東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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News Release

【研究成果】Hiroi et al. (2013) Annals Bot. 112: 115-122. Open accessに(8/27)

2014年8月27日 (水)

 論文を書くと、昔は別刷(reprint)を購入して、それを学会だったり、色々な関係の研究者に配布して、広報することがほとんどでした。ところが最近は、netというか、HPでabstractは見えるというのが、通常。ただ、論文全体をpdfで見る、downloadするためには、Open accessというオプションを選ぶ必要がある。結構なコストだったり、Journalによっては、未だに、できないような場合もあったり。。。

DSCN3608.JPG 2013年6月25日に「研究成果」として、自家不和合性アブラナへの自己花粉、非自己花粉受粉時の動的解析をAnnals Bot.に発表というのをNewsとして、発表しました。それから1年ほどした、今年の7月15日に、公開から1年を過ぎたので、この論文が掲載されている2013年の7月号全体がfreeというか、Open accessになったと。 すぐにHPに広報と思ったのですが、いろいろあって、この時期になりましたこと、お許し下さい。さて、論文中では、雌しべの上での花粉動態を観察し、これ までには見られないような吸水だけでなく、花粉が破裂したり、心臓のように脈動したり。。。そんなことも動画としてみることができます。

 Hiroi et al. (2013) Time-lapse imaging of self- and cross-pollinations in Brassica rapa. Annals Bot, 112: 115-122.(abstract, pdf download, 動画)

 これまで制限がかかってみることができなかった方など、ぜひ、ご覧頂き、雌しべ上で花粉がこんなに色々な様子をしているのだということを、動画論文で実感頂ければ、幸いです。

DSCN3639.JPG
 わたなべしるす

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【お知らせ】学部講義・展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」を受講しようと考えている学生さんへ(8/26)

2014年8月26日 (火)

 昨年度は、学部1年生の前期(今は、1セメとかいうらしいですが。。。渡辺が学生の頃は、学年と前期、後期だけでした。。。4年生まであるとすると、8セメまであるのでしょうか。学部を持たないので。。。ただ、大学院では、そんな名称はありません、ちなみに。)に、基礎ゼミ「春夏野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」というのを行いました。20名の受講生で、春夏野菜の栽培を植木鉢でトライして、その大変さ、そこから何を学んだかを、プレゼン、HPでの双方向での情報交換などを行いました。展開ゼミでは、用意されてないように思うのですが、発表会があり、4名の学生さんたちが発表して、受賞してくれたのは、講義を計画、実施した方にも、励みとなりました。

 こうしたことを評価頂き、今年度から、展開ゼミを学部1年の後期(2セメ)に行うこととなりました。これから、涼しくなることから、「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--」というタイトルで。ハクサイ、カブ、キャベツなど食べてもおいしい野菜の栽培を通じて、植物の生長に伴う変化、栽培の苦労、プレゼン力などを養って頂ければと思います。どれくらいの方々が希望されるかわかりませんが、講義を行う片平の会議室のスペース、準備の関係もあり、最大で、25名の受講生としたいと思います(万が一、数名増えるというときは、対応を考えます。どこまで人気があるか、こちらも初めての年度なので、わからないところがあり。。。)。希望される学生さんは、学部、学籍番号、名前、抱負などを書いて、渡辺までmailで送って下さい。なお、TGLプログラム指定科目になっているとともに、高大連携事業に関わる公開授業実施として行われ、2名の高校生も一緒に受講することになっています。

DSCN1854.JPG ということで、受講希望者は、

 (1) 初回の講義実施場所にきちんと参加できること
、(2) シラバスの内容を熟知して、作物を積極的に管理、栽培使用としてみる心意気のある方
 (3) その講義で学んだことををゼミなどで報告できること

  を参加の必要条件にしたいと思います。

 ので、希望者は、渡辺まで、学部、学籍番号、名前、抱負などを記して、mailでお知らせ下さい。

 なお、初回の講義実施場所は、片平キャンパス・生命科学研究科本館3階306会議室とします。
 また、初回の開講日は、平成26年10月10日(金)に上記の場所に、17:00集合とします。

