東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

【新聞掲載・コメント】静岡新聞「ヒマワリのセシウム蓄積部位特定 静岡北高科学部」へのコメント掲載(2/1掲載)

2012年2月 1日 (水)

 昨年8月11日、SSH全国大会の座長、コメンテーターとして参加しました。その折に、「静岡北高校」のヒマワリによる放射性セシウムの吸収・蓄積の実験を拝見して、とても感動したのを覚えておりました。物理のことは詳しくないので、正確な記述でないのかもしれないですが、原子核崩壊で出てくる放射線を「霧箱」に近い原理で検出していたような。とてもtrickyで、おもしろ実験でした。

DSCN3096.JPG それから半年ほどして、静岡新聞の記者の方から、この静岡北高校の研究発表が「神奈川大全国高校生理科・科学論文大賞の努力賞を受賞」という連絡を受け、植物を使った実験であり、仙台という震災の被災地にいて、SSHで発表を見ているなど、様々な要因が重なり、この記事にコメントすることになりました。新聞記事としては、「ヒマワリのセシウム蓄積部位特定 静岡北高科学部」ということで静岡新聞に掲載されております。

 当時の発表を思い出しながら、記事を見ていると、植物が放射性セシウムを吸収・蓄積しているなと。。。今後も継続した実験が楽しみであるとともに、植物を扱っているものとして、何とも言えない気持ちになったのも事実でした。


 わたなべしるす

 PS. 取材を頂いた、静岡新聞の記者の方が、東北大の卒業生だったのは、二重の驚きでした。ありがとうございました。

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【研究成果】発熱植物・ザゼンソウの網羅的遺伝子発現解析をPlant Cell Enviorn.に発表(国内4研究室との共同研究; 1/27)

2012年1月27日 (金)

 発熱植物・ザゼンソウの共同研究は、今は宮崎大に異動された稲葉先生と岩手大時代から行っており、前回は形態観察でしたが、今回は、発熱部位である生殖器官の遺伝子発現を網羅的に行いました。渡辺のところでは、どこの細胞で発現しているかというin situ hybridization等で貢献しました。この解析を通して、発熱に係わる遺伝子としてどのようなものが必要であるかなど、これからの発熱現象への分子基盤ができたと思っております(Ito-Inaba et al. (2012) The gene expression landscape of thermogenic skunk cabbage suggests critical roles for mitochondrial and vacuolar metabolic pathways in the regulation of thermogenesis. Plant Cell Environ., 35: 554-566.)。なお、Plant Cell Environ.の2010のImpact factorは、5.145です。。

 発熱は生殖器官で起きるので、これをベースに生殖現象とうまく連動するようなことを今後行いたいと思います。2012年に初めて発表でき、震災後少しずつ研究面も復興できつつあるのだということを少しずつ実感しております。

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 わたなべしるす

 PS. 稲葉先生の研究室のHPには、acceptになった時点で報告があったようです。あわせてご覧ください。

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【書評掲載】JST Science Window 2012年 早春号(2-3月)の「せんせいクラブ」に、書評「連載やトピックが興味深く、感動した」掲載(1/25)

2012年1月25日 (水)

 JSTが発行している「Science Window」表紙で、キャベツと同じ種の葉ボタンを見た衝撃から、丸2年だろうか。あっという間なのか、長いというのか、。。

 今日、発表された、Science Window 2012年 早春号(2-3月)のせんせいクラブ」に、書評「連載やトピックが興味深く、感動した」という文章が掲載されました。前回のトピックとして、遺伝、育種をしてきたものとしては、シカの角の形態変化は、これからのモデル生物でないものを考える大切なことかと。また、イチゴの育種という年限のかかること。その過程で、選ばれしものは、最終的に1つになる。それ以外は、排除しないと、大量の子孫を維持できない。そんなことを取り上げてもらった感動を記したものでした。

