東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】大阪府立天王寺高等学校・SSH天高アカデメイア「農学・生命科学系大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」(6/21)

2014年6月21日 (土)

 6/12(木)から始まった一連の出前講義。愛媛では7校での「ふるさと出前授業」と今治南高等学校での2コマの出前講義。香川では、観音寺第一高等学校でのSSH特別講義課題研究発表会運営指導委員会。その〆は、大阪府立天王寺高等学校での天高アカデメイア。2年連続で2年生向けに「キャリア教育」の講義。来週の土曜日には「大学訪問」をして、進路選択などに向けて、考えを深めるとか。。。渡辺が高校生の時には、大学へのイメージは「教育実習」で来られる大学生、大学院生からの情報くらい。そう考えると、今の高校生はずいぶんと環境が変わったのだなと。。。

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DSCN3075.JPG 講義内容は火曜日の香川県立観音寺第一高等学校でのSSH特別講義と同じ。ただ、観音寺は、渡辺の生まれた今治に近い環境というか、田舎というか。それに対して、今日の大阪府立天王寺高等学校からは、JR天王寺駅の近くにある「あべのハルカス」が見える距離の都会。さすがに渡辺の過ごしたような田畑があるような生活とは違って。。。ただ、駅と学校の間にも「アロエ」の花を見つけることもでき、見方を少し変えれば、小さな自然はまだまだあるのだと。講義で話をしなかったですが、是非、探してみて下さい。意外と身近にあります。もちろん、校門の所にも、ウメの果実が大きくなっていて。

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DSCN3069.JPG 渡辺が小学校の時にしていた「あやとり」、中学時代の「ルービックキューブ」。一人あやとりは渡辺より早いのではないかと思うくらい高速で。。。場内が感動の嵐でした。もちろん、ルービックキューブができる方も。そうした方々には、渡辺の論文の別刷を。英語であり、植物の遺伝学の分野ですが、何かのきっかけで読んでもらえれば。。。高校時代に何を学び、そのあとの受験。大学で何を学び、誰に師事するかで、人生は大きく変わると。。。高校時代には余りイメージがないかもしれないですが、是非、来週の大学訪問で今回の講義で話したようなことを実体験してきて頂ければ。。。

DSCN3081.JPG 講義の最後は、アウトリーチ活動をしていて思うこと。座右の銘くらいは持ったらどうでしょうか。と言う渡辺が高校時代持っていたのか、。。自宅の机の脇にはそういえば「完璧」とか、もっと他の言葉も書いていたような。何より心の支えだと思いますので。〆の部分は、最近はやりの組織論。どの様な組織でこれからの人生を生き抜くのが重要か、イメージを持ってもらえたのでは。。。講義のあと、質問の時間。授業への取組、東北大学のstrong pointは何か、農学部と理学部生物の違いなど、しっかり物事を考えているのなだなと。また、今は物理・化学履修だけど、将来、生物系にすすめるのか、どの様な研究ができるのかと言うことも。これは渡辺と同じというか、渡辺も物理・化学で受験。そのベースで遺伝学をやっているというか、遺伝学がおもしろいと思える訳で。。。この中から、将来、渡辺と一緒に研究をできる方とまた、巡り会えるのを楽しみにしておりますので。なにより、しっかりとしたレポートがもどってくるのを楽しみにしております。そのあと、学年代表からのお礼の言葉はとてもしっかりしていました。感動でした。こちらの意をしっかりと汲み取ってくれたのだなと。最後の最後は、恒例の世界への情報発信。そのあと、別刷をgetした生徒さんたちにサイン会。何かの励みとか、きっかけになれば。。。

DSCN3082.JPG 講義のあと、中井校長先生、鐵岡先生と講義の中に出てきた将来を見すえた食糧問題、教育とグローバリゼーション、日本の教育の課題と評価できる点など、30min以上にわたって、熱い議論ができました。ありがとうございました。大学人として、今なにをすべきなのか、人材育成の重要性などを再認識させて頂きました。これまで以上に、教育研究に邁進しなければいけないのだと。。。熱い言葉をたくさんありがとうございました。

