東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

反復、新型、チーム力(12/8)

2014年12月 8日 (月)

 携帯、netから遮蔽された空間にいる。今時と言われるかもしれないが。。。そんな場所はまだ存在する。どこか。ちょっと考えれば。。。そんな時、いろいろなことを考えることができる。余計なことを考えないでよいからかも知れない。そう考えると、学生、院生の頃は平和というか、よかった時代なのだと思う。ただ、実験・研究を始めて間もない頃、定性・定量実験の意味というか、渡辺が重みを理解していなく、師匠の日向先生からは繰り返し、反復実験をしてdataを出すように言われた。なんで、うまくいったのを繰り返す必要があるのか、反復する必要があるのか、わからなかったというか、偶然でなくて、必然にしないといけないと言うことなど、言わなくてもわかっている、と思われていたのかも知れない。。。それがわからずだった渡辺は。。。今考えると「へちょかった。。。」としか言いようがない。ただ、反復しないで、違うことをしたら、新しい次のことができると、単純に考えていたが、やるときは、完璧になるまで、つまり、それが論文のdataとして使えるまでやる。そんなことを真の意味としいいたかったのだろう。

DSCN5393.JPG 昨日も夕方出張からもどってきたら、実験をしている学生さんが。どうも機械の調子がよくないらしい。小さな部品というか、そんなものを洗浄・点検していた。昔なら、アガロースゲル、ポリアクリルアミドゲルを使って、分子サイズ、それのあるなしを決めていたものが、今となっては、そんな小さな部品で。こんな新型というと怒られるかも知れないが、岩手大にいた頃に、自家不和合性の花粉側因子を探していて、その多様性を検討していた。その頃、こんな機械はなくて、ひたすら学生さんにお願いして、手伝ってもらい。。。それでも時間がかかった。もっとたくさんできればと思った。ただ、今の新型機械は逆でその機械のスペックに1人の人間で対応しようとすると、人間の方が破綻する。つまり、性能向上と言うのだろうか。どっちがよいとはいえないが。。。いずれ、性能向上した機械を使いこなすには、そんな新型への熟練・錬磨なのだろう。せめて、渡辺が新型の世界を使いこなせなくても、学生さんたちには研究室にはないような新型のものを共同研究等でできるようにしないと。。。そうしたら、今より、新しい進んだdataがより短時間で、反復した形で出せるのであろう。

 実験をやるときは基本、個人。でも、その個人をまとめて、よりよいチームとして結集すれば、1+1があり得ない数字になるだろう。たぶん。そんな風にまとめることも大事というか、渡辺に任されていること。ただ、それぞれのレベルで最後の決断は、個人。もちろん、困って相談して、議論することもあるわけだが。。。個人の力を少しずつでも高めれば、1+1でなくて、2+4とかになるはずと考えれば、個の力をどこまで高めることができるのか、潜在能力をどこまで引き出せるのか、それも勝負となる。常に、周りにアンテナをはって、何が起きているのかを考え、それに対してどう判断して、実行するか。それを統括したら。もっとすごくなれると思う。今年も出前講義があと4件と1年生向けの講義が1件。もちろん、展開ゼミの進捗状況の報告は、毎日が「展開ゼミ」なので、365日休みなく、情報が来るだろう。きっと。。。たぶん。。。そんなことを楽しみにして。で、ここ数日、脳みそを少し空っぽにして、あれやこれやを考えることにしよう。想定外というか、これはと言う妄想が脳みそに浮かぶのではないだろうか。そんなことを期待して。。。

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 わたなべしるす

 PS. 工学部で。。。。何だったのだろう。原因は。。。。ちょっと気になったというか、これを反省にして。。。肝に銘じないと。。。。

 PS.のPS. そうそう、科学者の卵養成講座、SSHなどでがんばっていた方が今は大学生。なんでも、大学の講義で、「自分の興味がある分野の研究をしている人に直接質問をするという活動」で、渡辺に質問を頂きました。ありがたい限りです。。。というか、ありがとうございました!!!

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