東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

植物科学、育種、社会への還元、そして、・・・(12/1)

2010年12月 1日 (水)

 植物科学、Plant Sciencesともいって、広くいえば、渡辺の研究領域、植物生殖遺伝学もこの中の1つの分野であろう。モデル植物を研究対象にしようが、作物を対象にしようが、広くはこの植物科学に入ってくる。植物、作物が、人類の食糧、エネルギーなど、様々なものに貢献している。であれば、世界的に研究分野として、高く評価されているかというと、そうでもない。先々週の国際科学誌「Science」に、アメリカの研究基金の長、動物のトップ研究者が、「植物科学の重要性」を説いている。何ともうれしい限りであり、これを励みにがんばらないといけないと思う。何より、この地球の人類が生きていくためには、大切なのだから、。。。

DSCN4630.JPG こうした植物科学が基礎から応用まで含んでいることを考えたとき、出口である応用は、広く「育種」という言葉で、ひとくくりにされることが多い。元々、農学部の植物育種学研究室を卒業したものとしては、うれしいような、あまりに使われすぎのような気がする。。。ただ、今より、よりよい品種を提供することで、社会に貢献、還元できることは、重要なことであり、研究者としての使命の1つなのであろう。

 社会貢献、社会への還元という点では、12月の5つほどの出前講義で、今年も終わりとなる。ずいぶん、多くの小学校、高校などにお邪魔した。東北大では、「科学者の卵養成講座」も運営した。植物を研究したり、植物のことを普段から考える大切さを理解してもらえたのであれば、うれしい限りである。わからないことがあり、mailなどで質問をもらえるのも、うれしいものであり、そんなことで、お役に立ったのであれば。研究だったり、人生だったり。そんな意味で、また、来年も多くのこうした活動で、社会への還元できればと思う。来年のことをいうと、何とかという。少し早すぎかもしれない。


 わたなべしるす

 PS. ちょうど、大学の推薦入試の発表の時期なのかもしれない。昨日、今日と、「合格しました!!!」というお知らせを頂いた。何ともうれしいものである。そして、これからも、がんばってください。どこかで一緒に研究できる日を。。。。

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