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アウトリーチ活動

2013年4月6日(土)、国立遺伝学研究所で一般公開がおこなわれました。これは毎年行われている行事で、遺伝研内の桜のコレクションと共に各研究室の研究紹介を行います。今回は爆弾低気圧の予報もありましたが、幸い開催中はひどい雨にも降られず、たくさんの方々が来て下さいました。私が研究を行っている哺乳動物遺伝研究室では、「モデル生物としてのマウス」というタイトルで研究紹介を行いました。遺伝研で維持されている世界中のマウス亜種のコレクションを展示し、皆さん興味深そうにマウスを観察したり、話を聞いていって下さいました。

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Evolution of the House Mouseという書籍がCambridge university pressから今年の7月に出版されました。ハツカネズミ(マウス)は現在、哺乳動物で最も一般的な実験用生物であり幅広い分野の研究に利用されていますが、実は種分化研究にも適しています。というのも現在用いられているマウスの殆どは今から50100万年前に分岐したMus musculusの亜種であり、亜種間の雑種には生殖隔離とよばれる生殖や生存に関わる障害が頻繁におこりますが、亜種間の遺伝的距離は比較的近く、種分化の初期ステージを再現するような実験デザインが可能だからです。これまで西ヨーロッパに生息するM. m. domesticusと東ヨーロッパに生息するM. m. musculusの生息域の境界に存在するハイブリッドゾーン(交雑帯)のマウスを用いた種分化研究が、ハイブリッドゾーンがまさに縦断しているチェコ共和国の研究者らによって盛んに行われてきました。この書籍もチェコの研究者らMiloš Macholán、Stuart J. E. Baird、 Pavel Munclinger、Jaroslav Piálekによって編集されました。我々日本の研究者も日本固有の亜種M. m. molossinusを使って森脇和郎先生(現在理研BRC)が中心となり種分化研究を行ってきた経緯があり、今回の書籍にも森脇先生をはじめとして米川博通先生(東京都臨床医学総合研究所)や鈴木仁先生(北海道大学)らが参加されています。岡もThe role of the X chromosome in house mouse speciationというタイトルで一章を担当させていただきました。


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鋭意レポート執筆中です。しばらくお待ちください。

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