東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH運営指導委員会(6/20)

2013年6月20日 (木)

 昨日の松山南高等学校に続いて、SSH実施校の観音寺第一高等学校。また、台風が近づいているようです。上陸はなさそうですが、前線を刺激して、昨日の夜から今朝にかけて、愛媛と香川を結ぶ国道11号線にそうように、アメダスでは赤くなるくらい雨が降っていて、1hrに10mmを超える雨のようです。最近は、気象に関して、「警報」がでると、高校などは休みになるようです。(香川大学も、今日は休みとか。。。うちの大学で、大雪警報が出ることはありますが、そんな時に、教養とか、学部は休校なのでしょうか。。。自分が学部の時、蔬菜園芸を教えてもらっていた、堀先生はその年が、定年でしたので、自分たちがうける最後の講義が最後だといって楽しみにしていたのですが、大雪で先生が自宅からでることができず、休講になりました。残念だったなというのを、覚えています。。。というか、思い出しました。)。そんなで、今日の理数科課題研究発表会というのは、来週に延期になったこともあり、逆に運営指導委員会もしっかりできたのは、よかったのではないかと。。。

DSCN6802.JPG 高校サイドから、今年度、力を入れることとして「統計学」をやるとか。とても大事なことだと。繰り返して実験をすることを理解できますし、平均でなくて、分散、偏差をとることが大事だと思いますので。最近は、「中央値」というのもあるようですと。。また、対外試合というか、外の高校との交流、コアSSHなどへの積極的な参加も計画されており、とてもよいことではないかと思います。何より、外に出ることで、自分の立ち位置を覚えますので。ぜひ、より多くのところに参加してもらえればと思います。さらに、科学英語への取り組みとして、海外視察、Abstractの作成のポイントなど、質問を頂きました。年度末にはよくなるのではないかと思います。さらに、文章力をつけるために、HPなどへの文章を書くことからはじめてはどうでしょうかと。

 ポスタープレゼンテーションについて、実験ノートの取り方、科学英語の書き方などをどうすればよいか、英語の論文を読む(PLoS, BMCなら、freeであると、。。日本遺伝学会誌育種学会誌もfreeだと。。Natureもゲノム解析はfreeだ(ここには、カメのゲノム; Nature Genet.)と。。)ためにどうすればよいでしょうかというような積極的な多くの質問を頂きました。こちらでコメントできる範囲で、こうすれば、どうでしょうかということを。活発な議論ができたのは、何よりだったと思います。また、高校教育のSSHとの連携ということから、SSHとしての課題研究の方にシフトしつつあるのかなと。。。3年目の中間年で、発展するのではと思います。最後に、JSTの閏間様より、SSH、高校、県教委それぞれの立場からの戦略性、進路・進学問題、全校体制などなど、貴重なコメントを頂きました。

 運営指導委員会でお世話になりました、校長先生、県教委の先生方、石井先生、猪熊先生をはじめとする多くの方々にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今年度のさらなる発展を祈念しております。

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 わたなべしるす

 PS. 明日の松山での講義に備えての予讃線での移動中。声をかけてくれる方が。。。乗り物に乗っていて、声をかけてもらったのも、すごい久しぶりなのに。。。誰かと思ったら、高校に入学した時の1年のクラスの同級生。世の中狭いですね。それも、こちらは、いつものように、きょろきょろしているつもりでも、みてなくて。向こうから、声をかけて頂き。。。本当にありがとうございました。少しの時間でしたが、当時のクラスにだれがいたとか、あいつは今、何をしているとか、Facebookで見かけたとか。。。。そんな話ができ、30年以上前のことを思い出しました。本当に懐かしかったです。ありがとうございました。感謝、感謝です。このご縁を大切にしたいと思ったのでした。。。

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【出前講義】愛媛県立松山南高等学校SSH研究指導「ダイコン多様性」(6/19)

2013年6月20日 (木)

