東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 6年生「環境と植物から考える」(1/20)

2015年1月20日 (火)

 今日は二十四節気の「大寒」。昨日の予報では朝は寒くないといっていたので、そんな日になっていると思わず。。。ただ、風が強くて、labに出てくるまでもずいぶん困りました。何度、風に飛ばされるかと。。。そんな火曜日。ちょっと油断したら、昼休みが過ぎようとしていて、慌てて、七北田小学校へ。12月に科学クラブの出前講義を予定していたのですが、インフルエンザで学級閉鎖。。。年明けに1枠だけあったのですが、そこは、サンジエゴ出張中で。今年度はあえなくgive up。ということで、NSPは、6年生向けの「環境と植物から考える」という、ちょっとへんてこな題目で、環境問題を植物の側面から考えてみようと。この学年は、3年生4年生5年生とたぶん、totalで10回くらいの講義をしたのでは。。。と、こちらが準備をしてくれている間に、椎名先生からこれまでのことの振り返りを。。。

DSCN5896.JPG で、最初に「環境」という単語で、何を考えるか。こちらの講義の趣旨をとらえて、地球温暖化、二酸化炭素など、はやりのkey wordが並びましたが、そんなに難しく考えないで、身の回りの環境。つまり、座っている位置の周りにだれがいるのか、教室の席では、どうなのか、学校の帰り道には、どんなものがあったり、どんな植物があるのか。つまり、そうした全てが環境だと。環境というのは、理科だけでなく、全ての教科につながる大事なことだと。。。

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DSCN5911.JPG で、講義ではいつもの「地球シミュレーター」での予測による気温上昇。6年生が校長先生くらい、つまり、60歳になる頃には、今よりもどれくらい気温が上がるのか。。。今よりも夏の気温で3oCくらい上がる。。。3oC上がると何が変化するのか、というのを考えてもらうために、いつものように博士の登場。スイカ、メロン、リンゴ、ミカン、パイナップル。今の仙台なら、何が栽培できるのか。意外と北限というか、仙台で栽培できる果物がわからなかったのは。。。周りにたくさん畑があるわけでもないからと言うので、仕方ないかもしれないですが。。ただ、ミカンとパイナップルは、路地では難しいというのが半分くらいの子どもたちがわかってくれていたのは、ほっとでした。では、温暖化が進行したら。。。ここですごかったのは、栽培域が北上すると、びしっと答えてくれた方。感動でした。つまり、リンゴなどの最適地は、北上し、北海道が主産地になるだろうと。。。もしかしたら、仙台でもミカンができるかも。。パイナップルも。。。そんなことが良いのかなと聞いたら、「はい!!」という方が。。。慌てて、隣の友だちが、暑くてだめになる。。。。むり!!!!と。それくらい温度上昇は考え物だと。

DSCN5913.JPG では、その原因となっているのは、温室効果ガス。CO2がメインですが、このCO2を自然状態で固定できるのは、植物。そんな植物は大事にしないと。。。このCO2を効果的に吸収させるために、注目されているのが、ミドリムシにCO2ガスを入れて増やして、食糧、エネルギーなどとして使うということ。「ミドリムシ??」と不思議そうでしたが、意外とこのあと、かなり大きく実用化されるのかもしれないと。。。というか、理科専科の椎名先生は、ミドリムシのクッキーを食したことがあるのは、さすがと。みんなも是非、見つけてほしいと。

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DSCN5925.JPG そんな植物で弱いのは、生殖の時期のストレス。それによって、収量が減るのを何とかしないと、食糧増産にもつながらないと。。。そんな不良環境でも育つ、それの1つが、両親の良い形質受け継ぐ、F1雑種育種。ダイコンにたとえて、太くて短いダイコンと細くて長いダイコン。それを10種類ずつの組合せで交雑すると、1つくらい、両親のいいところどりの組合せが。今の野菜は、ほとんどみんなこの育種だと。。。毎日食べる野菜の時、この品種改良のことを思い出して下さい。スライドの最後は、いつものとんかつ定食。これから、イネ科とアブラナ科がなくなったら。。。とんでもないことになって。。レモン定食に。これは衝撃だったようです。このあと、全体で質問の時間。F1雑種育種の他の組合せはどうなるのか、1900年より前の気温はどうなのかなど、しっかり考えていますね。次に、会うのは、中学校、高校、あるいは、大学、大学院。成長してどこかで会えるのが楽しみです。そうそう、科学者になりたいという数名の方とは、握手会も。渡辺のところで一緒に研究できるのを楽しみにしています。もちろん、それ以外の方々も。。。

