東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

【お知らせ】生命科学セミナー「Self-Incompatibility in Petunia: a Complex Self/Non-Self Recognition Mechanism between Pollen and Pistil」を3月17日 (火)に開催

2015年2月13日 (金)

 明日は2/14。バレンタインデーlabでは、今日、女性陣からチョコレートを頂きました。この記事を書いているのは出張先への移動中。女性陣を代表した記事があるのに気がつかず。。。ありがとうございました。と言うことは、今日は、13日の金曜日。今年は2月が28日なので、また、来月も13日は金曜日(これに類したことも、先の記事に。。。そんなものと。。)。日本にいるのと、一応、仏教で座禅をするようなこともするので、関係ないと言えば。。。余り組合せがよくないというのはわかっていても、では、なぜなのか、というのは知らないまま、この原稿を。。。子供の頃、暗いところ苦手であった渡辺には原因はわからなくても、怖いものは怖いと言うことで。

 と言うことは、明日で2月も半分終わり。というか、今年度はあと1.5ヶ月。せめて今月は、これをしたと自信を持っていえることをがんばらないと。。。何でもがんばることはしてみるわけですが、なかなか上手にならないのが、英語の使い方。少しだけ書くのは、まあ、それなりにと言っても、書き慣れている方、留学を経験されたような方とは違って。。。ただ、書くのが少しは上手になれたのは、今回セミナーでお招きする、Pennsylvania State UniversityのKao教授のおかげといえるような。。。これまでも、日本にシンポジウムできて頂いたり、国際学会でお目にかかったり。。。そんな時、mailでやりとりをするわけですが、ちょうど、Pennsylvania州と日本との時差が12hrくらい。つまり、こちらが朝の9:00であれば、向こうは夜の21:00。と言うように、どちらからmailをしてもすぐに帰ってくる組み合わせ。こちらがかなり一生懸命考えて、書いた文章だったり、コメントにあっさり返事が来る。と言うことに耐えて、また、Kao教授が使う英語をまねする、はやりのcopy ...というのではなく、こういう場合は、こういう言い回しをするのだと。言語であれば、子供が親の言葉をまねするとか。それと同じレベルなのだと思いつつ。

DSCN1253.JPG そのKao教授が10年にもならないですが、仙台にいらっしゃることに。きっかけは、日本植物生理学会の学会誌であるPlant Cell Physiol.のEditorをされていて、そのEditor meetingが開催され、それに伴い、学会でも「植物の生殖」にまつわるシンポジウムを渡辺とco-organizerとして、企画することに。そのシンポジウムのあと、来仙頂き、渡辺の研究室の研究についてのコメントを頂いたり、また、元々のご出身が台湾と言うことで、台湾でのアブラナなどの野菜事情も。。。昔、試験場の方が交換人事か何かで、台湾にある野菜の研究センターのような所に行かれていたので、ふと。もちろん、これを書いているときは、覚えているのですが、当日、それを聞くのを忘れる。最近、そんな年になったのか、脳みそが機能しないのか。。。

 前置きが長くなりましたが、下記の通り、3月17日(火) 16:00~18:00の予定で、ナス科の自家不和合性についてのこれまでの歴史などを踏まえて、最新のお話しを頂く予定です。自家不和合性のことを聞くのがはじめて、あるいは、英語の講義を聴くのがはじめてという方にも、その当たりはちゃんと合わせてくれて、ゆっくり話して頂くよう、お願いしてありますので。

↓クリックでポスターのPDF版ダウンロード (size=107kb)
2015 0317 Prof. Kao seminar-v1 .jpg
 では、日本植物生理学会年会に出られる方には、東京で。そうでなくて、お時間のある方は、ぜひ、仙台にいらして頂ければ、幸いです。


 わたなべしるす

 PS. 何でもそうですが、物事のはじめは大変なことが多いです。Kao教授にお目にかかるたびに、渡辺がはじめて、国際学会に出て、口頭発表に選ばれた1991年だったと思います。アメリカ・ツーソンでの苦い思い出を。。。何があったのか、それを聞きたい方も、ぜひ、いらしてください。最初の渡辺からの挨拶の時に、その最初のきっかけをお話ししたいと。。。


 

 

