東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

3/11(金)、14:46から今日まで、その20(3/10)。

2012年3月10日 (土)

 あの3/11の震災から、もうすぐ1年になる。あと、18hrとちょっとである。あの日が週末の金曜日で、昨日と同じように、曇っていたような。数日前には、三陸沖でそれなりの地震があって、。。。どうも、そうしたことばかりが気になる。研究室の中は、それなりに戻った。外壁などの工事も、少しずつ始まろうとしている。しかしながら、心の傷はまだ、そのままなのかもしれない。今週から、3/11の日曜日にかけて、震災関連のテレビがあるが、見るに堪えない。。というか、思い出すのか。。。何が起きているのかは、脳みその中が見えないので、どうにもわからない。。。

 震災のことを外の方にも見て頂きたくこのことをつづり始めて、20回になった。最初の頃は、震災のこと、搖れのこと、放射能汚染のことなど、たくさん記すことがあった。もちろん、今も、津波被害地、放射能汚染地では、1年で何がどれだけ進んだのか。。。何の仕組みがどうなっていて、この状況なのか、どうにも。。。せめて心のことだけでもと、いろいろなところで出前講義等で、子供たちの励ましくらいと。。。

DSCN2168.JPG いずれ、ものすごいショックなことであったのは事実で、少しでもいろいろなことをするのが、もちろん、科学者として、であろうが。。。この連載記事を書く筆が進まないのは、もちろん、1年という期間が過ぎたこともあるだろうが、それ以上に、時間では解決できない、復旧の進み方、心の問題など、気になっていることがたくさんあるが、書いてもすぐに解決しないからなのかもしれない。。。

 この日曜日の14:46には、なくなられた多くの方々に黙祷したい。。。。そんなことしかできないと思った、18hrちょっと前である。。。


 わたなべしるす

 PS. 昨日は、SSH、科学者の卵、理数科の課題研究などで講義をしたり、コメントしたりしていた高校生が、大学に合格したということで、研究室に挨拶に来てくれました。この上のないうれしいことです。大学でもがんばってください。


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【出前講義】宮城県宮城第一高等学校理数科課題研究説明会・特別講義「大学から見た課題研究」と植物解析実験指導(3/6)

2012年3月 8日 (木)

 昨日の大雪もそのあとの大雨でずいぶん溶けました。まだ、白い地面もありますが。。。昨日の「平成23年度宮城県高等学校理数科課題研究発表会」でも、宮城県宮城第一高等学校の発表を伺いましたが、今日は、今の1年生、来年度の2年生対象に、課題研究の説明会ということで、普段、ダイコン、アブラナ、遺伝子などの研究指導を行っていることもあり、この課題研究がどの様なポイントでやることが大事かなどを、特別講義しました。

 渡辺が高校の頃にも、理数科というのがあったのかもしれないですが、今治地区にはなかったと。その当時は、単に理数科の科目が多いだけだったのかもしれないですが、今では、2年次に「課題研究」を行い、まとめて、発表をします。理数が好きだということで、それまでも夏休みの自由研究などで実験をしていたかもしれないですが、大学での研究、高校での課題研究とは、もちろん違う点、同じ点があります。そうしたことを踏まえて、これから1年間取り組む上での大事なポイントをいくつかに分けておはなししました。諸先輩方の研究から問題点などを発見し、それを継続すること。その担当する課題に対して、どのようなアプローチでその課題を解決するのかということ。高校生らしい研究という点ではということと、この時期に育成してほしいポイントとしての「観察」の重要性。観察をすることは、楽しくないかもしれないですが、これから計測技術は上がるものの、観察する人間の力、感性はいくつになっても大事だということ。こうした力を育成することが、大学、大学院、社会での研究、社会活動にとっての大きな力になると思います。また、領域横断的な観点から生物だけにこだわることなく、他の分野との共同研究、議論などをしてほしいと。次年度も、ダイコンなどの研究についてサポートしたいと思います。

DSCN2320.JPG 講義のあと、2/25-28に研究室で解析していた遺伝子について、こう考えるのがよいとか、やっている生徒さん・先生からの疑問などにお答えするというか、議論をする時間もありました。近いうちに発表する機会もあるとか。楽しみにしております。


 最後になりましたが、お世話になりました、生物の小松原先生、関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。。


 わたなべしるす

 PS. 説明会などから、少し時間が過ぎました。昨日(3/7)には、科学者の卵のことを取材したいということで来客もありました。近いうちにその記事もどこかのHPに掲載予定です。また、決まりましたら、お知らせします。

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【出前講義】平成23年度宮城県高等学校理数科課題研究発表会・コメンテーター(3/5)

2012年3月 5日 (月)

 今年は本当に雪がたくさん降ります。。。先週2回、今日も17cmとか。。春の雪なのと、雪のあと雨に変わったこともあり、明日にはかなりの雪が溶けると思いますが、足下が悪いのには、困ったものです。

 こうした中で「平成23年度宮城県高等学校理数科課題研究発表会」が、仙台市内で開催されました。最初に、宮城県高等学校理数教育研究会会長である、仙台向山高等学校校長先生からご挨拶があり、昨年の3/11の東日本大震災と科学ということでお話しがありました。

 発表は、仙台市の理数科のある宮城県宮城第一高等学校、仙台向山高等学校、仙台第三高等学校から、各2題の発表がありました。宮城第一高等学校には、課題研究、出前講義などで伺っております。仙台向山高等学校からは、科学者の卵の参加者が。仙台第三高等学校では、SSHの運営指導委員を仰せつかっております。そんな中で、発表内容は数学、物理、化学、生物、地学と多様性に飛んでいました。それぞれの学校代表ということでしっかりした研究内容でした。質疑もしっかりしており、いろいろな意味での模範になったのではと思います。さらにこの実験を後輩の方々が発展させることでより大きな結果になるのではと思います。ぜひ、そうしたことも考えてみてはいかがでしょうか。また、実験には、対象区(Control)重要になります。どんな実験でもです。そうしたことも考えて実験区の設定を行ってください。