 最後になりましたが、中井校長先生、今堀教頭先生、SSH担当の鐵岡先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、秋に自家不和合性の講義でうかがえるのを楽しみにしております。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 駅で電車が発車するとき、最近は地方色のある曲が。福島駅で新幹線が発車するときは、古関裕而の「栄冠は君に輝く」だったような。大阪駅では、先日なくなられた大阪の著名な方の曲でした。そういえば、そんなことを何かの記事かテレビで見ていましたが、実際にその曲を聴くと。ローカル色の大事さを改めて考えさせられました。何事も工夫なのだと。。。

DSCN3086.JPG PS.のPS. 出張先のテレビで偶然「日本沈没」の2006年の映画を見る機会が。。。2011.03.11のことを思い出さない訳にはいかず、また、心の中には、あのときのことが残っているというか、未消化というか。。。。震災からの立ち直りの心の奥底は、まだまだなのかなと。。。そんな夏至の日でした。



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2014 春 生命・院生会ソフトボール大会

2014年6月21日 (土)

ワールドカップ第2戦、日本対ギリシャ、いやーーー、惜しかったですねーー。ますこです。

実は日本戦の同日、負けられない試合が仙台・牛越橋にも。。ムムっ!ムムムっ!!

恒例、春の生命科学研究科・院生会のソフトボール大会が、6/20に行われました。

この日の天気予報は雨だったんですが、それを覆して、晴れ時々くもり空になりました。

暑すぎず寒すぎず、良い日よりでしたね。

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今年、植物生殖遺伝分野は1チームにするには人数が足りないため、ゲノム継承システム分野に混ぜていただきました。

ゲノム継承システム分野は、東谷先生、日出間先生、佐藤先生率いる、強豪です。

佐藤先生は出張で、出場できないのを残念がっていたとのこと。先生方の目にも力が入ります。

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男性メンバー2人はローテーション入り、セカンドにいわもと(M1)、レフトにゴトー(M1)です。

いわもとくんは、ずっとこの日を楽しみにしていたそうで、うれしそうです。

院生会の副会長でもあるので、準備などお疲れ様です。

ゴトーくんも抑えるところで抑える好プレーを見せています。ナイスキャッチ、ナイスアウト。

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女性メンバー(たぐち、なべもと)はヨガのポーズを組んで、勝利を祈るのみです。

その祈りの甲斐があり(?)、初戦快勝!

ゴトーもいわもとも、攻守に活躍していました!よかった!

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午後の試合に向け、楽しいバーベキューです!野菜と肉と魚介を豪快に焼きます。

大量のイカが香ばしい匂いをふりまきます。頭つきのえび、ほたても美味しかったですよ!

写真には写っていないですが、ますこはから揚げ(2㎏)を揚げていきました。

あっという間に食べていただき、良かったです!ありがとうございました!

鉄板を隣にしていただき、おにぎりを分けていただいたり、すっかりゲノムの方にお世話になりました。

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今年の生殖のユニフォームは、メンバーごとに色違いのポロシャツです。

去年のTシャツのポロバージョンですね。デザインは一緒です。

今年、重大な欠陥が発覚してしまいました。ゴトーくんの背中の文字にご注目。

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"Tohoku Unibersity"。。。って、あれ??

スペル間違ってるじゃん!!Universityじゃん!!

去年のも確認したら、間違ってました。。。

曽根さんの背中を確認したら、"Unibersity"だったよ。。。

2年間誰も気が付かなかったのです。ま、いっか。来年は修正します。

さあ、午後もがんばります!

