東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

【お知らせ】「文部科学広報」に第7回(平成22年度)日本学術振興会賞授賞式の記事、掲載(4/13)

2011年4月13日 (水)

 3/3にお知らせしました第7回(平成22年度)日本学術振興会賞授賞式の記事が、「文部科学広報」に掲載されました。pdfで他のページなども見ることができます。

 震災以降のことも復興に向けて記しますが、そうした記事だけでなく、こうした明るくなれるような報告を少しでもしたいと思いますので。

 わたなべしるす

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【ちょっとしたうれしいお知らせ】東北大学YouTube・チャンネルに出前講義等、アップロードされる(4/1, 4/2一部改変)

2011年4月 1日 (金)

 3/11の東北関東大震災以来、研究室から震災関連のニュースしか発信できませんでした。いろいろな考え方があるかもしれないですが、少しでも明るいことを発信できるのであればと言うことで、このお知らせをuploadしました。

 今年の初め当たりから、東北大の方でYouTubeを使って、出前講義等の様子を公開すると言うことで、これまで伺っていた小学校、サイエンスカフェの映像を提供しました。ずいぶん前から見えるようになっていたようですが、この震災の関係でこちらが気がつかないでいただけでした。

 花の不思議な世界(今治市立今治小学校)
  (出前講義を記したHP)

 キャベツとブロッコリー~何が違うのか~(今治市立日吉小学校)
  (出前講義を記したHP)

 東北大学サイエンスカフェ 第64回「花の中のミステリー」
  (出前講義を記したHP)

 の、3つのものです。これからも可能な限り公開したいと思います。この場を借りて、出前講義の映像の公開にご協力いただきました、今治市立今治小学校今治市立日吉小学校の方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 出前講義を行った際のHPも追加しました。すぐに出前講義に出かけることは難しいですが、この映像を見られて、講義の希望があれば、ぜひ、渡辺までお知らせ下さい

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【研究成果】第7回(平成22年度)日本学術振興会賞授賞式・日本学士院で挙行(3/3)

2011年3月 3日 (木)

 2/3にもお知らせしましたが、第7回(平成22年度)日本学術振興会賞を「アブラナ科植物の自家不和合性における自他識別責任遺伝子座の同定と分子識別機構の解明」というタイトルで頂くことを報告しましたが、今日、3/3(木)に授賞式が行われました。

DSCN0381.JPG 上野駅の公園口を出たところから近くにある、「日本学士院」には、師匠である日向教授が「日本学士院賞」を受賞されたときに、同伴者として参加して以来で、身の引き締まる場所でした。授賞式には、秋篠宮同妃両殿下がご列席の下、挙行されました。このようなもとで、本賞を頂けたことは研究者人生のほぼ半分を終えたと思えるこの時期に、この上ない光栄でした。本賞を頂けたのも、ひとえに一緒に研究を行ってくれた学生、大学院生、スタッフ、共同研究者の方々のおかげだと思っております。この場を借りて、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 授賞式に続いて、記念茶会が催され、両殿下と研究、教育、出前講義などのことをお話しできたこと、また、その出前講義のことに対して、両殿下から高く評価頂きましたことは、身に余る光栄であるとともに、今後もより発展させていく大きな励みを頂きました。研究・教育・出前講義(アウトリーチ活動)という3本柱を均等に成長させ、折り返した研究者生活をこれまで以上のものにと思った3/3となりました。

DSCN0380.JPG わたなべしるす


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【研究成果】イネ遺伝子発現ネットワーク解析統合データベース:OryzaExpressをPlant Cell Physiol.に発表(国内7研究室との共同研究; 2/11, 2/14追加)

2011年2月11日 (金)

 これまでに生殖器官における遺伝子発現をmicroarrayなどを利用して解析し、多くの論文を発表してきました。3年前にも、イネ葯のタペート細胞と花粉の発達過程にそっての遺伝子発現解析の論文があります(Suwabe et al. 2008, Hobo et al. 2008)。これらの大量のdataをきれいに消化するまで、解析するというのは、いわゆる、wetの解析をやっているわれわれには、どうしても無理があります。

 そこで、今年度の3月が最後となる、特定領域研究「植物ゲノム障壁」で、これまでにも共同研究を行っていた明治大・矢野さんを中心にしたグループとの共同研究で、OryzaExpressと銘打った統合データベースを国際誌Plant Cell Physiol.に発表しました(Hamada et al. (2011) Plant Cell Physiol. 52: 220-229)。この論文は、access freeとなっておりますので、ぜひ、pdfをよんで、databaseを活用していただければ幸いです。

DSCN5049.JPG これから、多くのdataをとるというdryの仕事も増えてくると思います。そうしたwetとdryをどう融合して、研究を発展させるかが、今後の重要なテーマだろうと思っています。

 なお、研究科のHPにも関連記事があるので、参考にしてほしい。


わたなべしるす

PS. Plant Cell Physiol. (2011) vol. 52, no. 2は、database特集号になっています。こんなのがあると使いやすいなというものに出会えるかもしれません。ぜひ、一度、ご覧下さい。イネ、アラビ以外にもトマトなどいろいろありますので。

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【研究成果】植物生殖遺伝領域のこの10年、これからの10年という抄録(Review article)をGenes Genet. Syst.に発表(2/8)

2011年2月 8日 (火)

 渡辺が仙台に研究室を持ってからこの4月で7年目を迎える。21世紀になってから、様々な科学分野でのトピック的な研究がたくさんあった。では、植物生殖遺伝という領域を考えた時どうであろう。自家不和合性研究を始めた当時、1990年代はじめは、その当時には、植物で唯一の細胞間での自他識別反応として注目され、世界でも多くの研究者がこの研究に取り組み、渡辺も多くの抄録、Review articleを書いた。しかし、それらの多くは、自家不和合性に限定されたものがほとんどであった。

 そんな折、国際誌Genes Genet. Syst.の編集委員から抄録の執筆をお願いされ、自家不和合性を含めた、植物生殖遺伝領域全体をまとめるようなものを記した。昨年、Natureに論文が採択されたこともpositiveに影響しているのかもしれない。そんなことも思った。

12.JPG 論文は、

 Suwabe, K., Suzuki, G., and Watanabe, M. (2010) Achievement of genetics in plant reproduction research: past decade for coming decade. Genes Genet. Syst. 85: 297-310.

Abstract: http://www.jstage.jst.go.jp/article/ggs/85/5/85_297/_article

Article: http://www.jstage.jst.go.jp/article/ggs/85/5/297/_pdf

 から見ることができ、freeでdownloadできる。自家不和合性、細胞質雄性不稔性、核支配不稔性、種の障壁の実態、花粉分化・発達、花粉管誘導物質、雌ずいの分化・発達を中心に最近の研究を幅広く紹介した。植物の生殖形質をこれから研究してみようという方、その研究のダイナミクスをのぞき見たい方、自分の研究領域と比較してみようという方、ぜひ、ご一読頂ければ、幸いである。そういえば、1944年に、台湾帝國大学の安田貞雄博士が「高等植物生殖生理学」と題する植物生殖生理学のバイブルのような書物もあるが、それには及ばないが、そうした日本が築いた植物生殖領域の発展にこれからも少しでも貢献したいと思うのである。

 なお、研究科のHPにも関連記事があるので、参考にしてほしい。


 わたなべしるす

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