東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

制限、超越、配慮(4/14)

2014年4月14日 (月)

 何かにつけ、制限というのはあるだろう。もちろん、無制限という方がよいこともある。放出するCO2量を制限しないと、地球温暖化が。。。というコメントをIPCCが出していた。常識の範囲内で対応できるから、特別のことでない限りは、無制限になっているように思う。ただ、何を持って、常識とするのか、これが結構難しい。物事が進化すれば、それまでなかったようなものが登場する。それを無制限に認めることは最初は難しいというか、。。子供の頃、テレビの前にふたというか、観音開きになる扉があった。うやうやしいものということだったのか、なになのか、意味はよく覚えていない。もしかしたら、テレビを見過ぎないようにするための、制限と言うことでの扉だったのだろうか。未だに、携帯電話としか思ってないので、スマホを使ってないが、電話機能以外必要ないというか、パソコンでないと使えないというか。。。まずもって、ゲームをしない。mailだと、ちょっとした連絡にも時間がかかる。なので、基本、話をした方が。というようになるわけで。。。ただ、今の子どもたちは、時間の許す限り、無制限になってしまうのだろうか。スマホの制限が出てきたとか。よいことなのか、そうでないのか。それぞれ考えるところがあると思うが、自主規制というか、自制心というか。。。それがないから、こうした問題になるわけであるが。。。暗くなったら遊ぶのをやめて、家に帰っていた子供時代とはちがう世界があるのは、事実である。。。

DSCN2037.JPG やりたいことはたくさんあるかもしれない。ただ、今やらないといけないことも、たくさんある。それらをどうやってバランスをとって、やらないといけないことを片付けるのか。。。結構難しい。やりたいことを制限すると、ストレスがかかるし。。。かといって、やらないといけないことをためるのもストレスである。絶妙なバランスの取り方を理解するというか、できるようになるには、ある程度の修行は必要になる。最初からある程度できるのもいれば、そうでないケースもある。ただ、何かをしようとするとき、身の回りにあるよいというか、目安になるというか、そんな目標は先輩方であり、師匠であろう。研究室に配属されて、4年生でlabにいくと、えらくて、すごいD3の方々がいた。。。もちろん、その上には、師匠である、日向先生がいらした。それらを目標として、先輩、師匠を超えると言うことを「課題」としたからこそ、今日があるように思う。何より、先輩、師匠に恵まれたと言うことかもしれないが。。。

 人で考えるから、何か難しいように思うかもしれないが、品種改良の歴史は、元親となったものよりもよいものにすると言うこと。従来のものより何か意図を持って、これはという特徴というか、形質が改善されている。だからこそ、新しい市場も開拓できる。何か制限があっては、新しいことはできない。この意味で、何かをしようとするとき、もちろん、目的を持って。無制限なのかもしれない。もちろん、その時の限界というのがあるので、限界以上、以下というのは、これも結構難しい。ただ、発想として、これまで考えなかったこと、へーーーとおもうようなこと、そんなことを考えるからこそ、新しいこと、イノベーションというようなことが起きるのでないだろうか。。。もちろん、周りの環境であったり、様々なことに対する配慮があってこそであるのは、いうまでもないだろう。。。

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 わたなべしるす

 PS. 今日の郵便で先日の「野依科学奨励賞」の写真を頂いた。ありがとうございました。励みとしてがんばりたいと思います。


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