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なんと、午後の対地圏・分子戦で、ちょびっとだけ、ますこも投げさせていただきました。

日出間先生に練習をつけていただきます。

白熱の試合の中、登板。緊張して、きょろきょろしています。

どきどきしましたが、投げて打たれた球をいわもとくんが取ってくれ、ちょうど3アウトで無事降板。

いやー、ありがとうございました。

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ついでにちょびっと打たせていただきました。きょろきょろしています。

ますこは塁に出ましたが、3塁走者がアウトになってしまいました。

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この試合、勝利したので一安心。いやー、緊張しました。

決勝戦は、情報との対戦です。旧遺生研同士、同じ階。因縁の対決です。

ゲノムのメンバーも疲れが出て、足に来てます。でも最後がんばります!

情報もゲノムも、実力伯仲、白熱の試合でした。

いやーー、決勝戦らしい、すばらしいプレーの連続でしたが。。。

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なんと!勝利することが出来ました!優勝です!わーい!

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優勝賞品は勝利の美酒!良かったです!

これで渡辺先生にも良い報告が出来る。。。と一安心です。

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天気も最後まで持ち、良い一日でした!

準備など、いわもとくん、お疲れ様でした。

ゲノムの東谷先生、日出間先生はじめ、メンバーのみなさん、お世話になりました。

次は、旧遺生研の大会、がんばります!

 

 

ますこ

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【出前講義】愛媛県立今治南高等学校・出前講義「高等植物における生殖・受粉反応」と「農学・生命科学入門」(6/16)

2014年6月19日 (木)

 6/16(月)・午前中の新居浜市立金子小学校から午後は、今回の講義で最初の高等学校(これを書き終わったのは、6/19の木曜日。。。。遅くなって申し訳ありません。。。)。愛媛県立今治南高等学校。普通科と園芸クリエイト科があり、園芸クリエイト科は昔で言えば、農業科でしょうか。農学部農学科だった大学時代。また、今の研究室でも栽培力向上に向けて、いくつかの作物も栽培しています。ついつい、果菜類などの栽培を見ると。。。愛媛県立今治南高等学校は、本校と園芸クリエイト科のある所に飛び地が。本校の玄関の所でも生徒が作物が育つことを日々観察できるモデル農園が今年も。やっぱり、身近なところに野菜が育っているのを見ることは大事だと、改めの再認識。まだ、渡辺の研究室にここまでの栽培力がなくて。。。

P1000040.JPG 前半は日高農場でスイカをモデルにした受粉と果実形成の予定。例年であれば、この時期に受粉作業の実習ができるのですが、講義前に雌花の数を数えると、2つほど。。。これではと、果実を見ていると、かなりの数の果実が変形。受粉作業が不十分だったことに由来するのか、その当たりは、よくわかりませんが、であれば、実際に果実を外部形態と内部形態を比較。と言うことがよいだろうと。担当の別府先生と協議して決定。講義では最初に生徒さんたちが日々管理している担当のスイカの前に座ってもらい、各自の果実で変形しているものcheck。また、裂果している果実の中がどうなっているかもあわせて観察と言うことで、そうした果実とほぼよい形態になっているものを比較対象(control)に。一部、枯れかけになっている個体も発見。その果実がどうなっているかも観察。様々なことを切って内部形態を見ることができたかと。なにより園芸クリエイト科。たくさんの果実があるので、切ったのは5個くらいだったですが、問題なく切って観察できるというのは、去年、まともなスイカを作るのに苦労した研究室での栽培力。まだまだ、修行が足りないなと。。。

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DSCN2893.JPG 実際に切って内部を観察すると、生長不足の部分には、種子形成がほとんどない。これを見ると、種子ができるから果実が肥大するというのを改めて、現場で見ることができました。交配した日付をしっかり書いているのは、遺伝学の実験で書いているのと同じですが、この場合はスイカの収穫日を推定するため。ところが、何かの原因で枯れて大きくなってないものも切ってみると、中は赤くなってないものも。交配からの日数が15日違うと、果実の中がかたや赤いのとそうでなくて、まだ、メロンのようなものも。この赤くなってないものも食べることができるのかというので、糖度計で見ると赤いのが12くらい。一方、赤くないものでも8.5だったでしょうか。意外に糖度があるのはびっくりでした。園芸クリエイト科でよいのは、最後は実際に試食。赤くなってないものを食べる生徒さんも。

