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ワークショップ「種(species)とは何なのか?原核生物での根源的な問い」

このワークショップが次のように行われ、本領域に関連する方々も発表します。ふるっての御参加をお待ちします。

 

日本進化学会第14回東京大会

期 間: 2012821日(火)〜24日(金)

場 所: 首都大学東京南大沢キャンパス

      (京王相模原線南大沢駅より徒歩5分)

http://evolgen.biol.se.tmu.ac.jp/sesj2012/

 

21日(火)午後1:303:30

 

W2.「種(species)とは何なのか?原核生物での根源的な問い」

 

オーガナイザー: 大島泰郎(共和化工)、小林一三(東大)

 

趣旨:ゲノム解読のイノベーションによるゲノム情報の爆発的蓄積によって、「種とは何か?」という進化研究の根本的な問題に、1塩基対の分解能で、かつトータルにアプローチできる段階がついに来た。真核生物に先立って成立した原核生物には、様々な方法で系統関係を認めることができるが、それらはどのようにして成立したのだろうか?「生殖隔離の単位」という生物学的な種の定義は、原核生物では「遺伝情報フロー(genetic flux)の単位」に対応するのだろうか? しかし、蓄積しつつある原核生物の全ゲノム 配列とメタゲノム配列は、特定の生態学的ニッチに適応した遺伝子の、系統を超えた水平伝達を明らかにしている。一方、医療、バイオテクノロジー、環境など実際的な面でも、細菌の種をどう識別するかは大きな問題である。本ワークショップでは、原核生物の種の問題について、できるだけ多様な立場から自由に発言して頂き、「種とはなにか?」の理解への一歩としたい。なお、一般発表からの採択はないが、討論時間を十分にとって、多くの方々のディスカッションへの参加を期待する。

 

講演と講演者:

1.「原核生物の系統とは?」

  伊藤 隆(理研)

2.「新しい系統の生命の探索」

  藤田信之(NITE

3.「ゲノム配列からみた系統」

  西田洋巳 (東大)

4.「メタゲノム情報と系統分類」

  内山郁夫(基生研)

5.「原核生物における翻訳開始機構の進化」

  五條掘孝(遺伝研)

6.「相同組換えから見た種」

  矢原耕史(東大)

7.「おわりに」

  小林一三(東大)

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