東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【招待セミナー】大阪府大・生命環境科学研究科・特別講義「植物も自他認識できる?!--花粉と雌しべのコミュニケーション--」と国際植物の日・検討会(9/3)

2012年9月 4日 (火)

 アウトリーチ活動がここ10年近く認知され、広がってきたという感じを受けます。今年から、「国際植物の日」のactivityが、今年は5月・1ヶ月をこの日のactivityとして、渡辺は出前講義などを行いました。次年度以降の検討会が、大阪府大であった関係で、特別講義として、「植物も自他認識できる?!--花粉と雌しべのコミュニケーション--」という、普段、アウトリーチ活動で行っている講義パターンで、自家不和合性の講義を行いました。普段は高校生向けに、講義しているスライドで、大学生、大学院生向けに講義をしたのは初めてでした。いつもなら、自家不和合性に関係している分子についてとか、hybrid riceを作るのに、細胞質雄性不稔を使うとかなど、専門の方々にも興味を持っているような形の話を盛り込み、アウトリーチを考えるための1つの素地になったのではないかと思ったりしました。途中でずいぶんと質問をしたりした、大学院生、研究員の方々でしょうか。失礼しました。

 「国際植物の日」の検討会では、今年度の活動内容、次年度以降の活動の方向性、どのような単位で活動するのがよいかなど、来年度以降、よりよい方向に行き、さらにこのactivityに参加する方々が増えてくれればと思った次第でした。今回のセミナー、会議をお世話頂きました、大阪府大・小泉先生、青木先生、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

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 わたなべしるす

 PS. 合間に大型の植物工場を拝見しました。ここまで自動化されて、いろいろな野菜が栽培されているのかと。感動ものでした。

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夏休みも終わって。。(9/2)

2012年9月 2日 (日)

 久しぶりに朝、仙台でも雨でした。この夏はかなり雨が少ないので、少しでもあれば。。来週にはもう少し雨が降って、少しは涼しくなるのでは。大学にいると、暦上、夏休みは9月いっぱい。10月からが後期に。ただ、どうも頭の中は、高校生までの夏休みは8月いっぱいと言うがなくならないのも事実で。夏休みにやらないといけない「宿題」も終わったのか。。まだいくつかあるような。何とかしないといけないと思いつつ。と言うことで、この夏休み(7, 8月)のこんなことがあったというのを整理したいと思います。

 HPに記す時間がなかったのですが、8/30の早朝に、宮城県沖地震が。。M5.6。久し振りに大きなものでした。出張先で知って、labなどを確認したところ、軽いものが少し落下したくらいで。何も被害がなかったといってもよいのかもしれません。3.11の大地震の時には、その2日前に「前震」があったので、この週末が危ないのかと。。。直接関係ないかもしれないですが、フィリピン東方海上で、8/31の夜に、M7.6の大きな地震が。テレビには津波警報も出て。。何とも言えない緊迫感でした。翌朝の情報では特に何もなく、ほっとしたものでした。地震といえば、SSHの関係で鹿児島出張した折りに、仙台空港から沿岸部を見たとき。ずいぶんと緑の水田が海岸近くまで広がっていたのには、ほっとしました。3.11から1年半ほどですが、少しずつこうした農業環境も戻っているのだと。。。一方で、7/2で、釜石高校におじゃましたときには、震災後初めて、津波被害を受けたところを、この目で見たときには、目をおいたくなるような。また、当日の様子を現地の方から聞いたときには。。。町並みが少しずつですが、復興していたのには、住んでいる方々の心意気というか、がんばりに感動したのを思い出します。

DSCN3460.JPG 夏休みは、イネをやっている研究室では農繁期。特に、花を扱うとなると、穂孕期から開花まで1週間程度。品種、処理条件などが違うと、少しずつずれはするものの、一気にサンプリングしないといけない、毎年恒例の行事というか、作業というか。。。今回も、イネチームの方を中心に、アルバイトさんもたくさん手伝って頂き、ずいぶんたくさんの葯のサンプリングが出来ました。これを1つでも多くの業績につながるようにと。。。

 アルバイトさんたちには、研究室の様々な仕事を手伝ってもらっただけでなく、HPに日々のことを書いてもらう試みも始めました。帰省中のこと自分の出身校への訪問毎日の生活のこと観察したこと旅先での出来事、今までは、lab memberというと大学院生以上に限られていたのが、もう少し若い世代の目から見た世界も綴ってもらうのがよいだろうと。これからもlab memberだけでなく、こうしたアルバイトさんからの目ということで、研究室を紹介したいと思います。

DSCN3469.JPG この夏休み中に論文発表がなかったのは、。。。自分を含めたlab memberの努力がということだと思います。いわゆる「夏休みの宿題」をちゃんとやるということだったと。。。これをきちんと反省して、constantに論文発表出来るように。自戒を込めて、記しておきたいと思います。lab memberといえば、夏は大学院の入試。来年からのメンバーも1名増えることになりました。まだ、II期の募集も行います。ぜひ、われはという方、10/13のopen labにいらしてください。お待ちしております。

 その代わりというのは、あれですが。。。社会貢献というか、出前講義、研究室訪問ではかなりの方々と交流が出来たのは、次の世代を考えた時、よかったことであろうと。少しだけほっとしています。研究室に来てくれた方々も、いつもの高校生(釜石高校観音寺第一高校小松高校、松山南高校高志高校秋田南高校相馬高校錦江湾高校浦和第一女子高校秋田県教育委員会)だけでなく、小学生が夏休みの実験ということで。渡辺自身が染色体の実験というの久し振りでしたが、いろいろな方々に教えてもらいながら、何とか。。それから、大きなイベントとして、「科学者の卵」と「植物生理学会」との合同で、高校生向け、シンポジウムを行いました。夏休みの忙しい時期というのもあったのかもしれないですが、100名を超える生徒さんたちに参加頂けたのは、何よりだったと思っています。ありがとうございました。