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DSCN2915.JPG 講義が終わったあとで世界に向かって集合写真なのですが、外での実習が終了した時点で世界に向かって。。

DSCN2922.JPG 後半の講義では、最初は恒例の作物の花とその作物名。クダモノトケイソウ(パッションフルーツ)とサトイモの花がわからなかったくらいで、ほぼ全部を答えた生徒さんが。感動でした。もちろん、ヒマワリの上のハチが次にどこへ行くか。花の名前を知らないのは意外でした。講義の初めは、受粉、受精の重要性をいつもの自家不和合性、受精の動画を使いながら。。。植物にもこんなことが起きるのだなと。どこでも感動は一緒。

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IMG_1515.JPG 講義の後半は、なぜ、品種改良をするのか、と言う農学にとって重要なこと。実際に前半の実習で使ったスイカも品種改良でできたもの。その多くが今では一代雑種育種法(F1育種)。それによって雑種強勢が出ると言うことも。ただ、実際には大量の交配実験をして、その中で、収量を調べるという作業が必要だと。

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IMG_1521.JPG ここではトマトの水耕栽培が有名。今回は実際の植物の状況を確認できなかったのですが、水耕栽培と土耕栽培の収量の違いを比較したいと言うことでしたが、実際の育種現場でのKnow-howを紹介したのですが、参考になったようでした。講義だけでなく、実習をやってそれを理解するというのは、やっぱりよいものだと。。。

IMG_1524.JPG 本校に戻って、普通科の生徒さんたちにも講義。集まってきた生徒さんたちの希望に合わせることができるように、「自家不和合性」と「キャリア教育」の両方を用意して、聴講に来てくれた生徒さんの希望を聞いたところ、キャリア教育の話がよいと。生徒さんたちの進路を聞いたところ、3年生とはいえ、しっかり将来こうしたことをしたいということが決まっていたのは、よいことだと。また、高校での普段の学習で「数学」では論理性を学んでいる訳なので、大事にしてほしいと。また、大学をはじめとする将来、どの様な人たちと巡り会うかによって、また、それを選ぶことができるなら、その選んだ人たちによって人生が変わることもと。。実際、渡辺もそうでしたので。あとは、人生を乗り切るための「座右の銘」のようなものを持ってほしいと。今回お渡しした資料にもいくつか書いておきましたので。

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IMG_1528.JPG 最後になりましたが、奥野校長先生、定岡教頭先生、菅教頭先生、園芸クリエイト科・別府先生、生物科・東先生、久保先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今年もとても楽しく過ごせました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 出前講義のあとにあれこれとあって、講義のあとこれまで遅れてのuploadも久しぶり。。。そうしたら。。。さすが、というか、愛媛県立今治南高等学校のHPに講義のことが記されているのを見つけました。丁寧書いて頂き、ありがとうございました。この速さを改めて学ばないと。。。

 PS.のPS. この記事を書き始めたというか、少し書いて、と言う時間に、2014年6月18日 21時40分頃の宮城県沖を震源とする、M4.3の地震で震度1。研究室の確認ができてないですが、地震が多いのが気になります。。。



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【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・科学教養特別講義「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」(6/17)

2014年6月17日 (火)

