東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】仙台市立七北田小学校・第2回学校評議員会への4日遅れの参加等々(2/24)

2012年2月25日 (土)

 昨年から七北田小学校の学校評議員を承っております。年度初めの学校評議員会は県外での出前講義か何かと重なり、出席できませんでした。年度終わりの学校評議員会も他会議と重なり、当日は参加できませんでした。4日遅れでしたが、校長先生とのご都合が合いましたので、学校の評価など、今後のことをおはなしできました。

DSCN2237.JPG ちょうど、この時期には、校長先生が卒業する6年生の子供さんたちと給食会。学校評議員会でも、給食の評価というのがあったので、それとあわせて、これまでNSPで講義してきた6年生との給食会にもなり、うれしい限りでした。

 学校の方の活動は、地域共生、NSPなど積極的に行っており、キャリア教育文部科学大臣表彰を受けるなど、とてもアクティブで。また、HPのブログの更新履歴なども高く、学校で活動している子供さんたちの様子がよくわかるのではないかと思いました。

DSCN2239.JPG 今年度、つまりこの3月いっぱいで、今の内藤校長先生が退職されるということから、評価などを行ったあと、現在の教育問題、これからの教育環境、大学との連携など話題の尽きない議論でした。この議論が次年度からの活動にも行かせるようにと。もちろん、NSPは続けますからと。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 今日2/25-26は、国公立大学の二次試験。仙台は、この冬最高の積雪、13cm。。。今日みたいな日に降らなくても。。と思ったのでした。明日にかけて、できるだけとけてくれると。それよりも、問題がたくさん解ける方がよいのかもしれません。あと1日、がんばってください。

  PSのPS. 今日は、2つの高校の先生が来客されました。詳しいことは、また、別の時間に。


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【出前講義】宮城県宮城第一高等学校での出前講義 (1)「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス」、(2) 「高等植物の自家不和合性」、(3) 実験指導(2/23)

2012年2月24日 (金)

 昨年度もこの時期に、宮城県宮城第一高等学校に出前講義で、理数科対象のみの講義でした。今年度は、前半に、普通科も加えた1年生全体に、進路関係の講義「大学教授から見た高校生の進路選択へのアドバイス---大学・学部・学科の選択が君の人生を変える-----大学・学部・学科の選択が君の人生を変える---」、後半は、理数科対象にサイエンスの講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性--花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構--」となりました。

 1年生に進路というか、キャリア教育関連の講義は、今年度、かなりの数になりました(観音寺第一宇都宮女子小松など)。なぜ、科学を好きになったのか、というような小学校の頃からの話から始め、高校で最終的になぜ、東北大の農学部に来たのか。また、そのあと、今の職に就くまで等。様々な決断があったことを話しました。また、生きていく上でという方が、適切かもしれないですが、ある種の戦略を持つことの重要性などを最後にコメントしました。たくさんの質問もあり、メロンの研究をしたかったのに、なぜ、それをしないで今に至っているのか、などなど。これからの進路などに向けて、参考になればと思いました。

DSCN2202.JPGのサムネール画像 後半は、理数科の生徒さんたちに、植物の生殖、自家不和合性ということで講義としました。植物の花というか、普段食べている作物の花の写真を見てもらって、その作物を当てるという感じですが。結構、普段食べているものがどうやってできるかを知らない。こまったものだと。。。また、季節の花は何というと、これも結構、わからない。自然の観察の重要性を改めて感じました。自家不和合性の意義、そのメカニズムを話をして、異形花型自家不和合性の形態を見せると、結構驚きだったようです。質問もたくさんあり、自家和合性がなぜ成立したのか、最後に質問にきた生徒さんは、配偶体型と胞子体型の違い。これは、大学生でも理解するのに結構難しいのですが、説明をして理解できたのは、感動でした。是非、一緒に自家不和合性の研究をしましょうと。。。

 講義が終わったあとには、AOなどで大学進学が決まっている3年生の実験をあれこれコメントしたり、指導したり。また、進学先で何をしたいとか、最近のはやりの遺伝学とか、ゲノミクスとか、そうしたことの話をしましたが、さすが高い吸収力で、感動ものでした。実験もちゃんとこなしていたのは、大学で活躍してくれそうな人材で楽しみです。

