東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】石川県立小松高等学校・ESS部「ディベート討論会」の論旨表現におけるe-mailなどによる指導(7/4-5)

2013年7月 8日 (月)

 先週あったことなのですが、週末にかけて、特にこれということもなかったのですが、記すのをすっかり失念しておりました。昨年に続いて石川県立小松高等学校・ESS部「ディベート討論会」の論旨表現について。昨年よりもずいぶん早い議論のタイミングでしたので、考えられる可能な限りのことを伝えることができたのではと思います。

 では、今年のお題は、全部をそのまま書く訳にはいかないので。。。「外国産米の関税について。。」ということにしておきます。農学部出身ですし、大学院の入試で、農業経営学をとった位なので、ある程度のことはわかっているのですが。。。いざ、説明しようとすると。。。何より、輸入米の問題は関税以外の問題もたくさんあり。。その当たりの整理に、少し時間をとられました。

 いまも、ミニマムアクセスという形で、輸入はしていると思います。では何に使っているのか、。。。どこから来ているのか。ちゃんとした統計を見たことはありません。そういえば。。。ちょうど、大学院の入試のころだったと。。その後、このミニマムアクセスに関して、問題が起きたのも思いだし。。。単純な図式でないことは、議論の中で、理解してもらえたのではと思います。何より、課題研究で、通過する電車の音をしっかり理解して、研究をしている方が、ESS部もやっていたとは。。。その当たりがびっくりでした。課題研究の論理性を遺憾なく発揮できれば、できるとおもいますので。がんばって下さい。

DSCN5813.JPG 昨年より、1ヶ月くらい早い時期ですので、さらにdataを整理して、渡辺にとっては難しい、英語での討論に備えて頂ければと思います。その時に、相手がどの様な戦略、戦術で来るのかに対応して、しっかりディベートしてもらえればと思います。遠く、仙台から、勝利を祈念していますので。。。


 わたなべしるす

 PS. 週末にかけては、別の高校生からもmailで国際性、進路などについての質問も頂きました。あれで回答になっていたのか。。。気になるところではありますが。。。いつでもmailなどで質問をどうぞとしていることもあり、月に数回は、こうした質問が来ているのを記すのも失念しておりました。。。

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【出前講義】岩手県立盛岡第三高等学校・SSH運営指導委員会(7/1)

2013年7月 1日 (月)

 今年も半分終わって、後半に突入。その最初は、盛岡第三高等学校のSSH運営指導委員会。前線が下がっているのか、仙台を含めて、天気はまずまずの晴れ間も見えて。少し雷雲と思えるようなものも夕方にかけて広がってきて。。。高校には少し早く着いた関係で、校長室で、運営指導委員の先生方、高校の先生方と交流を持てました。その席で、前回の2/20(水)の発表会の時に、発表会に加えて、ディベートもあり、その席で、こちらが厳しくコメントしたのが、その後の発展にpositiveであったと。。。よい方向であってなによりかと。。

DSCN6921.JPG 運営指導委員会では、まず、昨年度の実施内容の概略。海外でのイベントとそれによる英語でのコミュケーション力の強化というのは、成功例ではないかと。今年度は、よりactiveな取り組みになって頂ければと思います。また、生徒による活動の自己評価について、年度末に年度初めのことを想像して、どれくらい伸びたかを点数化することは、難しいことなのかと。。。何とかもう少しneutralな立場での評価はできないのかというのが、気になりました。うまく今年度改善できれば、よいものが見えてくると思います。続いて、今年度の方向性について。なんといっても、5年プログラムの3年目。つまり、中間評価を受ける年度。これまでの中間評価の学校での例を踏まえてというのは、なるほどと。。よい評価があることは、サポートをしている運営指導委員としては、ほっとしますので。高大連携、高大接続というのは、どうすればよいのか。。どういう活動をそう呼べばよいのか。。。確かに難しい問題だと思います。今回の議論で、新しい高大連携・接続のあり方が少し見えたような気がしました。ありがとうございました。

 最後になりましたが、校長先生をはじめとする関係の先生方、岩手県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

 PS. 県教委の担当の先生は、以前、水沢高校のSSHでお世話になっていた先生。こんなところでお会いするとは。。。これからもよろしくお願いいたします。

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はったい粉、ゲームのルール、免疫(6/28)

2013年6月28日 (金)