 前日までは何とか天候が持ちこたえていましたが、朝から雨模様。。。夜のニュースを見るまで台風が来ているのも知らず。。。18日の午前中にかけて、雨が強くなるということで、田植えをやろうと思っている代かきの終わった水田には、よい雨だったのかもしれません。聞いたところでは梅雨入りからずいぶん雨が降ってなかったと。前日の午前が新居浜市立金子小学校。そこから予讃線で高松方面にいったところがちょうど観音寺駅。本当なら、昨日の午後から、愛媛県立今治南高等学校の記事のはずなのですが。。。すみません。なるだけ、急ぎ書くようにしますので。。。(ようやく、19日の朝、書き上げました。。。)

 その観音寺駅から車で5minくらいの所にあるのが、香川県立観音寺第一高等学校SSH実施校で、運営指導委員も仰せつかっています。2010年から毎年伺っていますので、ちょうど5年目の節目の年になりました。講義内容は、宮城第一高校仙台第一高校金沢泉丘高校で行った「キャリア教育」の話で「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」。最初に司会の方から、この講義が科学リテラシーとキャリア教育の両方を含んでいると言うことで、可能な限り、科学の話もしましたが、いかがだったでしょうか。司会のあと、教頭先生から渡辺の講義について、「これからの高校での生活、さらにその先の人生に活かせるような講義であると。。」と言うコメントがあり。。。このようなことを最初にお話し頂いたのは、はじめてだったこともあり、かなり緊張でした。今回の講義は「国際植物の日」のイベントであったことから、東北大からのプレゼントともう1つ。渡辺の最近の研究の論文の別刷を。別刷をお渡しするのは、はじめてなのですが、SSHなどで論文を読むようなこともあるのではと言うことで、プレゼントにしてみました。かなり人気があったのかもしれないと。。

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DSCN2941.JPG 講義では、渡辺の小中高時代にどの様な生活をして、そこから何を学んだのか。観音寺の周辺もまだよい田舎というのは失礼かもしれないですが、子供の頃、学校の帰り道で歩いていて、道の真ん中など危ないところで、車が通ると、知っている人の車だと、「危ないから気をつけるようにね」と注意してくれる。もちろん、渡辺のころもそうでした。そうしたことから、危ないことを覚えたのだったと。いつものように、あやとり、ルービックキューブを実演できる方もいました。niceでした。繰り返して覚えたことだと思います。その繰り返しの大切さを忘れないで下さい。また、高校の授業で何を学んだのかというか、今から考えると、それぞれの教科の重要性というか。。。将来、科学的なことを考えるために重要である論理性を学ぶ上で、「数学」の論理的な考え方を学ぶことを大事にしてほしいと。また、大学、その先にであるであろう方々との相性であったり、その方々からの影響というのは大きいと。だからこそ、師匠をしっかりと考え、決めてほしいと。。。

DSCN2945.JPG 最後の所では、将来を考えること、座右の銘を持つことの大切さなど。。。もちろん、質問コーナーも。途中で思ったよりも質問が少なかったので、何とかしないといけないと思い、「別刷をもらったヒトは、サインをしましょう!!」といったら、止まっていた質問があっという間に増えて。。。。びっくりでした。もちろん、講義のあとには、サイン会を。もちろん、質問をしたり、なんかをできた生徒さんたちがもらった別刷に。これからの何かの糧になれば、幸いです。これを書きながら忘れていたこと。。。全体の集合写真。失敗でした。すみません。。。司会の方々もとてもしっかりしていました。

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DSCN2952.JPG 講義が終わったあとには、教頭先生、1年の担任の先生方と今回の講義等について、討論の時間。こちらの講義が概ねよい方向であったこと、また、最後のサインをするという話になったときに、質問の手がたくさん上がったというのは、先生方も驚きだったと。。。いずれ、論文を読んで、科学に触れるきっかけになるのではといって頂き、ほっとでした。最後になりましたが、教頭先生、1年担任の上原先生、猪熊先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今年もとても楽しく過ごせました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。まずは、木曜日のSSH発表会と運営指導委員会でお世話になります。