DSCN3422.JPG 最後になりますが、夏の初めの頃は、ずいぶんと低温が続いて、もしかしたら、冷害になるのではと思ったほどでした。。。ところが、梅雨明けからは、好天に恵まれすぎというくらい晴れが続き、今では、秋にかけて渇水対策本部が出来るのではといわれるくらい雨が降っていません。。。。今週はずいぶんと雨の予報も出ており、一雨毎に秋らしくなることを祈りつつ。。。


 わたなべしるす

 PS. 昔のシステムで見るのが大変だったものを少しずつ、現在のHPの形式にchangeして見えるようにしています。7, 8月に1度ずつ、行いました。古い記事と思われるかもしれないですが、意外な発見があると思います。ぜひ、ご覧ください。



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イネお疲れ様会

2012年8月30日 (木)

M2山村です。

今週でイネが終わって、今日はお疲れ様ケーキ会を開いて頂きました。

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低温処理したイネのサンプルを取るためには、冷水かけ流し圃場のある古川の農業試験場まで片道1時間かけていく必要があります。

8月中、渡辺先生、増子さんと大坂さんにhelpしてもらい、ラボメンバーに葯集めやサンプルの固定を手伝ってもらいました。どうもありがとうございました。

今年は好天に恵まれ、ゲリラ豪雨からもうまく逃れ、順調にサンプリングが終わりました。

私は今年こそはイネ花粉の閾値を越えて花粉症になるのではと思っていましたが、ありがたいことにまだ大丈夫そうです。

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明後日からもう9月です。実験その他やるべきことがたくさんで、とても信じたくないですが。

涼しい秋を待ちながら残暑を乗り切ろうと思います。

 

M2 山村

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最近のラボ

2012年8月28日 (火)

8月も最終週となりました.

にも関わらず,仙台はまだ連日30度越えです.

一体いつまで続くのでしょうね.


天候は変化があまり感じられませんが,植物は着々と育っているようです.

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今年のイネサンプリングも本日めでたく無事終了しました.

M2ふたりとも頑張ってくれました.お疲れさまです.

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他のラボメンバーやバイトさんたちにもお世話になりました.

集めたサンプルを使っての実験も,どうかよい結果が出ますように.



また,昨日は三重大からいつもお世話になっている諏訪部先生と学生さん2名が

ラボにいらっしゃいました.実験の進捗状況や今後の計画などを話し合い,

夏の作業で疲れ気味だった我々には良い刺激となりました.ありがとうございました.

夜もみんなでジンギスカンを食べに行ってきましたが,目の前のお肉に負けて

写真を撮ることを すっかり忘れておりました..


またのお越しをお待ちしております!


さかぞの

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ミラクル、チャンス、大胆に。。。(8/29)

2012年8月28日 (火)

 出張で南九州へ。鹿児島にはSSHで結構出かけるが、宮崎は20年ぶりくらい。宮崎には子供の頃、中学生の時の修学旅行で。青島と鬼の洗濯岩。何であんな不思議な光景ができたのかと。そんな風に思った。こんな光景をミラクルといえるのだろうか。ミラクルと言えば、「ミラクルフルーツ」。なんでも、ミラクリンというタンパク質のおかげで、この果物を食べて、1hrほどは口の中が甘いとか。そのタンパク質の合成もできるとか、聞いたことがあったような。偶然、市内で、「ミラクルフルーツ」をみつけた。結構な値段であったが、百聞は一見にしかず。買ってみた。赤い実で、中の果肉は、白。その中に種が。初めて聞く、アカテツ科という植物に分類されるらしい。。。まずは、果肉を食して、トマトを。。。。あり得ないくらい、というか、砂糖をかけたトマトのような。。。。少し酸味のあるヨーグルトも。。。。甘い。。。。1hrほど、口の中に何を入れても甘かった。。。。まさにミラクルであった。

DSCN3481.JPG ミラクルというのは、奇跡とでも言えば良いのだろうか。奇跡はそうそう起こるものではない。チャンスを活かすも殺すも、その人次第と。チャンスをものにできれば、大きな魚というか、獲物を得ることができるが、逃がした魚は大きいというように、失ったチャンスは戻ってこない。。。だから、ミラクルなのであろう。人生でたくさんのミラクルを持っている人がいるとは思えない。また、ミラクルをかぎ分ける能力がある人があるとも。。。目の前にあるのがチャンスなのか何か、それくらいは見分けられるようになりたいものである。

 ただ、師匠の日向先生がよく行っていた。お酒の席で。「チャンスだと思ったら、慎重にならないで、大胆に。。。」。確かにそうかもしれない。慎重にやったら、うまくいくこともある。この前に捕まえた、オニヤンマのように。しかし、実験をしていて、うまくいきそう、これがチャンスと言うときは、一気呵成に。。というのは、そうなのかもしれない。最近、ミラクルとか、チャンスというのが、どうも見えないような気がする。もしかしたら、大胆さが足りないのかもしれない。年のせいかもしれない。固く、「送りバント」というような攻めになりがちかもしれないが、「エンドラン」をかけるなど、一気にと言うことも考えないと。もちろん、それがチャンスだと言うことを理解して。。。ミラクルフルーツは、そんな不思議な味がした。


 わたなべしるす

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