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食虫植物ウツボカズラの消化液中のバクテリア相を次世代シークエンサーで解析しました チューリッヒ大(京都大学・横浜市立大学客員教授) 清水健太郎(班友)

食虫植物の消化器官は、植物の胃ともいわれますが、その機能はまだまだ未知です。ボルネオのランビル・ヒルズ国立公園の熱帯雨林でサンプルを採集し、Roche 454シークエンサーでリボソーム領域を解析したところ、動物の腸内細菌よりむしろ、葉面(phylosphere)のバクテリア相に類似していました。食虫植物の消化器官が葉の発生学的な変形であることに由来すると考えています。

写真:ランビル・ヒルズ国立公園のウツボカズラ

 

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0723202015000909

Takeuchi, Y., Chaffron, S., Salcher, M.M., Shimizu-Inatsugi, R., Kobayashi, M.J., Diway, B., von Mering, C., Pernthaler, J., Shimizu, K.K. (2015) Bacterial diversity and composition in the fluid of pitcher plants of the genus Nepenthes, Systematic and Applied Microbiology, 38, 330-339 (オープンアクセス)

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