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トゲウオ近縁種間での低分子RNA分化の論文がBMC Genomicsに出版されました

低分子RNAは、遺伝子発現やクロマチン制御に重要な分子として着目されていますが、野外における近縁生物種間での発現プロファイルの違いについてはあまり多くは分かっていません。このたび、北野班は、北海道東部に同所的に分布している日本海と太平洋のイトヨについて、繁殖行動中の低分子RNAのプロファイルを決定しました。

その結果、miRNAやpiRNAで発現量の異なっている分子が多数見つかりました。特に、piRNAに関しては、ゲノム中の繰り返し配列に相同な分子も見つかり、脳内でトランスポゾン等の発現を制御している可能性も示唆されました。今後は、これらの低分子RNAが、種間の違いや雑種異常に果たす役割を明らかにして行きます。

Kitano, J., Yoshida, K., and Suzuki, Y. (2013)
BMC Genomics 14: 214

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