 ということで、金曜日の5コマ目ということで、大変だと思いますが、われこそはという方、トライしてみて下さい。なお、昨年の基礎ゼミの活動内容は、HPのここから見ることができるようにlinkを入れてありますので。また、このHPを見るのが先か、あるいは、川内の掲示板が先か、わかりませんが、川内の掲示板にも、このHPからも情報発信をすることを掲示してもらうようにしましたので。

DSCN1851.JPG では、10/10(金)にお会いできることを楽しみにしております。


 わたなべしるす

DSCN1852.JPG PS. 出前講義科学者の卵などで、これまで渡辺の講義を聴いたことがあって、このHPを見て折られる方。また、不思議なご縁でご一緒できれば、幸いです。

 PS.のPS. シラバスを見落としていたという方もいるかも。と思いまして、以下に記しておきます。

<展開ゼミ>

1. 授業題目      秋冬野菜を盆栽として育ててみよう--栽培を通して、観察眼を養い、栽培の大変さも理解してみよう--

2. 授業の目的と概要       毎日の食生活に欠かせない野菜。こうしたものは、スーパーなどで簡単に入手できる現代となっている。では、実際にそれらを栽培してみることは、できないのだろうか。また、栽培するためには、どの様な苦労があるのだろうか。また、できた野菜を食べるときの感動はどの様なものであろうか。小学校から高校までの生物教育などでは、多くの場合、食べることができないような植物を扱うことが多く、実際の作物を栽培して、自分で食するという経験が少ない。また、作物栽培するということは、「しゃべること」をしない作物が何を求めていて、何を施すこと、つまり、水、肥料などをやればよいか、その変化の様子を読み取ることが重要である。本講義では、作物(キャベツ、カブ、ブロッコリー、ホウレンソウ、ニンジンなど)を実際に個人ベースで盆栽として植木鉢で栽培し、作物の変化を通して、観察眼を養い、他の科目、教科への波及効果も考える。

3. 学習の到達目標      植木ばち、盆栽で栽培が可能な作物(キャベツ、カブ、ブロッコリー、ホウレンソウ、ニンジンなど)の種子、土を配布し、発芽、生長、結実までを体験、観察する。その間に起きる変化を観察、記録するとともに、最終的な収穫物を得るところまで、実際に各自が栽培を行う。こうした実験・観察を通じて、何を観察すればよいのか、どの様に変化しているのかという、観察眼を養成する。理系であれば、実験を行ったときの小さな変化を気がつくきっかけとなる。文系であっても、事象の変化に気がつき、それに対応したことを考えることは、どの分野でも重要と考えることから、観察眼の養成を学習の達成目標とする。

4. 授業内容・方法と進度予定      初回講義の実施場所は、片平キャンパス・生命科学研究科本館3階306会議室で行う。初回の開講日は、平成26年10月10日(金)とする。その時に、オリエンテーションを行い、あわせて、栽培に必要な、植木ばち、種子、土、肥料を配布し、2回目以降の講義の方向性を討論し、概説する。栽培は基本、各自が毎日、目が届く場所(例えば、自宅)で行う。日々の観察を行い、記録し、中間発表で生長の具合などをプレゼンする。栽培の基本的なことは、これまでの小学校から高校までの理科での学習を通じて理解している(水、空気、適当な気温が必要)はずなので、作物種ごとの栽培に必要な基本情報は最初のオリエンテーション時に配布する。最終的にどの様な結果になったか、観察過程でどの様なことに気がついたかなどを、最終発表会で行う。なお、これらを通じて得られた作物などの成果物は各自のものとする。

5. 成績評価方法        講義への出席も重要であるが、栽培を通してどの様な変化に気がつくようになったのか、という観察眼の養成程度もプレゼンを通じて、評価する。出席・レポート報告30%、中間発表30%、最終発表40%とする。なお、最終発表の評価には、本講義を通じて得られた作物などの成果物も対象とする。

6. その他    初回講義の実施場所は、片平キャンパス・生命科学研究科本館3階306会議室で、平成26年10月10日(金)に行う。受講人数は20名くらいを基本としますが、それより多くても対応可能です。オフィスアワーについては、アウトリーチ活動などで、出張が多いことからe-mailであらかじめ、質問事項などを連絡してください。HPのURLは、http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/です。