 わたなべしるす

 PS. 今回の講義のお世話を頂いた石井先生は数学関係の会議があり、講義のあとにしかお会いなかったのですが、時間をとって頂き、昨今の教育事情、問題などについて、deepな議論ができました。ありがとうございました。また、先日の石井先生からの紹介で、渡辺の研究室を見学に来てくれた学生さんの話にも。。。

 PS.のPS. 帰りの予讃線は電車でなく、気動車。いわゆる、アンパンマン列車。子供向けとはいえ、扉の内側には、扉の開け閉めの時に気をつけるようにと言うロゴが。。。とてもniceでした。

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【出前講義】新居浜市立金子小学校「花の不思議な世界」(2014年度ふるさと出前授業-5、6/16, 22追記)

2014年6月17日 (火)

 ふるさと出前授業も3日目。今治と新居浜とは予讃線の特急で30minほど。ただ、単線だと言うこともあって、列車の待ち合わせがあるのが、少し難点。予讃線沿いでは、田植えが終わってしばらくたって、水田が緑に見え始めたところから、これから田植えをするために代かきを終えたような水田まで。子供の頃からこの時期が田植えというのは余り変わってないのだと。。。。というか、少しほっとします。天候もよく、ちょうど梅雨の晴れ間という感じで。ふるさと出前授業は金曜日の午後に今治市立富田小学校に続いて。土日をはさんだこともあって、少し余裕ができるかと思いましたが、打合せなど、。。。1, 2日目は、いずれも「キャベツとブロッコリー」でしたが、新居浜市立金子小学校は、昨年に引き続き「花の不思議な世界」。6月に観察に使う「リンゴ」を用意頂くのは、難しいと思ったのですが、その当たりは、日本の育種技術。この時期でも、低温貯蔵で「ふじ」のリンゴはちゃんと保存でき、また、王林はこのシーズンに食べることができるように、夏、冬をひっくり返して、栽培しているのかと思うようなきれいなもの。

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DSCN2821.JPG 講義では、最初に本田校長先生から渡辺のご紹介を頂き、昨年度の講義ではすごい児童の方がいましたと。。。こちらの簡単な自己紹介をして、金子小学校に来るようになったきっかけである前の教頭先生である岡田先生のこともお話しして。。。今治と新居浜、同じ愛媛の東予地方なのですが、少し感じが違うのは、その地方地方の良さだと思いました。いろいろな花の写真を見て、花の名前を考えるのでは、一番最初に「ガーベラ」の名前が出たのは、すばらしかったです。また、ヒルガオの写真を見て、写真にヒルガオの影があるのを見つけて、というも、niceでした。雌しべの電子顕微鏡観察、動画での受粉反応はさすがに「へーー!」だったようです。小学校の理科の時間に見るのとは違って、感動だったのかもしれないと。。。

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DSCN2830.JPG リンゴの花から果実ができて、食べることができるところまでの写真を見て考えるところでは、1枚、写真がきちんと写らないことが。。。申し訳ありません。リンゴの果実が育ち始めた頃、ちょっと見たら「オウトウ」、サクランボに似ている訳ですが、冬の時期に講義をすると、なかなか出にくいのが、今回はすぐにわかった児童の方が。。。これはちょうど、サクランボの季節と言うこともあったのでしょうか。いずれ、よく観察していると。リンゴの種類は、愛媛の子供たちには、あまりしらないもの。ただ、逆にミカンの種類は、15種類以上しっかり答えてくれました。これが地域性でよいことだと思います。今回のことをきっかけにして、ちょっとだけ、リンゴも気にしてもらえれば。。。