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DSCN5932.JPG 最後になりましたが、理科の椎名先生、6年生の先生方、校長先生、教頭先生ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。何とか今年度も終わりました。また、次年度もよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 講義のあと、教頭先生、椎名先生と30minほど、最近の児童、生徒、学生さんの特徴というか。トレンドというか。。。どうすれば良いのか、3人で頭を抱えましたが、何かを変えないといけないのだろうと。。。いうのが結論でした。何を、これはちょっと内緒で。。。お許し下さい。あまりに大きな問題なので。。。議論できたこと、ありがとうございました。

 PS.のPS. 校庭を歩いていると、「博士、教授!!」といってくれた3, 4, 5年生。また、来年も講義に来ますので。。

 

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ちょっと、たくさん、いろいろ(12/19)

2014年12月22日 (月)

 今年ももうちょっとで終わり。年内の宿題がかなり終わっていない。どうしたら、終わるのだろうか。。。あたまをかかえる。ただ、ちょっとだけ良くなったのは、体調。夏休みをもらって、専属トレーナーというような方にお世話になって。。。体力がちょっと足りない渡辺も何とか、年末を迎えることができたのかもしれないというか、たぶん、そうだろう。ただ、ちょっというのが、結構くせ者。ちょっとをどれだけにするのか。100m走だと、0.01秒はちょっとだが、簡単ではない。9.99秒と10.00秒の間には、大きな壁が。渡辺もちょっとの差で、先に論文を出されたり。そんな話しを今年の講義ではできなかったが、来年は。。つまり、ちょっとといっても、そのちょっとが大事になる。ちょっとした積み重ねだと思うが、北極では、温暖化で異変が。。。どうやって止めるのか。。。簡単ではない。

DSCN5568.JPG 一方でたくさんなのは、冬が始まったばかりというのに雪が。。。今日も仙台では積雪が。。。去年より早い。日本海側の雪は尋常ではない。。。この寒さを何かにためて、北極に回したら。。。異変を戻せるかも。寒さを袋に入れるわけにいかない。そんなたくさんの寒さをためるような袋がない。。。圧縮するのだろうか。。。そんな寒さを喜んでなのか、耐えるためなのか、動物はたくさん集まっている。風景は寒いが、たくさんいることで和みもある。たくさんというのは、別の効果もあるのだろう。もちろん、アリがたくさんというのは、。。。ちょっと苦手である。

 「ちょっと」と「たくさん」。すごい差があるように見えるが、何を基準にするかで、同じくらいにもなるだろう。物さしによって色々というべきなのかもしれない。昔の言葉だったろうか、子供の頃の苦労は買ってでもしろと。。。つまり、小さい頃のちいさな苦労は大きくなって、意味を持つからだろう。。。ただ、出前講義で子供の頃に失敗をした数はあまり多くない。渡辺は小学校1年生の時に、逆上がりをしていて、手を離して落ちたらしい。たぶん、担任の先生があげようとしていたのを離したからだろう。離すことはたぶん、渡辺には想定外。先生にしたら、ここまであげたら、自分の力で上がるだろう。。。もうちょっとだからできるだろうという先生とここまでたくさんやってくれたのだから、残りもやってくれるだろうという渡辺。。。そんなものだろう。最初の0.01秒でも違いは違い。その違いに泣き笑いがある。それが人生というか、世の中だろう。だから、渡辺も痛い目に遭った。。。この痛い目に遭ったのは、1999年11月。34歳。。。あまりに痛かった。。。。痛すぎた。もっと痛い目に遭うのが早ければ、。。。。ちがう対応を考えることができた。いろいろあるかもしれないが、色々な単位で「いち」ちがえば、ちがう。それを早い内に理解しておくのは、大事だと思うが。。。。ちがうのだろうか。。。明日は、天皇誕生日の旗日。もうちょっと色々考えて、宿題をちょっとだけでも片付けよう。

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 わたなべしるす

 PS. 夕方には、ちょっとしたきっかけで交流ができた同窓の後輩の方が、研究室に。色々な議論ができました。ありがとうございました。

 PS.のPS. 先日の出前講義のレポートが戻ってきて。。。講義の時の反応も良かったですが、レポートもしっかりしていて。。。がんばって下さい。楽しみにしています。

 

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【出前講義】JST・飛翔型「科学者の卵養成講座」キャリア講義「教授の進路選択アドバイス--人生を戦略的に考える--」(12/19)

2014年12月20日 (土)