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【お知らせ】平成27年度入試説明会・オープンラボは、5/23(土)~5/24(日)に決定(2/11)

2015年2月11日 (水)

 出張から戻ってきたら、片平キャンパスの守衛室の所に国旗が。今日は旗日。建国記念の日。で、昨日は修論発表。お疲れ様でしたといっていると、2月は終わり、すぐに3月に。気がつくと、年度が替わる、今年度末もそうなりそうです。昨日の盛岡三のSSHの記事にも書いたように、盛岡の雪もかなりでした。そういえば、写真を撮るのを忘れていて、帰り際にとったのですが、やっぱりかなりすごい。。。仙台では、現在、道路は「白くない」、つまり、雪がないですが、日本海側など、真っ白なと言うことでなくて、大変なことになっているところもあるのでは。いずれ、少しでも早く春が来てほしいなと。。。

DSCN5967.JPG さて、毎年開催されている、大学院入試の説明会とオープンラボ。ある意味で、外の世界を見るチャンスだと思います。最初の頃は、学部の4年生が来て、自分の研究室と比べたりしながら、どうしようかという方がほとんどでしたら、ここ数年、少しずつ研究室に来てくれる学生の学年が早くなっていると感じています。去年は高校生が来ていたような。。。それだけ、現状をどうかしたい、あるいは、現状と外の世界を比較して、考えるということではないかと思っています。そんな時、外の世界の大学教授というか、教員が何を考え、何が今の世界とちがうのかを考えてもらうのは、将来の職を考える上でも、良いきっかけと思っています。

 で、そうした色々なことを考える上でも、早めのお知らせの方がよいかと思い、掲載した次第です。開催は、ほぼ、去年並というか、5/23(土)の午前中が入試説明会。その日の午後と、5/24(日)が研究室公開となります。

DSCN5862.JPG<入試説明会>

【日時】平成27年5月23日(土) 10:00-13:00(受付 9:30~)
【場所】片平キャンパス 生命科学プロジェクト総合研究棟1F 講義室

 入試説明会では、この大学院のコンセプト、奨学金等、大学院での講義、生活などの説明があります。そのあと、各分野のポスターのところで説明会となります。もちろん、渡辺のところでも、研究内容など説明しますし、研究室としてのadvantageなど。いろいろと。ぜひ、いらしてください。

 それに引き続き、

<オープンラボ>

【日時】平成27年5月23日(土) 14:00-18:00(予定)
    平成27年5月24日 (日) 10:00-13:00(予定)
【場所】片平キャンパス 生命科学研究科本館 3F 303号室

 渡辺は、学部の指導教員だった日向先生が、外の研究室との共同研究をすることがコンセプトであったので、そんなこともあって、4年生の時から、理学部生物の動物発生の竹内先生のところで、抗体作成を習い、東大農学部の磯貝先生のところで、タンパク質精製も習ったり。それ以外にも、学内外の色々な方の所へ行って、実験を習ったり、議論したり。外の方がよかったり、自分のlabの方がよかったり。その良いところを取り入れると、また、ちがった自分になってくるわけです。そんな風に、研究室を見てみると、ちがって見えると思います。また、HPでは見えない、教員の考え方とか、学生さん、研究室の雰囲気などは、実物を見るのがよいと思います。渡辺のところで扱っているのは、「植物の花」が基本ですが、それを遺伝学とそれの派生する学問体系を使って、また、できるだけ最新の技術、解析手法を使うことを目指しています。次世代シークエンサーの登場、価格破壊もあって、Whole genome全体をコンピューター解析することがそれほど大変でなくなりつつあります。そうしたin silicoと言いますが、そんな研究もありというか、welcomeです。そのためにも、是非、いらして頂ければ。。。

DSCN5836.JPG まず、入り口は、HPかもしれないです。現に、この記事を読んでくれているわけですので。。。パソコンだけでなく、スマホからでもリサイズしないで、読めるように工夫してあります。また、研究室のコンセプト、特色などまとめたpageも作っています。まずは、ご覧下さい。そんなことをしてもらっている間に、詳細な日程などが決まり、研究科のHPに掲示されると思いますので、そうしたら、あらためて、お知らせします。細かな時間割など。なお、今回のオープンラボ日程では厳しい。。。という方も、ご連絡頂ければ後日、あるいは、あらかじめお会いするという日程調整も可能です。mailでご相談ください。

