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研究経過報告|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関

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2015年12月の記事を表示しています

実らぬ恋の記憶に果たすチロシンキナーゼの役割を解明

研究成果


キイロショウジョウバエの雄は、交尾を受入れない既交尾雌に求愛した後には、処女雌への求愛もほとんどしなくなります。Btk29Aという非受容体型チロシンキナーゼを失った突然変異体の雄は、この失恋の痛手からすばやく立ち直ることから、この種の記憶にBtk29Aが関与することがわかりました。

 

出典Sunouchi, K. et al. Requirement of the Tec family tyrosine kinase Btk29A for courtship memory in Drosophila males. Arch. Insect Biochem. Physiol. (in press).


スライド1.jpg

 

:失恋の記憶を調べる実験の手続き

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台湾で初開催のEMBO Conferenceで講演しました

広報活動/アウトリーチ


山元は、台湾のAcademia Sinicaにて20151248日に開催されたEMBO Conference on Neural Development-Function and Sysfunctionに於いてNeural basis for socially induced behavioral changes in Drosophila"と題する招待講演を行いました。


EMBO.jpg


図:会場での集合写真

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細胞死のタイミングを調節する仕組みの一端を解明

研究成果


完全変態昆虫のキイロショウジョウバエは、幼虫から蛹を経て成虫になる時点で、古い組織の多くが細胞死を遂げます。その引き金となる因子の一つはステロイドホルモンのエクダイソンですが、組織によって異なるタイミングで細胞死が誘導される機構についてはその多くが不明です。今回の論文は、染色体の高次構造に関わるZesteタンパク質が、エクダイソンの有効作用濃度域を調節して細胞死のタイミングを前後にシフトさせることを明らかにしたものです。


出典:Goto, T. et al. (2015) Zeste tunes the timing of ecdysone actions in triggering programmed tissue degeneration in Drosophila. J. Neurogenet. (in press).


ZesteFig.jpg


図:成虫になってすぐに細胞死によって失われる羽化筋(各体節に"逆八の字"に走る筋肉)

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