HOME > 研究経過報告 > 細胞間連絡路の成長に果たすβカテニンのチロシンリン酸化の役割を解明しました

研究経過報告|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関

「研究経過報告」内を検索

細胞間連絡路の成長に果たすβカテニンのチロシンリン酸化の役割を解明しました

研究成果


キイロショウジョウバエの卵発達は母性因子に依存し、母性因子は卵細胞と同一の幹細胞に由来する15個の哺育細胞から送り込まれます。ここで細胞間の連絡路となるring canalは、アクチンを主体とする収縮環が閉じきらずに残った構造で、発生が進むにつれ成長します。山元班の濵田(川口)典子と山元はこのたび、非受容体型チロシンキナーゼ、Btk29Aによるβカテニンのリン酸化(特にY150)が、ring canalの成長に必須であることを示しました。


出典:Hamada-Kawaguchi, N., Nishida, Y. and Yamamoto, D. (2015) Btk29A-mediated tyrosine phosphorylation of Armadillo/β-catenin promotes ring canal growth in Drosohpila oogenesis. PLoS ONE 10(3): e0121484. doi:10.1371/journal. pone.0121484


1B1_fic_05_x63x27_gain800.jpg

 

Btk29AficP突然変異体の卵室にring canalが見える。

ページトップへ|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関