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研究成果がPlant Cell Environ.に掲載されました

研究成果がPlant Cell Environ.に掲載されました。

今回の成果は、宮崎大・稲葉チームが統括し、鈴木班と寺内班がそれぞれの技術でサポートするという共同研究によるものです。研究材料はモデル生物でない「ザゼンソウ」という花器官が発熱するという特徴を持っています。この発熱分子メカニズムは他生物との比較から、核ゲノムと細胞質ゲノムの相互作用の結果であると考えられていますが、実態は不明です。この研究チームでは、以前から「寒冷地適応」、「生殖」、「細胞質・核ゲノムクロストーク」等をキーワードに共同研究を行い、形態的特徴などいくつかのことを明らかにしてきました。今回の論文発表では、発熱部位である生殖器官の遺伝子発現を網羅的に行い、発熱に係わる遺伝子を探索し、これからの発熱現象への分子基盤ができたと思っています。

DSCN1675.JPGThe gene expression landscape of thermogenic skunk cabbage suggests critical roles for mitochondrial and vacuolar metabolic pathways in the regulation of thermogenesis.

Ito-Inaba, Y., Hida, Y., Matsumura, H., Masuko, H., Yazu, F., Terauchi, R., Watanabe, M., and Inaba, T.

Plant Cell Environ., 35: 554-566.
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-3040.2011.02435.x/abstract

この5年間で、分子メカニズムの一端が明らかにできるのではと思っています。


わたなべしるす

PS. 稲葉チーム渡辺の研究室HPに関連記事があります。あわせてご覧ください。


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