東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

【研究成果・一般誌への掲載】4/29発表のNatureの論文が、科学雑誌「Newton(ニュートン)」に掲載(5/26)

2010年5月26日 (水)

 自家和合性のシロイヌナズナを遺伝子改変で自家不和合性に復帰、世界初、英国・科学雑誌「Nature」4月29日号に掲載という、お知らせをしておりました。これまでは、新聞紙上での取り上げでしたが、今回、科学雑誌「Newton」の2010年07月号に、「ライフサイエンス・ビュー」というその月のライフサイエンスのトピックスとして、「ダーウィンの予言どおりだった植物の進化」と言う題目で取り上げていただきました。

DSCN3555.JPG 新聞紙上の場合、ある程度限られた紙面であるのに対して、今回は、紙面1 pageを使って、今回のわれわれの研究を取り上げていただき、一般に良く理解できる記事にしていただいたことは、感謝に堪えません。特に、この研究の背景にダーウィンの研究、自家不和合性、自殖性、他殖性、進化など、複雑なことがあるにもかかわらず、それをわかりやすく読み解いていただいたのは、うれしい限りです。論文が掲載されて間もない頃に、取材依頼があり、Newton(ニュートン)誌に取り上げていただけるのだと、著者の方々と喜んだのを思い出します。

DSC_071-21.jpg 渡辺が小学校の頃に科学の雑誌と言えば、「学研の科学」でした。高校生になった頃に、このNewtonが初めて発行されたような記憶があります。その頃は時間もあまりなく、大学になって大学生協などで、トピック的によんだ記憶しかありません。しかしながら、共著の方々の中には、「Newton」で科学の楽しみを覚えたと。そんなことを教えてくれた雑誌に自分たちの研究が載ったのは、望外の喜びでした。

 このHPをよんでいただいている皆さんの周りにもある雑誌ですし、図書館などにもあります。お時間の許す範囲で、よんでいただければ、幸いです。


 わたなべしるす

 PS. Newton(ニュートン)は、韓国語、中国語に翻訳され、同じ内容のものが発行されるそうです。それをみるのもまた、楽しみです。何より、韓国の方々とは、共同研究もしておりますので。。。




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【研究成果】高等植物の高温障害で起きる雄性不稔を植物ホルモン・オーキシン処理で回復、米国科学アカデミー紀要「PNAS」5月11日号に掲載 (生命科学・東谷研との共同研究; 印刷版として

2010年5月13日 (木)


 4月27日に、「高等植物の高温障害で起きる雄性不稔を植物ホルモン・オーキシン処理で回復」という論文を米国科学アカデミー紀要「PNAS」電子版に発表しましたが、今日、5月11日号のPNASに印刷体として発行しました。詳しい論文の詳細は、4月27日のHPをご覧ください。もちろん、PNASのHPにも以下の通り、論文掲載されております。お時間のある方は、ぜひ、ご覧ください。

DSCN4149.JPGAuxins reverse plant male sterility caused by high temperatures, PNAS  May 11, 2010   vol. 107  no. 19  8569-8574 (doi:10.1073/pnas.1000869107)
Abstract: http://www.pnas.org/content/107/19/8569.abstract
Article: http://www.pnas.org/content/107/19/8569.full.pdf+html

 学位審査などで指導した大学院生との共著というのは、共同研究の大切さを再実感できるものでした。東谷研の方々に感謝したいと思います。

DSCN4169.JPGわたなべしるす

 PS. 4月、5月と言う2ヶ月ででNature, PNASに論文がでたのは、初めてかもしれません。4/29-5/11という期間としては、2 weeksでした。ありがたいことです。皆々様に感謝したいと思います。著者、下支えの皆様に。。。。


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【研究成果】自家和合性のシロイヌナズナを遺伝子改変で自家不和合性に復帰、世界初、英国・科学雑誌「Nature」4月29日号に掲載 (印刷版として発刊)

2010年4月29日 (木)

 4月19日に、「自家不和合性シロイヌナズナを自家不和合性に復帰」という論文を英国・科学雑誌「Nature」電子版(Advance Online Publication, AOP)に発表しましたが、今日、4月29日号のNatureに印刷体として発行しました。詳しい論文の詳細は、4月29日のHPをご覧ください。もちろん、NatureのHPにも以下の通り、論文掲載されております。お時間のある方は、ぜひ、ご覧ください。

DSCN4137.JPGEvolution of self-compatibility in Arabidopsis by a mutation in the male specificity gene pp1342-1346
doi:10.1038/nature08927
Abstract: http://www.nature.com/nature/journal/v464/n7293/full/nature08927.html