 子供の頃、小学校の頃だったろうか、うちに帰って、お菓子がある訳でもなく、そんな時に、「はったい粉」というのをコップに入れて、水で練って、お砂糖を少し入れると、まあ、おいしいとは言えないまでも、食べることができた。この「はったい粉」とは何者なかのか、そのあと、中学生になって以降、食べなくなったような記憶がある。そんなはったい粉を思い出させてくれることが。先週までの出前講義が、愛媛、香川、大阪。その愛媛でこれというお菓子を学生さんからリクエストされて。。。見たことがないお菓子だったので、買う前に、しげしげと眺めていたら、。。。原材料に「はったい粉」とあるではないか。こんなものが今でも存在するのだと思って。。。びっくり。。。あわてて、Googleすると。。。なるほど。。そうだったのかと。。いまでもあるんだなと。。確かに、四国はオオムギでもハダカムギが多いところ。学校の帰りに、ムギの穂を抜いて、むぎぶえを作っていたのを、思い出したのでした。

DSCN6899.JPG 学校の帰り道、今のように全てがアスファルトで舗装されてなく、途中で遊ぶことも。そんな時、地面に正方形を書いて、四隅から、陣地を広げるのをやっていた。陣地取りとか、何とか言っていたような。じゃんけんをして、勝てば、ぱー、なら、親指と小指で、陣地の先端から、円弧を書いて、陣地を広げる。グーなら、グーの状態。問題は、ちょき。普通のちょきなら、人差し指と中指。これでは大きくならない。そのうち、シオマネキのはさみのような形で、親指と人差し指で、ちょき。これだと、全然、半径は長くなる。そんな風に、ゲームのルールを変えるというか、進化させてきたというか、そんなことを思い出す。というか、ものは考えようなのかもしれない。これでもありと言わせた方が勝ちというような。。。もちろん、そんなでけんかしたこともあったような気がする。が、そのうち、仲直りして。。また、けんかして。。。

 というように、何でもなれてくると、上手に、ゲームのやり方というか、地方ルールというか、そんなものができてくるようになる。その一気に変えないで、ゆっくりと変えるのだろう。免疫力が付くというと、語弊があるかもしれないが、。。もちろん、失敗して、次はこうしようと、反省して。また、戦略を考える。ハチに刺されたら、ハチの巣を動かさないで、なんとか、しようとする。また、樹液のところに、スズメバチがいたら、カブトムシと一緒に。最初にスズメバチを除外してから、安心してgetした。これは、戦略かもしれないが、ゆっくりと学んで、適応して、免疫力ができたと言うことかもしれない。そういえば。免疫力は、生活のいろいろなところに重要というような記事も。梅雨から夏へ。免疫力をつけて乗り切るしかなさそうである。。。

DSCN6566.JPG わたなべしるす

 PS. ノーベル賞をもらった偉い先生も、いろいろなことを考えて活動しているのだなと。。。ノーベル賞ももらえない自分は、もっと何かをがんばらないと。。と思った次第でした。。。

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【出前講義】大阪府立天王寺高等学校・SSH特別講義「農学・生命科学系大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」(6/22)

2013年6月22日 (土)

 昨日までの台風、雨が嘘のように快晴に。その分、少し動くと汗をかくというレベルに。今回の6/13の今治南高校から始まった愛媛、香川の出前講義もこの日の大阪府立天王寺高等学校で、一段落。6/18までは、国際植物の日との連動企画でしたが、それも無事、終了。それで、最後の締めが「大阪府立天王寺高等学校」。天王寺高校は、昨年の11月に「自家不和合性」の講義で伺って以来。リクエストを頂き、また、講義をできるのはうれしい限りでした。

 当日は、中学生向けに1年生の授業公開、3年生は卒業生から直接、大学、大学院、会社のことを聞くという講義。昔の自分を考えると、中学校の時に、高校に行くことはなかったですし、もちろん、その授業を見ること。また、何より、先輩方と話ができる機会は、「教育実習」に来た大学生の方とというくらいでした。それだけ時代が変わったのかもしれないですが、より身近に大学、大学院、会社のことを感じることができ、目標も持った生徒さんには、魅力的でしょうし、そうでない生徒さんにもすごい刺激になるだろうなと。。。自分の出身の今治西高校で、そんなことをしているというのは聞いたことがありませんが、他では、一般的なのでしょうか。この時代、こうしたことが一般化してもよいのではと。。。