7. オフィスアワー    あらかじめ、訪問、問題点などをメールで知らせて下さい。

8. 研究室    大学院生命科学研究科植物生殖遺伝分野

9. 備考(連絡方法等)     研究室に継続している時間帯は決まっていません。共同研究、出前講義等で年間の半分くらいは出張しています。なので、あらかじめ、メールで、用件などを連絡して、訪問する日時の調整を行いたいと思います。e-mail addressを打ち間違えると思うような場合には、渡辺の研究室のHP(Googleで、東北大 渡辺正夫 で検索すると、出てきます。)のお問い合わせから、連絡して下さい。基本、メールは数時間に1回は見ていますので。



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【お知らせ】平成27年度大学院生命科学研究科博士課程前期2年の課程、第II期入試説明会を10/11(土)に実施と決定(8/15)

2014年8月15日 (金)

 渡辺の研究室では、先日お知らせしましたとおり、第I期入試試験で渡辺の研究室に1名の学生さんが合格となりました。残りは、第II期の入学試験。現時点で来年のM1 memberは現時点で、1名ですので、第II期入学試験で数名ですが、受け入れます。数名というのは、2~3名というところだと思います。ぜひ、興味のある方は、labの方にも来てみて下さい。研究室の研究内容は、HPにも書いてありますが、メインは、アブラナ科植物における自家不和合性の分子メカニズムの解明であり、それ以外に、生殖形質に関わるエピジェネティックな遺伝子発現制御など、植物の生殖に関わる幅広いことを行っています。

 その入試説明会を、10月11日(土)に行われます。実際のII期試験は、11月17日(月)~18日(火)となっています。

DSCN3549.JPG
 第II期入試説明会の日時・場所は、

 10月11日(土) 10:30~
 (※去年と同じであれば、当日は軽食が用意され、食べながらのポスターの前での議論だったり、その後、研究室見学もできます。)

  生命科学プロジェクト総合研究棟1階講義室


 です。。

 というように、渡辺の研究室でも、II期試験を希望される方を大歓迎します。希望される方は、当日お会いできれば幸いです。あらかじめ、研究室の見学希望などあれば、mailでお寄せください。詳細は、近日中に研究科のHPに掲載されると思いますので、掲載されましたら、改めて、お知らせします。

DSCN3550.JPG
 まだ、これから大学院の入試という方もいらっしゃると思います。なので、第1志望のその大学院の結果を見ないと。。。という方も。まだ、2ヶ月ほど先の話です。近くなりましたら、改めて、ご案内申し上げます。


 わたなべしるす


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【お知らせ】Google サイエンスフェア in 東北 2014年・研究発表会(8/16(土)実施)と審査員(8/5, 16追記(中継用リンク挿入))

2014年8月 5日 (火)

 何とも今日は暑いというか、もしかしたら、熱帯夜???。日中も今年最高の気温とか。。。追記のところで詳しいことは書いておきますが、朝から工学部へ。。。焼けるように暑いというのは、こう言うのだろうと。。また、朝から外国人と英語で会話。。。どうもだめです。。一度、テンションを上げると、脳みそは変な英語モードに。。。渡辺には、日本語と英語を使い回すなどと言う、最近はやりの「グローバル」と言う単語は、向いてなくて、「ローカル」とか「マニアック」と言う単語の方が向いているようです。。。

DSCN3480.JPG さて、きょうもとある発表会の審査員と言うことで、関東方面に。。。仙台より遙かに暑くてと思いきや、これを書いている時間には仙台の方が高い。。なぜだろう。。。。そのとある発表会の審査員は、また明日、明後日にでも。今日、お知らせするのは、「Google サイエンスフェア in 東北 2014年」の発表会が8月16日(土)に、開催されると言うことと、その審査員として、科学者の卵養成講座を一緒に運営している安藤先生東北大のサイエンスカフェをorganizeしている吉澤先生とともに、渡辺も審査員を仰せつかりました。Googleというのは、検索を使うか、渡辺の論文がどれくらい引用されているかをまとめて、一覧で見ることができるGoogle Scholar Ciationsを使っているくらい。なので、どうも、fitしている感がないのですが。