 午前中は、今治市立西中学校。朝方から少し雨が降っていましたが、昼過ぎには本格的になってきました。水不足といわれていたので、愛媛の水瓶にもよい雨になったのではないかと。。。移動の間に、2つの高校での打合せがあった関係で、夕方近くなっての愛媛県立松山南高等学校への訪問・研究指導になったのは、申し訳なかったです。

 松山南高等学校といえば、この3月まで「田中先生」という生物の担当であり、ダイコンコンソーシアムをリードされ、「ダイコン娘」というダイコン好きの人材を育成してくれていた方が、北条高校に異動になり。。。。いつもお世話になっていた方がいらっしゃらないのは、何ともいえない寂しさがありましたが、残られた生徒さんの指導は、新しく高橋先生が指導されておりました。

 最初に、3年生でありながら、活動を続けている中川さんにリクエストされ、交雑したダイコン種子の収穫時期のcheck。雨交じりでしたが、いつも畑に。今年も立派なダイコンと種子ができていました。もう十分なので、乾燥させて、収穫して下さいと。また、小松高校のように、ダイコン種子を使って、小中学校へ出前講義というも。と、アドバイスを。

DSCN6799.JPG 実験室に戻って、今、研究していることについて、議論を。去年までは、塩ストレス、特に、NaClへのストレスを、いくつ高校とダイコンコンソーシアムで。今年度は、二価のイオンに着目されているとか。夏の鹿児島での発表会が楽しみなトライをされていました。ただ、この梅雨の時期であることもあるのだと思いますが、観察ポイントなど、苦労されている側面も。。。こんな観察をしてみてはどうでしょうかとか。目に見える形での栽培をトライされてみるとか、そうしたことで、また違った側面が見えるというアドバイスを。。。実験の主体はもちろん、二年生ですが、三年生の中川さんもまだまだ実験を続けたいという、この上ない「ダイコンへの愛情」を感じました。こんなにアブラナ科作物を愛してくれるのは、うれしいですね。。。最後は、メンバーと集合写真。

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DSCN6801.JPG 最後になりましたが、生物の高橋先生をはじめとする関係のみなさまにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。高橋先生と生徒の皆さんとは、コンソーシアムの会議の折りに、鹿児島で議論できるのを楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 東北大で行っている「科学者の卵養成講座」の評価などでお世話になっている野村先生は、最初にお会いした時は、県の教育センターにいらして、現在は、ここ松山松山南高等学校の教頭先生。今の「次世代」というのに変わり、1年ごとの申請となったこともあり、ずいぶんとお目にかかっておりませんでしたが、。。東北大での活動について、お話ししたり、県の教育センターにいらした時、火曜日の午前中にお世話になった、富田小学校の村上教頭先生とご一緒だったと。。。火曜日に出前講義に伺ったことを話して、両方がびっくりでした。世の中がまた1つ狭くなりました。また、松山南高等学校での出前講義をという話もできました。ありがとうございました。楽しみにしておりますので。

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【出前講義】今治市立西中学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(6/19)

2013年6月19日 (水)

 昨日までが、「国際植物の日」の枠の中の出前講義でしたが、この今治市立西中学校での講義も、枠内に設定してあったのですが、こちらのミスで、今日にずれ込みました。そんなこともあり、この出前講義までで、「国際植物の日」の出前講義も無事完了。ほとんどが小学校、高校への出前講義なのですが、中学校へは、5/10の加賀市立橋立中学校以来。というより、中学校そのものが、数校目だったような。。少し緊張でした。受講した生徒さんの人数も、190人という規模。この規模で「キャベツとブロッコリー」というのも、初めてでした。2コマで講義をするには、後半のところのコマ全部を発表時間に設定して。

DSCN6752.JPG 講義では、最初に、トマト、キャベツ、ブロッコリーを例にして、その生長の様子を概説。生活環というか、life cycleを思い出してもらうことから。キャベツの花を見たことがあるという生徒さんがいたのは、よいことだと思います。しっかりと自然観察をしていて。ここで、キャベツ、ブロッコリーを実際に、横断面を見てもらう訳です。その時、それぞれが、茎、葉、花になるかを考えてもらいました。ここで、キャベツとブロッコリーは、同じ種(しゅ)ということから、交雑ができる。では、各グループごとで、両方の遺伝子を持った新しい植物の形などはどうなるか、ということを書いて、発表してもらうことに。