 本として綴じられたものを見るのはそれなりのまた違った感慨があるものだと。何より、このプロジェクトに参加頂いた共著者の方々、研究室の方々に感謝したいと思います。また、その後、スイスの方でもプレスに取り上げられたり、九大の矢原先生のブログにも。矢原先生のHPを見ると、これまでの研究がアメリカとの競争だったことなども記されており、これまでの25年近い研究を思い出させてくれました。この場を借りて、お礼申し上げます。

http://d.hatena.ne.jp/yahara/20100422
http://www.mediadesk.uzh.ch/articles/2010/selbstbefruchtung-als-folge-des-klimawandels_en.html
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/index.html?cid=8728638

DSCN4143.JPG
わたなべしるす

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【研究成果】:高等植物の高温障害で起きる雄性不稔を植物ホルモン・オーキシン処理で回復、米国科学アカデミー紀要「PNAS」電子版に掲載(生命科学・東谷研との共同研究, 5/7更新)

2010年4月27日 (火)

 先週は、渡辺が20年研究を行ってきたアブラナ科植物の自家不和合性について、「自家和合性のシロイヌナズナを遺伝子改変で自家不和合性に復帰」ということを、英国・科学雑誌「Nature」電子版に掲載したことをお知らせしました。

サボイクイーン前.JPG 渡辺の研究室の大きな研究の柱は、自家不和合性研究ですが、その派生系というか、花粉の成熟に伴って何が起きているのか、花粉と柱頭との相互作用などを行っています。その1つが、花粉の成熟過程でどのような遺伝子が関連し、どのようなことが起きているかと言うことです。そうした研究の一環として、東北大・生命科学・東谷研との共同研究を10年近く行い、いくつかの論文を発表してきましたが、今回、高温雄性不稔を、オーキシン処理で回復できることを発見し、東谷研がメインの研究室として、米国科学アカデミー紀要「PNAS」電子版に発表しました。渡辺も共著になっております。

DSCN4052.JPG これからの地球温暖化などで、様々な植物、作物で高温障害による雄性不稔は起きると思います。そうしたことが、この技術で克服されるとすれば、サイエンスとしての進歩だけでなく、産業にも大きく貢献できるのではと思います。さらに共同研究でこの内容を発展させることができればと思います。

 また、大学HPのtop生命科学研究科HPにも関連記事を掲載しているので、ぜひ、ご覧ください。



わたなべしるす

PS. いくつかの新聞社などに取り上げられました。取り上げていただいた方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。先週のNatureの時よりも反響が大きいのは、こちらの説明不足と、今回のニュースのわかりやすさでしょうか。。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100427/t10014097711000.html
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100427t15013.htm
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/168055
http://www.shizushin.com/news/environment/science/2010042601000700.htm
http://www.sakigake.jp/p/news/science.jsp?nid=2010042601000700
http://www.nnn.co.jp/knews/100427/20100427011.html
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042601000700.html
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010042601000700.html
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldScience/2010/04/2010042601000700.html
http://www.kobe-np.co.jp/knews/0002918544.shtml
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=249666&lindID=4
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2010042601000700_Science.html
http://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/article.aspx?id=20100427000026
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20100426010007001.asp
http://www.nhk.or.jp/lnews/sendai/6004059771.html
http://www.oita-press.co.jp/worldScience/2010/04/2010042601000700.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/228308.html
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100427000010&genre=H1&area=Z10
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news4/article.php?topicsid=9&pack=CN&storyid=322198
http://www.ibaraki-np.co.jp/zenkoku/detaile.php?f_page=top&f_file=CN2010042601000700.1.N.20100427T040216.xml

5/7の毎日新聞に記事が掲載されていました。
http://www.mainichi.jp/select/today/news/20100507k0000e040012000c.html

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【出前授業】JST・未来の科学者養成講座を広報、第1弾(宮城県宮城第一高等学校)

2010年4月23日 (金)

昨年度から開始した、all 東北大企画の「経験・体験を通して「科学を見る眼」をもつ「科学者の卵」養成プログラム」を宮城県宮城第一高等学校で、その概要、どういうコンセプトでやろうとしているのか、何を求めているのかなど、20数名の生徒の前で30minほど、説明をしてきました。昨年と違い、HPに昨年の情報などもあることから、概略を説明したことで十分でした。

CA3F0012.JPG説明の途中で、昨年度発展コースにいた生徒さんから、生の声があったことは今年応募しようという生徒さんたちには、良いお手本であったのではと思います。その中の「様々な分野の講義があり、多目的に学習できる、自分がやりたいものだけでなく取り組める。講師かたがたの熱意が伝わってきた。などなど。」というこちらが設定している、大事なポイントを押さえたものがあり、感動しました。ぜひ、エクステンドコースでがんばってください。もちろん、多くの質問もあり、答えに窮したのは、「どうやったら、採択される答案となるのか。。」。これは、科研費などでも同じかもしれないと。。。

何より、また、今年度も新しい生徒さんたちと講座でお会いできることを楽しみにして。
とりいそぎ。


わたなべしるす

PS. 科学者の卵のHPにも、関連記事があります。お時間のある方は、。。。。

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