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ウズラゲノム配列をもとに多数のマイクロサテライトマーカーを開発し、ウズラの遺伝的多様性を明らかにしました

これまで、ウズラでは染色体上の位置が特定されたマイクロサテライトマーカーは得られていませんでした。私たちは、東京農業大学資源生物ゲノム解析センターと共同で解読したウズラゲノム配列から、CAリピートが存在するゲノム領域を同定し、多くのマイクロサテライトマーカーを開発して、我が国に存在する実験用ウズラ系統の遺伝学的多様性の集団遺伝学的調査を行いました。その結果、ニワトリに比べてウズラの遺伝的多型の頻度は低く、家禽化された元の集団サイズが小さかった可能性を明らかにしました。また、異なる遺伝的特性をもついくつかのグループに分けることができ、系統化された家禽集団の起源が複数存在した可能性が示唆されました。これらの情報は、ウズラを用いた遺伝学的研究を進めるうえで有用です。 
 
 
Tadano R, Nunome M, Mizutani M, Kawahara-Miki R, Fujiwara A, Takahashi S, Kawashima T, Nirasawa K, Ono T, Kono T, Matsuda Y. Cost-effective development of highly polymorphic microsatellite in Japanese quail facilitated by next-generation sequencing. Animal Genetics 45: 881−884, 2014.

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