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日本産淡水イトヨの起源を確認

昨年度のNIGIntern制度にて、国立遺伝学研究所の北野研究室において研究を行いましたLara Cassidyさんの成果が、米科学誌Evolutionary Ecology Researchに出版されました。

トゲウオ科魚類のイトヨは、淡水侵出によって適応放散し多様性を獲得したことが知られています。昔の系統研究によって、日本の淡水イトヨは、日本海ではなく、太平洋のイトヨが淡水に侵出したことで進化したと考えられていました。今回は、マイクロサテライトという、さらに感度の良い手法を用いてその成果を確認したものであり、米科学誌Evolutionary Ecology Researchのトゲウオ特集号に出版されました。今後の北野班では、なぜ日本海イトヨは淡水に侵出できなかったのか、という問いに遺伝的手法で迫ることを目指しております。

Cassidy, L. M., Ravinet, M., Mori, S., and Kitano, J. (2013) Are Japanese freshwater populations of threespine stickleback derived from the Pacific Ocean lineage? 


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