 また、高校生で、渡辺が発表会などで突っ込んでいるのを見て、今回もとんでもないことをするのではと。。。どうなるのでしょうか。こちらは、突っ込むと言うよりも、疑問に思ったことを聞きたいだけなのですが。。。それが高校生でも、大学生でも、大学院生でも、博士研究員でも、だれでも。ということなので、どんな発表があるのか、今から、楽しみです。

 発表会の場所、日程などは、こちらのwebsiteからと言うことですが、少し書いておきます。

************************************
<日程>
2014年8月16日(土)

<場所>
仙台国際センター 展示・レセプションホール 桜

<プログラム>
10:30     開会式
10:35     研究発表
    【ポスター発表:第一部】
    【ポスター発表:第二部】
12:35     昼食休憩
13:35     研究発表
    【ステージ発表:第一部】
    【ステージ発表:第二部】
16:20     閉会式
************************************

 去年から始まったこの企画。昨年は忙しくて参加できませんでしたが、これで優勝したのが、科学者の卵養成講座の受講生で、別の発表会でも優勝して、海外に行ったというのが。。。何ともすごい時代です。渡辺の頃は、海外に行くというのは、夏のイベントとして、とあるテレビ放送局の「ニューヨークへ行きたいか!!!!!!」と言う、あの番組でした。もちろん、お金もなく、後楽園球場での予選にもいったこともなく。。。そのうち、研究室の助手になって、アメリカ・アリゾナに行った訳ですが、英語がしゃべれず、聞き取れず、ずいぶんはずかしい思いをしました。

DSCN3491.JPG で、ここまで書いてあるのだから、一般も参加できるのだろうと思うかもしれないですが、来場はできません。。。だったら。。。と思うのは、さすが、Google。「当日、Google サイエンスフェア in 東北の Google+ YouTube ページ から、ステージ発表の模様のライブ中継を行います。」というのが、先のpageに書かれてあります。そのURLについては、直前でないとわかりませんが、わかり次第、このHPからお知らせしますので、高校生たちがどんな発表をするのか、是非、ごらん頂ければと思います。


 わたなべしるす

 PS. 午前中は、運営指導委員を仰せつかっている福島県立福島高等学校のコアSSHと科学者の卵養成講座の合同というか。そんな形での「2014 UK-Japan Young Scientist Workshop at Tohoku University」。100名近い、日英の高校生が交流し、10の研究室に分かれて、研究を行い、8/9(土)に発表会を行うというもの。そのうち、3つは、生命科学研究科の先生方のところでお世話になっております(草野先生南澤先生日出間先生)。発表会などについては、科学者の卵養成講座のHPにあります。こちらは、参加できます。是非、高校生が英語で発表するのを見て頂ければと思います。渡辺もどこかで英語でしゃべらないといけないのだろうなと。。。今から、プレッシャーです。

DSCN3482.JPG PS.のPS. 8/16, 13:45開始予定で、午後からの選ばれし、15名による口頭発表が行われ、中継されます。こちらからどうぞ。


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【お知らせ】日本植物生理学会誌・Plant Cell Physiol. (PCP)の2013年インパクトファクター決定(7/30)

2014年7月30日 (水)

 いつもなら、6月下旬にそれぞれのJournalのインパクトファクター(IF)がでるはずなのですが、今年は1ヶ月遅れ。IFは、Journalの価値を示すもので、それに掲載された自分の論文の価値というわけではないのですが。。。論文の価値という点では、それぞれの論文の被引用数。それは、時々、合計などをトムソン、Googleから見ているというのが、現状です。

 以前、Plant Cell Physiol. (PCP)のeditorをしていたこともあって、毎年計算される、トムソン社のインパクトファクター(IF)が出ると、やっぱり、気になります。

DSCN2858.JPG さて、その2013年のIFが、発表されました。

 2013年インパクトファクター:4.978

 でした。ちなみに一昨年の数値が4.702、昨年が4.134。一昨年の数値をも上回り、過去最高値となりました。editorをはじめとする関係の皆様の努力に頭が下がります。今年もまた、よい論文をPCPに投稿したいと思いますし、みなさまに、PCPの論文を引用いただければ、幸いです。


 わたなべしるす

 PS. Plant Science分野では、IF順位  15位/196誌  で、昨年より、5ポイント上昇。top 10を目指してというところが次の目標となるのでしょうか。。。

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