東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義・研究室訪問】「東北大・科学者の卵 養成講座(未来の科学者養成講座)」・受講生研究室見学(1/14)

2012年1月18日 (水)

 少し書く順番が逆になりました。先週末はセンター試験でしたが、その間にも、1, 2年生が受講生ということから、東北大・科学者の卵 養成講座は、1/14の土曜日に実施されました。詳細は、卵のHPにありますが、後半は生命科学、農学系の学生さん・PDの方との交流で、うちの研究室からも、坂園さん、アルバイトの津島さん、樋口さん、川岸さんが参加してくれ、受講生と議論頂きました。ありがとうございました。

 講義は通常、17:00に終了なのですが、片平のさくらホールで行われたこともあり、希望者に日出間研究室と渡辺の研究室の見学ということで1hrほど、解放しました。前日まで来客だったり、セミナーだったことは、言い訳にならないのですが、写真撮影を忘れておりました。。。きてもらった受講生の方々、失礼しました。

DSCN0046.JPG 生命・農学系の研究室の見学は初めてという方も多く、研究室にある様々な機器を見てもらいました。何より、震災の時、どんなことが起きて、そのあと、やっとここまで復旧したと。実験台が揺れて20cmを超えて、実験台が振れたとか、顕微鏡など多くの機器が落下したとか。受講生の方も震災に遭ったという方も多かったですが、研究室の惨状にはかなり驚いておられました。

 この講座もあと2回。講座の時以外でも、また、是非いらしてください。


 わたなべしるす

 PS. 先週、セミナーでいらしたSalk Instituteの矢崎さんと写真を。久しぶりでしたが、プレゼンの内容はかなり刺激的なものでした。。。

DSCN2083.JPG 昨日は、夕方にかけて、2-3hrほど、serverの不調で、外部との交信が途絶えました。mailがくると、やることが増えるのですが、いざ、止まると、かなりの不自由を。。。


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最終確認、点検、。。。(1/15)

2012年1月15日 (日)

 研究室では、ちょうど学生さんたちの海外学会参加と就職活動などが重なった。学会参加状況については、そのうち、学生さんからHPに掲載があるでしょう。お楽しみに。この時期、博士論文、修士論文など、修了予定の学生さん、投稿論文を書いている学生さん、実験のちょうどピークの学生さんなど、遅くまでやっている。学生の頃を思い出す。そんなこともあり、学生さんが最後に戸締まりをすることが多い。ところが先週から学会。最後に照明やら、いろいろな点検もこちらがやることになる。久しぶりで。細かなものがあり、結構たいへんなことに気がついた。ただ、こうしたことをきちんとしている学生さん達がいるからこそ、研究室の安全というか、きちんとした戸締まりというか、そういうことがなされて、何事もなかったように、毎日が過ぎていくのであろう。最後に点検をしている学生さんたちに、今週いっぱい感謝しながら、研究室での時間が流れるのであろう。気のゆるみがあると、研究室の安全がと思うと、少々緊張するが。。。。。。どんな科学力があっても、最後は人間がすることが安全確認、最終確認だと。。。

 点検と言えば、昨日、今日とセンター試験。渡辺の頃は共通一次試験。SSH、科学者の卵、出前講義などでお会いした生徒さん達、どうだったでしょうか。いろいろあったと思いますが、まずは今日休んで、明日は自己採点。それをふまえて、次を考えることだと思います。30年近く前の自分が思い出されます。。。。自分のことは思い出したくありませんが。ただ、当時から、マークシートのような選択はどうも苦手で。。。そんな中でも、せっかく解いたのに、書き写しの間違いがないように、「点検」だけは、ちゃんとしていたような。今できるのはそれくらい。今日も新聞の昨日の国語、英語をみましたが、ちょっと解こうかなという気になりませんでした。。。。時の流れだと思いました。出願まであと少し。あまり時間がないかも知れないですが、先生方などいろいろな方と相談して、よりよい進路を決めてください。

DSCN1661.JPG 確認、点検には緊張感はつきもの。せめて、その任を預かっている間は高い緊張感でと思います。鍵だけでなく、どんなことかも知れないですが、。。。。受験生の緊張感もあと少し、がんばってください。


 わたなべしるす

 PS. 海洋の放射性物質での汚染の広がりというか、食物連鎖による濃縮というか、結構深刻な問題のテレビも。。。大きなショックでした。。と言うか、違う意味での緊張感がこれからも続くのかと。。。頭が痛い限りです。。。。。