 これはいつも書くことですが、研究面で世界トップ水準をキープしながら、がんばりたいことはもちろんですが、それに加えて、東北大の多くの学部が、青葉山にあり、また、移転するという方向にある中で、「片平」という駅から歩いて15minという町中にあるのは、アドバンテージと思っています。今回の雪でもずいぶんとちがいました、「片平」と「青葉山」では。。。。。ということで、より多くの皆様をお目にかかれるのを楽しみにしています。


 わたなべしるす

 PS. 東京会場での入試説明会も予定しています。5/16(土)です。時間、場所などは、まだ未定ですので。決定次第、また、改めて、お知らせします。

 

 

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【研究成果】植物オミックスdatabase、PODC(Plant Omics Data Center)の構築・公開をPlant Cell Physiol.に発表(国内9研究室との共同研究; 1/23)

2015年1月23日 (金)

 これまでも遺伝子発現を中心に、大量にdataを解析する、いわゆる「オミックス」研究を生殖器官を中心に行い、いくつかのpaperも出してきまし た。こうしたものの中から、思わぬものを見つけて、解析できたこともありましたが、たとえば、遺伝子発現だけでは限界があり、mRNAの発現とsmall RNAの発現をlinkさせることができれば。。研究室的には、このような小さなことも結構大変なことで。というか、懸案でもあって。。。また、詳しいこ とは、いつの日にか。。。

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  そのイネでの発現データなどを統合して、さらにはイネ以外の植物のdataをあわせると。。今まで見逃していたものが見いだせるかも。。。ということで、 今回の論文発表では、明治大・矢野教授の研究室を中心とした、渡辺の研究室を入れると10研究室を統合した共同研究を行い、これまでにはない植物オミック スdatabase、PODC(Plant Omics Data Center)の構築・公開をPlant Cell Physiol.のdatabase特集号に掲載と なりました。database特集は冊子体には、綴じられておらず、電子版のみでの公開です(Ohyanagi et al. (2015) Plant omics data center: an integrated web repository for interspecies gene expression networks with NLP-based curation. Plant Cell Physiol. 56: e9., http://pcp.oxfordjournals.org/content/56/1/e9.abstract?etoc)。なお、本論文はOpen accessとなっていますので、是非、目を通していただき、Plant Omics Data Center(http://bioinf.mind.meiji.ac.jp/podc/)をご活用頂ければ、幸いです。

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 わたなべしるす

 

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【お知らせ】東北大学環境報告書・2014に研究室からの貢献、公開(12/8)

2014年12月 8日 (月)

 70年前、1944年12月7日13:36に、熊野灘沖を震源とするM7.9昭和東南海地震が起きたと。時代背景もあり、その詳細が明らかになってないとか。小学校5, 6年生の時の担任だった、白石先生からこの後にも大きな地震(昭和南海地震)があって、マンガのように地面が揺れたというのを聞いて驚いたことを覚えている。確か、何かを忘れたが、高知県に当時はいたと。戦後の南海地震のことだったような。子供頃、地震がほとんどなかった愛媛県でそんな地震が起きるのだろうかと思っていた。。。大学から東北・仙台に来て、地震が頻繁にあることに驚いた。環境の違いというか、。。今になって考えると、子供の頃の自然環境はとてもよかった。野生というか、自然の中に食べるものもたくさんあった。木イチゴ、アケビ、ユスラウメ、ビワ、クリなどなど。もちろん、ミカンはたくさん栽培していたし、冬には稲刈り後の田んぼは遊び場であった。カブトムシ、クワガタムシ、セミなど昆虫も多様であった。もちろん、こうした虫をどうやって捕まえるかという工夫もしていた。その場、その場の環境に合わせて、たとえば、スズメバチに刺されないようにするとか。というか、今考えれば、結構、かなり危ないことをしていたと。。。もちろん、やっている方は、真剣であっても、逃げる体制は十分に確保してだったと思う。