DSCN2316.JPG 渡辺の方から、全体へのコメントとして、実験・研究をすること、発表すること、それらを論文としてまとめることの重要性をお話ししました。今日お会いした方々と、また、どこかでお会いできるのを楽しみにして。

 最後になりましたが、お世話になりました、3つの高校の関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。。


 わたなべしるす

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【研究室訪問】宮城県宮城第一高等学校・理数生物課外授業「研究室探訪」で、18名の生徒さん来訪(2/29, 3/2追記)

2012年2月29日 (水)

 今年はいわゆる閏年。なので、2/29があり、1日得したような。。。ただ、2月ということなのか、雪もちらつき、寒さも真冬並みのちょうど0oCくらいで。。明日からは10oC近い温度になるとか。。。春も近いようです。。。

 さて、本題ですが、昨年に引き続き、宮城県宮城第一高等学校の理数科、生物履修の生徒さん18名が、研究室見学に来てくれました。2/23に出前講義をしたことに一環で、研究室とはどういうところで、将来どんな研究をするとかを考える上では、よい刺激になったのではと思います。

 渡辺が学部でなく、大学院所属ということから、大学院とは何か、大学との違い等々。渡辺の研究室では、アブラナとイネを研究しているわけですが、どんな研究をしているのか、研究室、ガラス温室、人工気象器など、いろいろな施設も見学して頂きました。ガラス温室には、キャベツ類のBrassica oleraceaを栽培していて、同じ種なのに、多様性があること、また、表面waxがあること。waxは毎年、興味深い対象となるはずが、どれも作物なので、食すことをしたのが、この学年の特徴でした。キャベツをかじって維管束のところが甘いとか、なかなか、特徴ある学年でした。キャベツをはじめとするアブラナ科野菜に興味を持った方は、課題研究では植物の研究をしましょう。

DSCN2287.JPG 研究室で昨日まで実験されていた先輩がいること、来年からM1で研究室に来る先輩がいることなどおはなしして、世の中はつながっていると。。。今年の課題研究にも、ダイコン、アブラナの材料に使うのがあると思います。是非、先輩の実験を発展させて、おもしろいことをやってみてください。

 最後になりましたが、今回の研究室探訪を設定頂きました小松原先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。折を見て、伺いたいと思います。また、見学の合間に、昨日までの実験の解析をしてくれた、D1の大坂くん、ありがとうございました。さらに実験交流を発展させることができればと思います。


 わたなべしるす

 追記. 小松原先生の計らいもあり、研究室に来られた生徒さんたちから、お礼、感想のmailを頂きました。ありがとうございました。時間を見つけて、回答・返事しますので。

DSCN2314.JPG
PS. すっかり、書くことを失念しておりましたが、かれこれ一週間ほど前、新学術領域研究「遺伝子・ゲノム相関」の計画研究で、渡辺も分担をさせてもらっていて、共同研究をしている大阪教育大の鈴木先生が、3日間来訪され、研究室の学生さんたちとdeepな議論をして頂き、どうやれば実験がよい方向に進むか、もうすぐ論文にしたらなど、よい刺激をいただきました。いただいたコメントに従い、急ぎ、実験、論文書きなどの対応を、研究室をあげて、対応したいと思います。ありがとうございました。




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【研究室訪問】宮城県宮城第一高等学校・植物解析実験指導(2/25-28, 28加筆)

2012年2月26日 (日)

 2/23に宮城県宮城第一高等学校で、出前講義を行いましたが、そのときの3年生2名と指導されている生物・小松原先生とが、二次試験の2日間を利用して、実験に来訪しました。試験中にと不思議に思う方もいるかもしれないですが、AO入試などで、すでに大学進学が決まっているから。その空いた時間を有効に活用して、実験をしようという心得がすごいと感動でした。

DSCN2242.JPG 細かな実験内容は、このあとの学会発表などの関係でかけないことをお許しください。ただ、植物を使った実験で、遺伝子をPCRを使った解析というくらいはよいでしょうと。大学に入る前にこうした体験をしたことが、必ず、それぞれの学部での研究生活に生きるのではと思います。

 この2日間、終始実験を指導してくれた、D1の大坂くん、ありがとうございました。また、生徒の皆さん、長い時間の実験、お疲れ様でした。それから、前日の帰りにindica米をお渡ししたら、おいしく加工して持ってきてくれました。とてもniceな味でした。おいしかったです。ごちそうさまでした。ありがとうございました。

(追記)
 2日間で実験を終わる予定でしたが、気合いと根性で風邪も吹き飛ばそうかというエネルギッシュな生徒さんたちのパワーで、25-28日までの4日間の実験となりました。さすがです。大学でもそのパワーでがんばってください。


 わたなべしるす

DSCN2243.JPG PS. 25日の夕方には、SSHの講義等で伺っている、石川県立小松高校の寺岸先生が研究室訪問してくれました。ありがとうございました。また、26日の試験終了後には、疲れているのにもかかわらず、研究室の見学に来てくれました。小松高校の生徒さん1名が。

 PSのPS. 29日には、先日講義をした理数科の生徒さんの中から、20名近くの方々、研究室見学にいらっしゃいます。おまちしております。

 PSのPSのPS. この記事がuploadされている頃には、東北大の二次試験も無事終わったのでは。昨日は、雪で大変だったですが、今朝は少し路面が凍って、足下が悪かったくらいで。十分な力を出して、目標達成できたことを祈念しつつ。。


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