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DSCN2839.JPG 自家不和合性の動画は、やっぱり感動だったようです。と言うか、不思議だったのかもしれません。植物に自他識別ができるのは。で、なぜ、自家不和合性という形質があるのか。今年もすごい児童の方々が。。2-3名の答えを合わせると、ぴったり。。。是非、将来、渡辺の研究室で一緒に実験をしましょう。楽しみにしていますので。今は虫とか、他のものが好きかもしれないですが、渡辺も小学校の頃は、カブトムシ、クワガタムシを捕る毎日でしたので。最後にリンゴの花とリンゴの果実の対応。ひっくり返っていると。それを実際にリンゴを切って観察してもらい。。。不思議に思えたというか、秋にリンゴを食べる時に、また、観察してみて下さい。講義が終わって質問の時間をゆっくり取れましたので、質問の時間。10以上の質問があったと思います。とても鋭い質問もありましたし、感動したのは、質問に対して、他の児童の方が回答すると言って、手を上げて、答えてくれたこと。。。すごすぎですというか、初めての体験でした。是非是非、渡辺の研究室に。

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DSCN2843.JPG 最後に児童を代表して、とてもしっかりしたお礼の言葉を。今日のことをきっかけに、身の回りの不思議に気をつけて観察してみて下さい。挨拶のあとに、全体の集合写真。世界に向けて。。。

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DSCN2845.JPG 講義の時間と電車の時刻表の関係で、学校に訪問したあと、講義が終わったあとの空いた時間で、本田校長先生と昨今の教育問題について。いろいろな小学校をはじめとする学校に行きますが、昔であれば、職員室、校長室は1Fにあるのが多かったのが、今は2Fにと言うのも。。。玄関から1Fにあるというのが、渡辺の小学校時代であったので。また、動物の飼育というのは、この小学校でも大変なようですが、先生方が対応することで、実施していると。いろいろなことはあるかもしれないですが、「いのちの大切さ」を理解する上でも、動物が小学校にあったのは、よかったと。もちろん、それだけでなく、様々な効果があったと。。。渡辺自身が小学生であった時代とは異なり、難しい時代なのかもしれないですが、それだけにその当時は何を期待して、どんなことをしていたのか、今は何を期待して、何をして、何ができないのか、単にこうした教育問題だけでなく、サイエンスを展開する上でも、大事なヒントになるのではと。。。

 最後になりましたが、金子小学校校長・本田先生、教頭・今村先生、6年担任の先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今年もとても楽しく過ごせました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 以前に書いた「キウイフルーツかいよう病」。病害の出ている枝の伐採なのか、全伐採なのか。。。難しいところでしたが、やっぱり現地に行くと、こうしたニュースにも触れることができ、難しい問題なのだと。。。今村教頭先生からこの病害の原因が輸入の花粉由来と言うことが言われていることから、「そんなこともしているんですね」と。。リンゴなどの花粉も輸入されているという話をしたとき、かなり驚いておられました。一般の方には、こうした花粉の輸入というのは「へーー」なのかもしれないですが、病害の拡大などを考えたとき、国内での問題解決と言うことも含めて、複雑で困難な問題であることを実感しました。

 PS.のPS. 去年まで教頭としてお世話になっていた岡田先生は愛媛県教育委員会東予教育事務所に異動になられたと。どこかの小学校でお会いできるのを楽しみにしていたのですが。。。。また、次の学校でを楽しみにしてお待ちしております。

DSCN2814.JPG PS.のPS.のPS. Twitterではとりあえず、地震のことを書きましたが、2014年6月15日 2時31分頃の岩手県内陸南部を震源とする、M5.5の地震で震度26月16日 3時19分頃の茨城県沖を震源とする、M5.6の地震で震度26月16日 5時14分頃の福島県沖を震源とする、M5.8の地震で震度3。で、研究室に被害はありませんでした。また、この記事を書いている6月17日 2時42分頃の房総半島南方沖を震源とする、M5.3の地震もありました。研究室を離れているときに、これほど地震があるのもずいぶん久しぶりで。。。何が起きるのか。。。少し出なく、かなり気になって、地震情報を見ている毎日です。。。。

 PS.のPS.のPS.のPS. 6/22(日)追記、金子小学校のHPに講義の記事を見つけました。ありがとうございました。



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