 数日前の雪は道路からは消えましたが、路肩にはまだ雪が。。。工学部のある青葉山には、片平よりもさらに多くの雪が。。。そんな中、12月の科学者の卵養成講座の講義。今回は、キャリア教育。渡辺の講義の前には、災害研の久利先生が、昨今の火山噴火、地震などについて。そういえば、この日の夜、18時29分頃, 福島県沖(M5.8)の地震が。研究室に特に被害はありませんでしたが。。。講義と前後するのは。。。やっぱりびっくりです。

DSCN5752.JPG 今年度の飛翔型「科学者の卵養成講座」では、7/26(土)に自家不和合性の講義を。年に2回の講義は、珍しいのですが。キャリア講義は、この科学者の卵養成講座が始まって以来の伝統。研究者になることも大事かもしれないですが、それ以上に、人生をどの様に生き抜くのかということを考えるのは、大事なこと。そんな意味で、この科学者の卵養成講座の全国大会でも、講義をした内容で。。。講義の最初には、科学者の卵養成講座のHPにも書いてあったように、「第12回高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」の上位2名の受賞者がこの講座から。うれしいことであると共に、さらに、上を目指してほしい、さらには、他の受講生の方々にも、別の場面で同じようにがんばってほしいと。。。

DSCN5759.JPG その後、渡辺の研究の概略、つまり、自家不和合性。秋から学校推薦枠などで参加している受講生もいることから、説明をして。。。その後は、渡辺がなぜ、科学者を目指すようになったのか。単純な時代背景を。。。そんなのがあったからこそ、今の自分がいるのだろうと。。。こんなことを説明しているとき、ふと、いつもなら、何かを答えてくれた方々に出し物を。木曜日の情報収集の講義のように。。。なぜ、忘れたのかも。。。情けなさだけが募り。。。受講生の皆さんにその点で楽しんで頂けなかったのは、申し訳なかったです。その後は、高校時代に学んでほしいこと。考えることの大切さ。大学時代に渡辺が学んだこと。いつの間にか、考えることを発展させて、色々なことに「戦略」的に考えるようになったこと。研究分野が遅れていたこと、昔のアニメの影響、秘密基地などそんなことがあったのだと思いながら。。。小さな時の経験が大事なのだと。。。

DSCN5764.JPG さらに、プロとしての厳しさ、先日の講義で話した「情報収集」の重要性、イノベーション・グローバリゼーションの真の意味など。。これまでとは、すこしちがって、毎日が見えてくると思います。いつものように前半をしゃべりすぎたので、最後はスライドを飛ばしながら。。。申し訳ありませんでした。人生、日々悩むもの。そんなものです。がんばって下さい。いつでもmailなどで、ご相談下さい。渡辺でことが足りるのであれば。。。


 わたなべしるす

 PS. 講義が終わって、片付けをしているときに、4名の方が質問に。最初は、SSHの講義でお目にかかった方。渡辺が書いたコメントがとてもうれしかったと。。。そんなことを行ってもらったのも初めて。こちらが元気をもらえました。次の方は、渡辺の師匠の日向先生の母校の後輩の方々。遺伝子組み換え作物とか、品種改良について。庄内には、そんなことを考えさせる遺伝子があるのでしょうか。。。何か、とても不思議な感じで、日向先生に教えて頂いたことをひたすら説明していたような。。。がんばって下さい。最後は、出前講義で伺ったところの生徒さん。色々な意味で今の自分に悩んでいるのかなと。渡辺もそんなものでした。東北大を受験するときには、ずいぶん。。。でも、そのおかげで今がありますので。悩まず、今できることをしっかりと。。。きっとできますので。

 PS.のPS. 受講生に混じって、先日の一関一高の指導でご一緒してくれたメンターの真壁さんと小林さんも。何か考えるヒントになれば。。。

DSCN5761.JPG PS.のPS.のPS. 片付けが終わった頃には、かなりの雨が。。。そんな中、スタッフ、メンターなどを交えて、来年に向けての反省会というか、色々な意見交換会を。安藤先生、ありがとうございました。ということで。。。

 PS.のPS.のPS.のPS. 今日はJSTの担当の方も見えられ、イベントが目白押し。ひよこ、メンターの方々がサポートしてくれ、教員は、それぞれの部署でいろいろなことを。。。ひよこ、メンターさんたちのおかげです。ありがとうございました。

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【出前講義】ふくしまサイエンススクールコミュニティーサイエンスフェア「バナナからDNAをとろう」(12/14)