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お礼の手紙、間近に迫った。。。(1/11)

2012年1月11日 (水)

 今年度もあと2.5ヶ月。瞬間移動のように、3/11, 14:46がまたくるのかと。。先日も阪神大震災を経験した先生とおはなしすることがあり、どこでそのことがリセットされるのか、時間の問題と個人の考え方の問題といわれて、少々頭を抱えました。何とかがんばるしかありませんが、。。。

 こんながんばりにエネルギーを注いでくれることが。。出前講義をすると、多くの場合、子供さんたちからお礼、質問の手紙をもらいます。ので、そのままにするより、返事を書いたほうがと初めて、今日まで来ています。年間の総返事数は。。。内々にさせてください。企業秘密ということで。そんな返事を書いた手紙を学校に送ると、先生方からは、それを机に飾ってくれている子供さんがいるとか。うれしいですよね。なんともいえず。。こんな、渡辺ですが。。。そうしたら、今年度、多いのは、その返事にまた、返事をくれたり、電話でお礼を言ってくれたり。これは、感動ですね。先に書いた疲れた心のオアシスをいただいたような、そんな気持ちになります。ありがとうございました。

 そういえば、今週末、といってもあと、丸3日ほどですが。。土日は、センター試験。渡辺の頃は、共通一次試験と呼んでいました。この試験の時、初めて、大学の敷地に入り、大学の教室で試験を受け、人生で最初のということはないと思いますが、かなりの大敗北でした。。。今でも忘れられない記憶です。。。そんな昔のことを振り返っても仕方ありません。

DSCN1682.JPG 出前講義で伺った高校生の中には、この週末がセンター試験という方も。また、小学校で伺った子供さんは、もしかしたら、高校受験とか。渡辺と話したことで、unluckyなことは、渡辺が吸収したということで。時のたつのは、何とか。自分がやりたいことを目指して、最後のあとちょっとです。ここで、最後の気合いを見せることが、何より大事かと。天気予報を見る限り、太平洋側はそれなりの晴れ間。日本海側は、多少の雪かもしれませんが、そんなことに左右されることなく、持っているpotentialを最大限に発揮してください。遠く、仙台の地から、「がんばれ!!!!!!!!」という気持ち、というか、念くらいしか送れないですが。。


 わたなべしるす

 PS. 「幸せの黄色い。。。」の写真がなかったので、「幸せの黄色いお花」ということで。

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ふしぎな。。。。。(1/6)

2012年1月 6日 (金)

 お正月からというか、今年になってからというか、6日過ぎた。自分自身が忙しいというのはあるが、こんな文章を書いているのだから、時間はあるのだろうと思う。年末年始のあり得ないような忙しさからは解放された気がする。。。ところが、どうも、いわゆる、年が変わったという感じがない。。。暦を見たり、テレビを見れば、もちろん、年末の番組。年始の番組。。。この時期ならばのことを見たり、聞いたりした。しかしながら、2012年が始まった感がない。もっといえば、「あけまして。。。」の。。。の部分がどうもしっくりこない。自分だけではなく、周りでもそうというひともいるというのをきいた。やっぱり心は、3/11から止まったままなのだろうか。もし、そうだとしたら、どうやったら、この時計はどうやったら動き始めるのだろうか。。今までのこうした危機的状況というのは、たくさんあったはずで、誰かこれを動かす鍵を提案頂けないだろうか。。どうも不思議な感覚である。。。。。。

 この心の問題ということについて、新聞に興味深いものを見つけた。「宮城県の職員健康調査」。これは県職員という単位の心の状況調査であるが、それより小さい、大きい単位でのこうした調査がなされないのだろうか。ある、あったのかもしれなく、渡辺が気がつかないだけなのかもしれない。他でも見た気がするが、あたまの記憶から流れてしまっている。もちろん、震災被害の大きかった沿岸部、原発被害地などはdataがとられているのだろうというか、見た覚えがある。というより、とっていてほしい。。。。小学校などの子供たちの心の問題は、春先か、夏頃に見たような気がする。しかしながら、自分の机の上に、こうしたアンケートがない。あったのだろうか。。。どうも不思議である。。。。