DSCN6890.JPG そんな中で、2年生向けに「農学・生命科学系大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」という題でのキャリア教育の講義。タイトルは、難しくしていますが、渡辺の小学生時代から、現在に至るまでを見てもらって、その時々で何を考えていたのか、社会背景にはどんなものがあったのか。ということを考え、これからの生徒さんたちの進路選択、社会に出てからの選択に活かしてほしいと。。。大阪の環状線から1駅の高校。自分の今治とは違う都会での生活。それでも、小学校の頃に、イネがたわわに実ったところを見たことがあるという生徒さんも。しっかり、自然を観察しているなと。。。また、恒例になっている「あやとり」。渡辺よりも速いのではと思えるような生徒さんがいらして。こういうのを見ると、「芸は身を助ける」というのがよくわかります。小学校の時に、科学者になりたいと思ったのは、当時のアニメなどに出てくる「科学者がかっこよかったから。」、単純ですが、それくらい、当時は、すごかったと思います。今考えても。また、今からでも遅くないので、小学校の頃に経験しておくことは、やっておいてほしいと。。。。

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DSCN6892.JPG 高校時代には、学年ごとに何を考えたのか、何に興味を持ち、何が得意で、何が不得意になったか。でも、そんな中でどんなことをしてきて、それが今にどの様につながっているのか。進路、将来を考える上では、ヒントになっていればよいのですが。また、そのあとの大学をどの様に選んだのか、今なら、どうやって選べるのか、。。ぜひ、しっかり、将来を見すえて、考えてみて下さい。

 最後には可能な限り、多くの質問を受けました。どうやって、不得意を克服したか、農学部と理学部生物の違い、などなど。とてもよい質問ばかりでした。しっかりと自分の将来を自分で決めることができればと。。もちろん、渡辺の研究室で一緒に研究をというのもwelcomeですから。品種改良をしたいということもいっていましたので。最後の最後は、世界に情報発信。恒例となっています。

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DSCN6898.JPG 講義終了後には、中井校長先生、山口教頭先生、武井先生を交えて、講義のこと、質問をした生徒さんのこと、東北大のオープンキャンパスのことなど、多岐に亘ってお話しでき、また、次の機会もという話を頂けたことは、何よりの収穫でした。ありがとうございました。最後になりましたが、お世話になりました、SSHの武井先生、中井校長先生、山口教頭先生をはじめ、関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 前回伺った時には、駅から高校まで少し遠回りをしたのですが、今回は他のイベントと重なり、人の流れに乗ればよかったので、。。とても助かりました。また、正門の両脇に、2本のウメの木を発見しました。最初は1本だけかと思ったのですが、両側に。ウメも自家不和合性。S対立遺伝子が違うので、この木の間でハチが飛んで、受粉したのでしょうか。なるほどと。。

DSCN6884.JPG PS.のPS. 渡辺の出身の今治といえば、という質問で。今治タオルとか、造船というのが答えとしてかえってくるかと思ったのですが、。。。「バリィさん」でした。やっぱり、何でも1番になると、有名になるのだなと、実感でした。

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【出前講義】松山市立久米小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー」(6/21)

2013年6月21日 (金)

 台風は温帯低気圧に変わったこともあり、少し雨は弱くなりましたが、それでも雨降りでした。前日は観音寺第一高校のSSH。今日は、愛媛に戻り、松山市立久米小学校。去年、小野小学校でお世話になった「関家教頭先生」。この4月に、小野小学校に異動。昨年、愛媛新聞に「道標」の連載したこともあって、今年もまた、お願いされました。昨年は4年生でしたが、今年は5年生。講義は「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」。今治市では、今治、日吉、美須賀、城東小学校の合同での講義今治西中学校。梅雨の時期なので、キャベツ、ブロッコリーとも栽培が難しいこともあり、最盛期よりは小さかったりしますが、それでも十分な野菜。これが日本の品種改良技術の賜物だと。。。

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DSCN6826.JPG いつものように、トマトの生活環を説明して、そのあと、キャベツとブロッコリー。キャベツとキャベツを交配したら、もちろん、キャベツ。では、キャベツとブロッコリーなら、どんなものができるのだろうか。それをグループで書いてみよう。16グループということもあり、書いてもらう時間が十分取れなかったかもしれないですが、20minくらいで、それぞれのグループごとに。「2つのideaを書いてもよいですか?」ということで、まとまらないのであればという軽い気持ちだったのですが、半分以上のグループで2つ以上のideaを書いてくれたのは、ちょっとびっくりでした。3, 4時間目で、時間も少しoverしたこともあって、質問時間を短くしたり。。。こちらの解説も不十分だったかもしれないですが。。。しっかり、それぞれの植物の特徴を「理科」として理解し、グループで意見をまとめることをしっかり学んで下さい。とても大事なことですから。。。

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DSCN6878.JPG 講義のあと、児玉校長先生、関家教頭先生と地元で指導をされている方も交えて、今の教育問題など、1hrほど議論できたことは、これからのアウトリーチ活動に活かすことができると思います。ありがとうございました。

 最後になりましたが、お世話になりました、児玉校長先生、関家教頭先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

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