HOME > 研究経過報告 > 淡水イトヨが幼弱期より甲状腺機能低下であることを発見

研究経過報告|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関

「研究経過報告」内を検索

淡水イトヨが幼弱期より甲状腺機能低下であることを発見

ホルモンは、多様な表現型を制御していることから、ホルモンシグナルが分化することによって、環境適応や種分化に重要な形質が変化する可能性があります。 北野班では、異なる集団間のホルモンシグナルの分化を明らかにすると同時に、その適応的意義、その遺伝基盤の解明を目指しています。

我々 のグループは、以前の論文で、淡水イトヨは甲状腺機能低下であることを発見していました。今回、我々は、カリフォルニア州立大のリーマ博士との共同研究に より、この甲状腺ホルモン量の違いはイトヨの幼弱期より存在していることが明らかになりました。幼弱期における甲状腺ホルモンは形態形成にも関わることが知られています。今後は、この甲状腺ホルモンの違いの適応的意義、遺伝基盤 に迫って行きます。

Kitano, J. and Lema, S. C. (2013)
Divergence in thyroid hormone levels between juveniles of marine and stream ecotypes of the threespine stickleback (Gasterosteus aculeatus).
Evol. Ecol.  Res. in press

ページトップへ|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関