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DSCN6768.JPG 最初に発表したグループのところではずいぶんと静かで、質問がなかったので心配しましたが、途中からは、かなりの質問が。このあたりは中学生だなと思いました。かなり鋭く、シビアな質問もあり、議論が伯仲しそうだったのですが、時間という制限があり、質問を十分に受けることをできることができず、申し訳なかったと。。。初めての中学校でのこの規模での出前講義も何とか終わることができたのではないでしょうか。また、あわせて、無事、「国際植物の日」のイベントも終わることができました。

DSCN6798.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、真鍋校長先生、小澤先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 講義終了後、市内の2つの高校(今治西高校今治東高校)へ伺い、この秋の出前講義の打合せについて、時間を頂きました。ありがとうございました。よろしくお願いいたします。

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【出前講義】今治市立常盤小学校「花の不思議な世界-」(2013年度ふるさと出前授業-3、6/18)

2013年6月19日 (水)

 午前の富田小学校に続いて、午後は常盤小学校。今治市内の小学校での出前講義のきっかけというか、スタートの小学校。当時、理科専科の先生だったのが、午前中にお世話になった富田小学校・教頭先生の村上先生。また、2013年度ふるさと出前授業を取り仕切って下さっている、今治小学校・校長先生の高橋先生は、この常盤小学校で教頭先生をされておられました。そうした意味で、いつ訪問しても、初めてのことを思い出させてくれ、心が、ピッとします。

DSCN6738.JPG 午前の富田小学校と同様に、「花の不思議な世界」の講義は、秋以降のリンゴなどが出荷されてから。というのも、実際に果実、種子の関係などを説明したり、切ったリンゴを見てもらうということもあって。。そんなで、この時期にこの講義をするのは、初めてだと思います。午後からの5, 6時間目の講義で、5時間目に、花がなぜ咲くのか、花の意味、そして、自家不和合性のことなどを講義して。。。その時、花の種類を知っているかなといういつものクイズ。ガーベラの名前がすぐに出たのは、感動でした。さすが、よく観察しているなと。クイズの正解者には、「国際植物の日」用に提供頂いたOUP、東北大のGoodsを。すごくたくさんの手を上げてくれたのは、すごかったです。

DSCN6740.JPG のこりの6時間目は、3クラスを順番に植物のいろいろな質問。植物の種類、種類の違う植物の遺伝子を混ぜることができるのかなど、全部で、30個くらいだったでしょうか。こんなにたくさんの質問をその場で回答したのも、初めての経験でした。とっさに考えないといけないことは、たくさんあるこの頃。よい経験でした。ありがとうございました。講義の最後は、ここでも世界に向かっての集合写真。確かに掲載しました。

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DSCN6749.JPG 講義のあと、渡邊校長先生と小学校時代に何をどの様に経験しておくこと、理科を含めて、。また、いろいろなきっかけを持つことなど、これからの出前講義のヒントになることを、たくさん議論頂きました。ありがとうございました。この6月の「2013年度ふるさと出前授業」は、今日ので終わり。続きはまた秋、冬のシーズンにと思います。よろしくお願いいたします。

 最後になりましたが、常盤小学校校長・渡邊先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 富田小学校同様に、校長室にはたくさんの歴代の校長先生の写真が。その中に、桜井小学校に入学した時の校長先生だった「桑原農夫先生」の写真を見つけました。小学校に入学した時には、たしか、「風疹」か「水疱瘡」にかかっていて、入学式だけ出て、そのあと、1 weekほど休んでいて、学校に通い始めたような。。。そんな記憶を思い出しながら。。。午前、午後と小学校時代を思い出せてくれた時間でした。