DSCN2227.JPG 小松原先生とは、今後の連携など細かな打合せの時間をとって頂き、ありがとうございました。よりよい方向に発展できればと思います。

 最後になりましたが、今回の講義を設定頂きました小松原先生、佐藤先生、校長先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、折を見て、伺いたいと思います。


 わたなべしるす

 PS. 講義の最後にも話になったのですが、渡辺の研究室の見学会を実施すると言うことで、小松原先生と議論をした結果、2/29(土)の午後になりました。また、多くの生徒さんとお会いできるのを楽しみにしております。

 PSのPS. 明日から、国公立大学の2次試験。明日の仙台は、雨からみぞれもようとか。全力でがんばってください。きっと未来が開けると思います。最後の最後は、やっぱり、気合いと根性だと思いますので。。。。



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【出前講義】宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会(2/20)

2012年2月21日 (火)

 1月末から2月にかけては、運営指導委員を引き受けているSSH実施校での運営指導委員会が目白押し。コアSSHは昨年12月でした、通常枠の盛岡第三観音寺第一、に続き、仙台第三が昨日でした。

 今年度の実施内容、次年度の計画など、いろいろと検討されており、昨年より、ステップアップされているのが、何よりでした。震災の影響が大きく出るかと思っていましたが、そのあたりは柔軟な対応ができたのではと。また、以前にも報告しましたが、校内の課題研究発表会に県内の実業高校を招待したり、小中学生をポスター発表で招待したり、様々な刺激を与えて、トライしているのは、何よりだと思います。さらに、国際化などが進展すれば、よい方向に進むのでは。。

DSCN2196.JPG ちょうど、校内で、インフルエンザが猛威をふるっていたようで、校長先生とおはなしできなかったのは、残念でした。回復されて、また、方向性など議論できればと思います。

 最後になりましたが、教頭先生、粕谷先生、千葉先生をはじめとする関係の先生方、宮城県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

 わたなべしるす

 PS. そういえば、先日、愛媛県の方から、「せとか」を頂き、研究室のみんなでいただきました。上の記事とは関係ないですが、ミカンの絵だけでも。。。お礼の意味を込めて。ごちそうさまでした。

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【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH研究成果発表会コメンテーター(2/15)

2012年2月15日 (水)

 運営指導委員を仰せつかっていたり、関係した高校でのSSH研究発表会、運営指導委員会も、今年度、あと少しになりました。時間的に可能だったこともあり、学位審査の合間ではありましたが、研究発表会コメンテーターをお引き受けしました。先週は運営指導委員会でしたが。。。採択1年目ですが、学校全体で取り組んでおり、教科領域横断的な授業も展開しているのは、とても興味深いものがありました。特に、「論理性」を重要視しているのは、私事ですが、先日の愛媛新聞の「道標」の記事と重なるものがあると感じ、なるほどと。。

 開会行事で、香川県教育委員会・委員長・藤村様より、香川県の教育目標「夢に向かってチャレンジ」ということばがあり、県としてこうした点を明確にしているのは、さすがと。。。(渡辺が他の県のキャッチフレーズを知らないだけかもしれないのですが。。)教育委員会の委員長の方がこうした会に出られていたのは、1/18の宮城県仙台第三高等学校の時以来、2回目。会全体がぴしっと締まるものがありました。

 公開授業は、領域横断的なもの等、6つのものが用意されていたのは、感動でした。そのうちの4つを拝見しました。国語では、コラム記事の要約のポイントの講義。3名の先生方が、それぞれの感性で講義をされる、なるほど、これはこれで興味深いものでした。何を残して要約するか、要約の仕方の好き好きもあるのではと思いましたので。
 数学的思考力のところでは、数学の問題の解答を全体に説明する。昔は、放課後などに友達に、数学の問題の解き方を教えていたのを思い出しました。教えてみると、相手のわからないことをどうやってovercomeするかというのが、わかるようになったのかもしれません。また、いろいろな文字列を使った暗号文作成、これもおもしろい取組でした。周期表の元素記号を使っていたようですが、それをどう読み替えるのか、そこが難しいような。。。Csというtermがあったのは、震災後の渡辺には、刺激が強すぎました。。
 英語での自己表現では、班内、班ごとのプレゼン。高校時代から、こうした英語での表現をしていれば、外国人が来たり、外国に行っても、それなりに物怖じしないのではと。。。。
 英語だけではなく、日本語でのプレゼン、ここでは、PRというように呼んでいましたが、時間を3minに制限して、その中でぴったり、自分のいいたいことをまとめてしゃべる。ついつい、しゃべりすぎの渡辺には学ばないといけないというものを感じました。パソコンの実習室で、プレゼンシートをアナログで作るというのも、おもしろい試みかと。