2014年12月14日 (日)

 金曜日から青森岩手、福島へと続く3連投の出前講義も今日、日曜日の「ふくしまサイエンススクールコミュニティーサイエンスフェア」での出前講義で終わり。青森~福島にかけて4県を北から南へ。青森ではかなりの積雪。岩手は一ノ関あたりにくると、積雪もなく。。。仙台を通過して、福島では土曜から日曜の夜に積雪があったようで。。。もちろん、青森に比べれば。。。そんな天気の中、12/3(水)にお知らせしたとおり、小学生向けへの出前講義。積雪はないものの、真冬日に近いような気温。外は、雪が舞っている状態でスタート。

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DSCN5683.JPG 渡辺の講義が午後からと言うことで、全体の活動内容を拝見。新しい出し物だと思いますが、バナナでくぎが打てます。という、液体窒素で凍結させたバナナと凍結後にばらばらになった花びら。渡辺自身、やったことはないのですが、実際にやってみると、小学生でもくぎが打てる。。。やっぱりすごかったです。さらに、水耕栽培も。中学生がトライしているのは、とてもniceでした。詳細はまた、後ほど。あと、今年で3年目で、渡辺も3年連続の参加ですが、立体モデルと数学。サッカーボールを少し数学的に見ることができるようになりました。サンプルも頂きましたので、また、明日以降、時間を見つけて、HPからと思います。うまく説明できれば。。。

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DSCN5686.JPG 渡辺が担当した講義は、昨年一昨年と同じ「バナナからDNAをとろう」。時間になったときには、いっしょに来ている保護者の方がすわれないくらいに満席になって。これまでは、福島高校の卒業生で、SSH活動をしていた方にお手伝い頂きましたが、うまく時間調整等がつかず。。3名の現役の高校生がお手伝いを頂きました。最初は慣れないようでしたが、実験の最後のところでは、きちんと適応してくれたのは、普段のSSH活動の賜物ではないかと。30名を超える小学生と保護者の方に、最後にエタノールを入れたとき、白い析出が見えて、感動してもらったのは、何よりだったと思います。質問で自宅でもできますかと、他のものでもとか。。。やり方を書いた資料をお渡ししましたので、自宅でもやってみてください。そんな中で、難しい質問が。析出したDNAの周りに小さな泡が。。。この泡は何なのか。。。これには困りました。。。化学的反応について、しっかり考えないといけないと。。。反省でした。。。というか、質問をくれた方、ありがとうございました。

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DSCN5731.JPG 講義のあとに、中学生の水耕栽培の前で、ずいぶん議論をしました。単純な水耕だけなら、何とかなったのですが、光条件とか、。。。渡辺がどうも苦手なところで。赤、青光。。すみません。水耕栽培の本の紹介ができたくらいかもしれないですが、これからもぜひ、がんばってください。

DSCN5732.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、福島高校・橋爪先生、原先生、国分先生をはじめとする関係のみなさまにこの場を借りてお礼申し上げます。これを機にさらに交流できればと思います。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 会場にはいくつかのゆるキャラも。実験をしていた高校生にも人気者でした。

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DSCN5687.JPG PS.のPS. あの2011年3月11日の震災から3年半以上。もちろん、その当時よりも、放射線量は下がっていますが。。。その放射線について活動している福島高校の生徒さんたちがポスター発表をしていて。その中に、日本全体の地質というか、岩石の分布によって、backgroundとなる線量が違うと。で、びっくりだったのは、渡辺が子供の頃生活していた、愛媛の今治、松山あたりは、かなり高めと。墓石などに使われる「花コウ岩」の影響とか。。。少し考えさせられました。。。というか、次年度以降の研究活動をサポートできればと。。。

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【出前講義】飛翔型「科学者の卵養成講座」学校推薦コース・岩手県立一関第一高等学校で実験指導 with メンター(12/13)

2014年12月13日 (土)

 前日が五所川原高校へ出前講義。夕方の時点で日が暮れていたので、正確にわからなかったですが、一夜明けると、さらに雪は降っていて。。。長靴持参で青森に来たのは、よかったと。もちろん、仙台でも年に1~2回はと言うか、たまに、積雪はあるわけでですが。冷静に考えると、まだ、12月も前半。。。雪国はすごいなと。もちろん、今日明日と全国的に真冬並の寒気なので、日本海側はすごいことになっているようです。ただ、雪も岩手県南部の一ノ関駅当たりまで来ると、ほとんどなく。。。これなら長靴はいらないわけですが。。。