DSCN0050.JPG 不思議といえば、ひとのつながりだろう。。年明け以来、何でこんなところにひとのつながりがあるのかと。。実例を挙げると、いわゆる、個人情報になることもあるでしょうから、この程度の表現としたいが、1つは、出前講義などアウトリーチ活動に由来するものである。もう1つは、明後日・日曜日の愛媛新聞・大型コラム「道標 ふるさと伝言」のトップバッターとして、コラムを書くことがきっかけになったこともある。ただ、よく考えれば、このようなことを頂いたのも、「ひとのつながり」のおかげと思っている。うれしい、ありがたい不思議である。

 出前講義、アウトリーチ活動といえば、諸外国、英国の例だったようだが、日本の多くの学会などで行うような市民講座と異なるということを伺った。聴衆との双方向のやりとりがあったり、いろいろな演出があるとか。渡辺の出前講義の多くで、いわゆる「出し物」があるという点では、不思議な一致点である。英国が先端なのかどうかよくわからないが、はやり言葉の「双方向・相互作用」があるのは、よいことだろう。この不思議な一致を大事にしたい。

 そういえば、明日は1月7日。お正月から1週間。昔からの風習でいえば、「七草がゆ」をたべるとか。春の七草を並べると、「セリ」、「ナズナ」、「ゴギョウ」、「ハコベラ」、「ホトケノザ」、「スズナ」、「スズシロ」。分類的に見ると、セリ科の「セリ」。ナデシコ科の「ハコベラ」。キク科の「ゴギョウ」、「ホトケノザ」。で、3つも含まれるのは、アブラナ科の「ナズナ」、「スズナ」、「スズシロ」、となる。なんとというか、不思議なことにというか、3/7(43%)がアブラナ科の植物というか、作物!!!最後の「スズナ」・「スズシロ」は、いつもお世話になっているカブ・ダイコン。やっぱり、今年もアブラナ科植物を大事にして、1年間がんばることが、教育、研究、社会貢献において大事なのであろう。

DSCN0331.JPG 不思議な1年が始まったのであろう。。。


 わたなべしるす

 PS. 明後日から始まるコラム。あの原稿でよかったのだろうか。。。。。。今頃になって気になってきた。。。直すことも可能なのだろうが、どう直せばよいのか、ぱっとイメージがない。。。。まず、やってみることにするしかないのだろう。。。それを踏まえて、反省して、2回目の原稿に反映することにしよう。。。


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2012年を迎えて。。(1/1)

2012年1月 1日 (日)

 「2011年を迎えて。。」を記してから、あっという間の1年であった。昨年1年で何がどれだけできたのかは、昨日の記事に少し記した。そこにも書いたとおり、今年は「こころ」の改善というか、ケアーというか、それがまず第一にであろう。。。と思っていたら、お正月早々に、結構大きな地震が(M7.0)。。研究室の学生さんとびっくりで。。そういえば、年末年始をはさんでそれなりの大きいのがというのを聞いていたような。。せめて、今年は。。と祈るばかりである。

DSC00671.JPG まず、教育面から。年末の番組だったろうか。「日本人は忘れっぽい」とか。。。そんなこともないと思うのだが。やはり、今までの教育の来た道を振り返り、その中でよかったこと、反省すべきことを整理して、心機一転、よりよい教育をと思う。では、何ができるのか。教育面はすぐに計測できないという面もある。5年、10年後にあのとき、あのことをやっていたことがよかったと、歴史で言われるようなことを目指したい。ということは簡単であるが、何を実際にやるかというのは難しい。何をということを明確にここに記せないが、「戦略力」、「観察力」、「情報収集力」、「国際力」、「実践力」、「連携力」、「歴史力」と銘打って、7つの力をつけるように、がんばってみたい。それぞれが何を意図したものかは、今年のこのページで少しずつ記してみたい。

 研究面は。やっぱり、よりよい論文を発表することであろう。もちろん、短期的な実験もあるかもしれないが、この先の10年、20年後にも利用できる材料育成など、いろいろなことを行ってみたい。もちろん、植物をベースに、現在使える様々な手法を可能な限り融合するような共同研究を進めたい。「餅は餅屋」という、師匠の言葉を大事にして。。。

 社会貢献面。今年もできるだけ多くの小中高で出前講義を行いたい。それも双方向で。あと、今年は、「愛媛新聞・大型コラム「道標」」の連載もある。月1のペースで、初めてのことであるが、一般の方々に、植物、教育の大切さをアピールできればと思う。

DSCN1603.JPG 今年こそ、想定外のことにも対応できる、柔軟性、可塑性のある研究室運営を行い、教育・研究・社会貢献に対してバランスよく、発展させたいものである。


 わたなべしるす


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