 今回のScience Windowでは、表紙がウメ。とてもきれいに咲いている写真で、ウメもアブラナと同じで、自家不和合性の性質を持っています。もちろん、分子メカニズムは違うのですが。年頭に、このような写真はうれしい限りです。特集では、震災から1年ということで、科学技術と社会ということを取り上げており、出前講義を行っている渡辺としては、考えさせられました。また、放射性物質の海への放出の影響。これも大きな問題です。化石を掘るというのもありました。小学校6年生の頃に、かなづちを持って、葉っぱの化石を見たときの感動を思い出したり。とても楽しく編集されており、楽しませて頂きました。

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 長くなりました。お時間のある方は、

 Science Window 2011年  冬号(12-1月)(file size 8.1MB)

 Science Window 2012年 早春号(2-3月)(file size 7.1MB)

 をdownloadしてお読み頂ければ、幸いです。


 わたなべしるす

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【新聞掲載・コラム】愛媛新聞・大型コラム「道標 ふるさと伝言」・「実体験の大切さ、今の子供に教えよう」(1/8掲載)

2012年1月10日 (火)

 昨年末12/28にお知らせしましたとおり、愛媛新聞・大型コラム「道標 ふるさと伝言」の執筆者に選出され、1/8(日)に、第1回目のコラムが掲載されました。成人の日に伴う連休であったことから、HPへの掲載が遅くなりましたが、第1回目は、「実体験の大切さ、今の子供に教えよう」と題した内容です。

2012_0108

  (掲載許可番号:現在申請中)

上記をクリックするとPDFがダウンロードされます(size 280k)

 愛媛新聞社様のご配慮により、こうした形でHPに掲載し、pdfがdownloadできます。愛媛県外で読むことができないような方は、ここから是非、ご覧頂ければ、幸甚です。また、感想などございましたら、併せて、mailなどでコメント頂ければ、次回以降に反映できるかと。何より、初めてのこのような企画で無事掲載されるまで、これほど、緊張したのも久しぶりの体験でした。次回は、2/12(日)にお目にかかります。


 わたなべしるす

 PS. 愛媛県内でご覧いただいた、多くの方々から、感想、コメント頂きました。ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げるとともに、次回作への元気をいただきました。ありがとうございました。

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【お知らせ】2/4(土)に、生命科学研究科博士課程前期2年の課程・III期試験に関する入試説明会実施(12/30)

2011年12月30日 (金)

 本研究科博士課程前期2年の課程・III期試験に関する入試説明会を研究室がある、本学・片平地区で2/4(土)に行います。

 仙台会場:2月4日(土) 11:00~
       生命科学プロジェクト総合研究棟1階講義室

 今年度もI, II期に続き、III期目の募集となります。I期II期でそれぞれ1名ずつの方が研究室に来ることを決めて頂き、来年の4月から一緒に研究ができるというのが、今の研究室の状況です。他のメンバーについては、labのHPをご覧ください。

DSCN1602.JPG 年度末近いこの時期で卒業論文など、やらなければ多い時期だと思います。しかしながら、今までの研究などでお悩みの方など、これからの研究人生を送る上で、大学院での研究は大きなターニングポイントになると思います。もちろん、それ以降にも、人生の大きな決断がたくさんあると思います。

 これまでの研究のベースが植物でなくても、是非、研究室、研究内容、研究室スタッフ、研究レベルなど実感して、考えてみる最後のチャンスだと思います。このチャンスを生かして、大学院生活を送ってからでも遅くないと思います。ぜひ、いらしていただければと思います。

 なお、III期試験の出願期間は、平成24年2月1日(水)~2/17日(金)と長くなっております。また、実際の試験日は、平成24年3月2日(金)です。詳しくは、研究科の入試のHPをご覧ください。

 では、お待ちしております。


 わたなべしるす

 PS. 年の瀬が押し迫ってからのお知らせになりましたこと、お許しください。何か今年はというか、3.11からばたばたなのかもしれません。。。

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