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DSCN5666.JPG で、青森県から岩手県に移動して。宮城県との県境に近い、岩手県立一関第一高等学校へ。10/24にも出前講義とあわせて、飛翔型「科学者の卵養成講座」学校推薦コースの研究チームの実験指導を。今回は、メンターをしてくれている農学部・真壁さん、理学部・小林さんも一緒というniceなtiming。普段は、受講生である高校生とメンターのお二人がmailなどでやりとりをしてくれていて、何かあれば、こちらでわかる範囲のことをこたえるという感じ。先日もこの高校への実際の指導と言うことで、作戦会議をしたところでしたが、一緒に行くことができるようになるとは。。。現場を理解してくれている方がいるのは心強く、なんというか、理念とか、理想を語るだけでなくて、実際のことに即して話ができる、ありがたいことだと。今回の訪問では、花粉発芽培地の作成がmain。渡辺が高校の時にこんなことはしていなく、もちろん。緩衝液を作るとか、酸性側で緩衝能があるとか、アルカリ側であるとか、そんなこと知るよしもなく。。。もちろん、アルカリ側でよく使う、Tris系のbuffer。分子生物学の実験なら、1M Tris-HCl(pH8.0)のstock溶液を作っておいて、それを使うわけですが、そんなのも、大学院生になってからはじめて作ったような。滴定曲線を描くような実験だったり、理論面はやったことがあったり、わかっていても。。。また、研究室に入って試薬ビンに薬匙を入れることはしなくなり、直接、天秤で量るように。もちろん、グラム単位の場合ですが。。そんなことも高校生に経験してもらいました。メンターの方々も1, 3年生なので、こんなやり方は、はじめてのようで。。。

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DSCN5672.JPG pHメーターは、大学等でよく使う、固定式のものでなく、屋外で計る事ができるようなシステム。こんなのを使うのははじめてでしたが、なんとか。。。pHメーターの補正をするというのは、明らかに10年ぶりどころでなく、もっと前にそんなことをして以来。。。何とかできて、ほっと。。溶液ができたところで、いくらずつ混ぜればよいか。10倍濃度(10x という表現をよく使います)等ものを用意して、メンターの2名と生徒さんたちで再度確認。途中で、これだとvolume overになると。。。慌てて、他の方法に切り替えたり。。何より、考えることが大事だと思います。培地に最後は、寒天を溶かして、寒天培地にして花粉をまくわけですが、。。寒天を溶かすのは、通常は、電子レンジで。ところが、高校生はそれとは違うシステムで。。。ものがなければ、それなりに考えてやる、大事なことだなと。無事、花粉をまいて、吸水をはじめている様子を確認したり、スマホのカメラ機能で写真撮影。これが意外と難しくて。。。渡辺はデジカメでトライでしたが、今回は、失敗でした。豊岡高校の時は、それらしく取れたのですが。。。

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DSCN5674.JPG 花粉をまいてから1hrほどしたところで、少し発芽しているかも知れないような花粉も。時間の関係もあり、このあたりが最後でしたが、繰り返して実験して、実験dataが出たら、メンターの方々と意見交換をして、3月の発表会に備えてほしいと。。。もちろん、渡辺も可能な限り、対応しますので。最後になりましたが、今回の企画でお世話になりました生物の千葉先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、メンターの真壁さん、小林さんには朝早くから、日が暮れて、寒さも厳しくなった遅い時間まで指導して頂き、ありがとうございました。渡辺だけではここまで達成できないですから。

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 わたなべしるす

 PS. 受講生の方とは、来週の12/20(土)の講義でお会いできるかと思っていたのですが、部活の関係で参加できないと。。。残念でした。。。メンターの真壁さん、小林さんは参加頂けるというので、今から気合いを入れないと。。

 PS.のPS. 定期運行でないはずの寝台列車の案内板を見つけたり、新青森駅の先では、2016年3月の函館延伸にむけて、準備が進んでいるのだなと。。。つながれば、札幌出張なども、ずいぶん違ってくるのだろうと。そんなことを思いながら。。。

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DSCN5657.JPG PS.のPS.のPS. 今回もアニメキャラが、一ノ関駅で迎えてくれていました。この前とは違う位置で。今回はびっくりすることもなくて。niceなお出迎えでした。ありがとうございました。

DSCN5664.JPG PS.のPS.のPS.のPS. 昨日から、石垣島北西沖山梨県東部・富士五湖で少し大きな地震が。。。吾妻山の警戒レベルも上昇し。。。何もなければよいのですが。。。



 

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