究する100人以上の世界中の研究者が3年に一度集まり、ゲノミクス、生態学、進化生物学、生理学など多様な分野について議論する学会です。今回は、シアトル市近郊のベインブリッジ島にて7月29日から8月3日まで5泊6日で行われ、未発表の最先端の研究成果が報告されるとともに活発な議論が行われました。学会の合間の活発な議論の中から共同研究が発生して行くというトゲウオを題材に研究する者たちにとっては大変意義深い学会です。

私に加え、北野研究室の石川研究員、吉田研究員、ラビネット研究員が、アメリカ遺伝学会のポスドク参加助成を得まして国際トゲウオ学会(米国シアトル)で口頭発表を行いました。

このトゲウオ学会にて、石川研究員は、海と淡水を回遊する回遊型イトヨと淡水に一生とどまる淡水型イトヨについて、日の長さに応じて表現型を変化させる表現型可塑性(Phenotypic plasticity)の遺伝子発現レベルでの違いをまず明らかにし、その遺伝基盤を網羅的なゲノムスクリーニングから古典的な掛け合わせまでを駆使して明らかにしていくというゲノム遺伝子相関が進化して行くプロセスのメカニズムを解明するプロジェクトの進展について発表しました。その学際的な手法が高く評価され、言葉の壁を越えて欧米の学者を押さえて受賞しました。

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(写真の説明)第1位の景品のワイン(トゲウオという名前のワイン)を前に、景品のイトヨのぬいぐるみを手に喜ぶ石川研究員(右)と祝福するラボメンバー


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