東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

多様性、トップクラス、主観性(2/6)

2014年2月 6日 (木)

 昨日は結局真冬日だったとか。今日の昼頃にプラスの気温なので、40hr弱は氷点下であった。そのタイミングに合わせるように、かぜ引きがピークであった。このところ、週末は、出張出前講義などあって、結局休めていないのが、かぜ引きに。。。弱り目に祟り目でないが、体力が落ちたところに、かぜ引きだったのだろう。この体力で、インフルエンザにならなかったのがよかったと言うべきなのかもしれない。どんな病原菌と戦っているのか、今の次世代高速シークエンサーを使えば、わかるのかもしれない。それによって、どんな薬を処方したら、直るのかという時代が来るのかも。どんな役者というか、免疫系が機能して、病原菌と戦っているのか、その経時変化がわかると、見方も変わるような。もちろん、免疫系に合わせて、日々、変化しているであろう、病原菌の多様性も。少し気温がプラスになったからであろうか、戦いが収束しているからであろうか。体調の方も落ち着いてきた。が、週末には、「科学者の卵養成講座」で研究室見学が、。しっかり直して対応しないと。。。そんな病原菌なるものも、悪者と言うだけではないというのが、論文に。。。熱帯雨林の植物の多様性には病原体、植食性昆虫が寄与しているとか。確かに戦うべき相手がいる方が、張り合いがあるのかもしれない。

DSCN0708.JPG 戦うと言えば、昨日、名人戦のA級順位戦が最終局を前にして、72期名人戦の名人への挑戦者が羽生善治三冠に決まったとか。3期連続での森内名人との対戦であり、渡辺より6つくらい下の世代が、こうしてこの世界のトップを走っているというのは、まだまだとがんばらないといけないと感じる。将棋もある種のせめぎ合いなので、どのタイミングは守るとか、攻めに出るとか。ある種の駆け引きがあるのだろう。というのも、小学校の時には、将棋をやっていたが、上手にならないのでやめてしまって、将棋の定跡、格言というのを覚えないうちに。。。なので、様々な棋戦を見ていても、どちらが雄性と言われても、。。。わからないことの方が多い。最後の最後になって、これで詰みだろうという時、なるほどと。。。そんな羽生善治三冠が東京大学2013年度冬学期の全学体験ゼミナール「将棋で磨く知性と感性」(教養学部1, 2年生が対象)というのを見つけた。net上にuploadされていて、2hr弱、話を聞けるようになっているというか、トップクラスの話を聞けるというのは、どんな分野でも刺激的であり、このあと、時間を見つけて、聞いてみたい。というか、東北大の基礎ゼミのようなものでも、こうしたトップクラスの何かがあれば、また、ちがった刺激を受けるのではと。。

 そういえば、今日のNatureに、いわゆる、論文の査読について心理学から考察した論文があった。細かなことはわかりにくいので、要約だけめくると、。。なるほど。というようなことが。行動心理というか、どれだけ主観性を発揮できるかと。。。この世の中、誰しも何らかの「集団」の中におかれていて、その集団と何らかの関係性を持たざるを得ない。その中で主観性を発揮するのは、確かに難しい。。。ただ、先の将棋ではないが、定跡というのを打破して、新しい定跡を確立する試みをするので、ここまで発展というか、進化してきたところがある。どこの社会も同じなのかもしれない。ふと、自分を振り返った時、どれだけ主観性を発揮しているのか。。。結構難しい。。主観性を磨いて、これまでになかったことを始めることができるような心構えを作るのが大事なのであろう。風邪を引いて、脳みそは、ぼーーーとしているかもしれないが、そんな時だからこそ、主観性が磨けるような。。。

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 わたなべしるす


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