 PS.のPS. 講義のあとに、昨年まで、桜井小学校の校長先生をされていた武本先生が、今年度から管理されている「今治城」の自然展示室(??)を訪問して、この自然展示室ができた経緯、現状の管理など、お話し頂きました。昆虫標本、鳥類の剥製、植物標本などとても貴重なものがたくさんありました。何かの形でまた、貢献できればと思っております。よろしくお願いいたします。

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【出前講義】今治市立富田小学校・特別講義「ヘチマとそのなかまたち」(2013年度ふるさと出前授業-2、6/18)

2013年6月18日 (火)

 先週から始まった、「2013年度ふるさと出前授業」の第二弾は、今治市立富田小学校去年は9月に初めて伺いましたが、今回は6月に。講義内容が「ヘチマとそのなかまたち」というのは昨年度と同じ。ヘチマはまだ、苗の状態。花もなく、結実もしてない。ということで、村上教頭先生に、キュウリ、ウリ、カボチャを用意して頂きました。

DSCN6733.JPG 最初の自己紹介で、渡辺の卒業した桜井小学校と富田小学校は、隣り合わせで、ザリガニ、クワガタをgetするために、よく富田校区に遊びに行っていました。同じように質問したら、桜井小学校の校区へ遊びにいったことある子供さんもいました。今も昔も子供たちは、常にactiveです。

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 講義では、この「ヘチマ」のところは、ヘチマ、スイカ、キュウリ、メロン、カボチャ、ゴーヤのそれぞれ、「種子」、「子葉」、「雌花」、「果実」、「果実の横断面」を見てもらって、その写真がどの作物に対応するのか。果実などはすぐにわかりますが、子葉、種子は難しいなど、わかってもらえたと思います。果実の横断面を見た時、「葵のご紋」にもみえる、メロンの写真をわかった子供さんもいました。いまは、時代劇も少なくなったのですが、しっかり見ていたのは、すばらしいです。ウリ科でもメロンとキュウリはとてもよく似ている、種と子葉は。その1つに、属名が同じ。ということで、いわゆる、種名のCucumis meloとC. sativasということも。あと、メロンには、Tの字になった枝がついている、この理由を説明し、どうやったら、このTを残せるかということもあわせて考えてもらいました。これから、買い物に行ったら、Tのついたメロンをgetするのではないでしょうか。

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DSC_0612.JPG 講義は少し早く終わったのかなと思ったのですが、質問の時間ということにしたら、なかなか終わりませんでした。みんなすごくたくさんの難しい質問。講義で、親づる、子づるというのを説明したので、孫づるというのはあるのか、そして、どこからでるのかと。。。さらに、なぜ、ネギは切っても、切ってもまた、伸びてくるのか。。。。よく知っているなと、感動でした。もちろん、今年の学年も、3, 4時間目を休みなしで講義。とても、高い集中力は、担任の先生、村上先生の普段の指導の賜物だろうと。。。今年も感動をもらいました。

DSC_0648.JPG 講義のあとは、恒例の給食タイム。今年の4年生は比較的静かで、質問攻めになることもなかったのは、講義が終わったあとに、時間いっぱい質問をしてくれたからでしょうか。最後に、世界に向かって情報発信の集合写真。

DSCN6737.JPG 最後になりましたが、橋田校長先生、村上教頭先生、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 講義の途中で、昨年、講義をした5年生が廊下を通って、こちらを覚えてくれていて、手を振ってくれたのは、とてもうれしかったです。ありがとうございました。また、どこかで、お会いしましょう。

DSC_0630.JPG PS.のPS. 校長室にお邪魔した時に、歴代の校長先生の写真と赴任されていた時期が記載されていて。小学校の時に、今治自然科学教室の会長の先生としてお世話になった、「浮穴先生」の写真を見つけた時は、とても懐かしく、毎月の会の始まりの時には、必ず最初に挨拶をされていたのを思い出しました。

 PS.のPS.のPS. 理科室の廊下には、渡辺が小学校時代には、理科室の脇にあった、鉱物とか、標本などが並んでいて。。。タイムスリップをしたのではないかと思うくらい、懐かしかったとともに、こうしたものがあったので、理科に興味を持ったのだなと思い出しました。ありがとうございました。

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