 そんな自然環境の豊かさは、今頃になってありがたく思う。もちろん、東北・仙台に来ても自然は豊かであるが、植物種などの多様性が異なる。東北大のキャンパスもいくつかに分散しているが、幸運にも、雨宮・片平は平地で自転車を活用できた。これが青葉山だったら、そうはいかない。ただ、一方で、虫取りがよるにできるのではとも考えたりした。そんな自然環境ではなく、大学としてどれくらい環境問題に取り組んでいるかと言うこと、研究面、教育面、社会貢献等々。。。それをまとめたものが「東北大学環境報告書・2014」。渡辺の研究室では、生態学合同講義の1コマ。植物の多様性などを教育した出前講義などで貢献できたような。。。total 70 pageの少し重たいpdf fileであるが、興味のある方は、時間のあるときに、めくって頂ければ。。。

DSCN5364.JPG そういえば、こんなこともしているのだという発見だったり、コラボのことなど、考えることができるような。そんなことをふと。参考になれば、幸いである。


 わたなべしるす

 PS. 環境と言えば、次年度の7月末だったろうか、仙台市教育センターから教員向けの環境の講義の依頼を。環境というのは、理系だけの問題でなく、身の回り全てが環境。それをどう考えるかで、環境は変わると。そんなことも含んで、また、この東北大の取り組みなども紹介できればと。ふと、原稿を書きながら。。。

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【お知らせ】ふくしまサイエンススクールコミュニティー(福島県立福島高等学校コアSSH事業)・サイエンスフェアに協力(12/14開催、12/3)

2014年12月 3日 (水)

 秋と冬の境目なのでしょうか。いわゆる時雨れている。。雨が降ったり、やんだり。降ると、窓に雨粒が当たる音がするので。。。そういえば、はじめて、石川県立小松高等学校への出前講義に伺ったとき、時雨でなくて、霰か、雹が降って、。。すごかったのを。あのときは、電車の中で、すごい音がして、もちろん、カバンの上が真っ白に。つぶつぶの氷で。。。宮城県と山形県の県境では、仙山線が停電で不通になって。。。しばらく閉じ込められたとか。この前の盛岡出張の帰りも1本あとの電車だったら。。。仙山線を使うことは希なのですが。。いずれ、今年の冬も厳しくなりそうというのが、昨日のニュースで。

DSCN5281.JPG そんな中で、福島県立福島高等学校へのアウトリーチ活動として、SSH事業の運営指導委員を仰せつかっています。ここは通常枠のSSH活動と地域全体の理数教育のactivityをあげるというコアSSH事業を行っており、校内だけでなく、県内の様々なところと連携して、科学の底上げをしているのが特徴です。

 一昨年から賜っている「ふくしまサイエンススクールコミュニティー・サイエンスフェア」に今年も参加することにしました。昨年一昨年と好評だった「バナナからDNAをとりだそう」という実験を1回だけしか行えないのが、申し訳ないのですが。。。先日も、兵庫県立豊岡高校の生徒さんたちが来て、これと同じ実験をして、ずいぶん感動してもどられました。まさに、DNAなんて見えるのと思っている方、身の回りにある食塩、洗剤などで、簡単にできます。ので、お時間のある方は、ぜひ、実際にやってみて、また、もどってから、ご家庭でと言うのも。おもしろいかと。。。時間、場所などは、

 日時:平成24年12月14日(日) 11:00~15:30
 場所:福島市こむこむ


H26SFC-v1.jpg 渡辺の実験枠は、ポスターにあるとおり、13:00から。土曜日ですので、お昼を食べて、ちょっと出かけてみようかなと言う、そんな感じできて頂ければ。他にも中高生に加えて、いろいろな方がおもしろい企画をしていますので。。。もちろん、入場無料。多くの福島の方々の復興に向けた小さなお手伝いかもしれないですが、ちょっとずつでもなにかできればと。そういえば、先日の愛媛での出前講義の時にも、東北復興を気にかけて頂きましたので。。。


 わたなべしるす

 PS. そういえば、移動中に窓の外を眺めることがすっかりなくなったのは、あまりに忙しいからなのか。その忙しさを作っているのは、。。科学が発達すると便利になることもあれば、不便になることも。。。そんなことではよくないのかも知れないですが。。。この記事を書きながら。。。


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