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研究経過報告|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関

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2013年6月の記事を表示しています

学部生から見た領域会議の印象

6月2日から4日にかけて神戸で開催されました会合に参加をさせて頂きました。人生で2回目の研究会でしたが、今回も多くの素晴らしい研究者の方々とお会いすることができました。


とても面白く興味深い研究発表の連続でしたが、私はまだまだ知識も経験も乏しく、皆さんの研究発表を完全に理解することが出来ませんでした。ですが参加されていた皆さんが、快く私の質問に答えて下さり、また理解が深まる様にと、質問に対する回答以上に説明をして下さいました。毎回視野が広がるのを感じ、研究の面白さを感じました。また私は修士課程から、海外の大学院への進学を志しているのですが、実際に留学をされていた方が非常に多くいらして、大学院進学に関するアドバイスを頂くことが出来ました。私の希望している道とは違う道を勧めて下さる方もいらっしゃいました。どの道を選ぶかまだ悩んではおりますが、様々な観点からの貴重なご意見を頂けたことを、嬉しく思います。この研究会を通して視野が広がり、自身の研究や将来の展望についてより柔軟に深く考えることが出来ました。


またこの様な機会に恵まれましたら、より自信をもって研究発表や、ディスカッションが出来る様、今後とも努力を続けて行きたいと思います。 素晴らしい会に参加をさせて頂き、また沢山ご教授頂き、どうもありがとうございました。


長谷川 優(学士課程4年生)

北海道大学農学部・Derek GOTO研究室

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東京医科歯科大学難治疾患研究所説明会

大学院入試説明会、および研究内容の説明会を開きます。研究室訪問も受け付けていますのでご参加下さい。



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XV International Society of Molecular Plant-Microbe Interactionsを開催

 植物病理分野で最も権威のある学会の一つであるXV International Society of Molecular Plant-Microbe Interactionsを平成24年 7月29日- 8月2日にかけて京都国際会館で開催しました。「分子レベルで植物と病原体の相互作用を解析する」ことを目的とする総合学会で、生化学、分子生物学、細胞生物学、遺伝学などの関連分野の研究者らが多数参加しました。
 本会では、全世界の42カ国からおよそ1000人が京都に集い、海外から約650名もの参加者が有りました。このことは、本研究分野が世界レベルで重要であることを示しています。これまでの開催はすべて欧米で行われてきましたが、今回、初めて欧米以外の地域で開催されました。
 若手研究者の参加を促すため、学生の参加費の大幅な割引や学生を対象にしたTravel Awardsを設け、若手研究者の参加を促しました。また、若手研究者の育成にも力を入れ大会初日には、若手研究者主催によるワークショップを開催しました。このように、次世代を担う、若手研究者の育成にも貢献しました。


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病原菌に対する植物の免疫スイッチがONになる瞬間の可視化に世界で初めて成功

植物は病原菌の感染を認識するために細胞の表面に免疫受容体を持っている。病原菌の細胞壁成分であるキチンなどのオリゴ糖(少糖類)やフラジェリンなどのペプチド(タンパク質の断片)を目印として感知し、様々な防御反応を展開することが知られている。この免疫システムによって、植物は自然界に存在する何十万種にも及ぶ病原菌から身を守っている。我々は、イネを使って、植物の免疫システムがONになる瞬間を可視化し、そのメカニズムを世界に先駆けて発見した。可視化することによって、イネの細胞膜上で、病原菌が感染してから3分以内に免疫スイッチがONになっていることが明らかとなった。この成果は、セル ホスト&マイクローブ 誌 (Cell Press社、アメリカ) の平成25年4月17日付けの電子ジャーナル版に掲載された。

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山元班の研究成果をもとに総説で新しい仮説を提唱しました

ショウジョウバエのニューロンの性を決定するFruitlessFru)タンパク質が、クロマチン構造制御を通じてその機能を発揮することは、原著論文、Ito, H. et al. (2012) Cell 149, 1327-1338に報告しています。その研究により、FruHDAC1を標的サイトに動員すると雄化が進み、HP1aを動員すると脱雄化へと向かうことがわかりましたが、この二つのどちらが動員されるのかを決める仕組みは不明です。これについて、蛹化の前後に二峰性のピークを示して上昇するステロイドホルモンのエクダイソンが、HDAC1HP1aとを継起して標的に動員するとする仮説を、雑誌Flyに発表しました。

 

出典:Ito, H., Sato, K. and Yamamoto, D. (2013) Sex-switching of the Drosophila brain by two antagonistic chromatin factors. Fly 7, 87-91.


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