DSCN2194.JPG 午後からは、香川大・理事・大平文和先生が「理工系人材の育成と工学部の役割--工学教育、研究の現場から--」ということで、講演をいただきましたが、われわれのような一般参加者とSSHを実施している理数科の生徒さんがいっしょの聴講という取組もこれまで初めてだったかもしれません。衝撃だったのは、「理系の方が、文系よりも、生涯賃金は多い!!!!!」。文系の方がよいといわれていたのは、間違いだと。。。よかった。。。とともに、やっぱり、理系に進んでほしいといってよいのだと。。。また、技術者の地位向上というのは、とても重要ではないかと。ものづくり日本を支えているものだから。。。とてもniceだと思いました。また、日本人の課題解決能力>>>課題設定能力。。もっと、課題設定能力を磨かないと。。何より、こうしたサイエンスをするというか、何かをするためには、「好奇心、あきらめない性格(いつも考えていること)、新規な発想、コミュニケーション能力、基礎学力、リーダーシップ。最後は、維持と執念(気合いと根性)」。どこでも何でも同じなのだと。。。とてもよい刺激を受けた講義でした。ありがとうございました。

 今年に入ってから、いくつかのSSH実施校の講義プログラム(小松高校浦和第一女子高校)を拝見しましたが、今回の観音寺第一高校のものも、とてもすばらしいものでした。SSHというのが1つの高校での教育プログラム開発という側面であることを考えると、教育プログラム、それも課題研究の内容とかでなく、新しい授業のやり方などを、JSTのHPなどで公開できないものだろうか。そんなことをふと思った。SSHは、ある種競争的資金であるので、そんな秘中の秘をひけらかすというのは、「プロ野球でいえば、エースが決め球の握りを見せるようなもの」、「サッカーでいえば、必殺のFKのけり方を見せるようなもの」という気がした。ただ、研究室にいても、実験技術を継承できなければ、発展はない。特許のようなものでないのだから、ぜひ、SSHさらには、高校教育の共有財産にしてほしいと思った1日であった。

 最後になりましたが、お世話になりました、SSHの石井先生、校長先生をはじめとする多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。。

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 わたなべしるす

 PS. 埼玉県立浦和第一女子高等学校・SSHの統括をされている菅野先生も今回の研究成果発表会にいらしており、観音寺駅出張ったりお会いしたのは、感動であるとともに、何かのご縁を感じました。ありがとうございました。また、これからもお世話になれればと思います。


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【出前講義】東北地区SSH指定校等教員研修会 in 福島高校・コメンテーター(2/11-12)

2012年2月13日 (月)

 東北地区にもずいぶんとSSH指定校が増えてきました。盛岡第三仙台第三の運営指導委員を仰せつかっていますし、鹿児島・錦江湾高校のコアSSHに参画している東北の高校の指導もあります。そんなこともあり、2/11の大半は、科学者の卵の実施と重なり、参加できませんでしたが、SSH企画評価委員長・山極 隆 先生(玉川大学名誉教授)の「SSH事業の成果と課題」という講演があったようですが、拝聴できなかったのは、残念でした。

 12日、日曜には、埼玉県教育局 県立学校部 高校教育指導課 指導主事・石川 良夫 先生の「埼玉県におけるSSH事業への取り組み」という講演がありました。埼玉県では、科学者の卵の実施でもお世話になっており、また、浦和第一女子のSSHの発表会には先日も参加してきました。とても興味深いものでした。そうした取り組みがなぜ、全県レベルで展開できるのか、ということについて、いくつかヒントになるようなことを頂けました。何より、「人のつながり」という言葉には重たいものを感じました。SSHの卒業生が、大学、大学院に行っても、サポートし続けている。また、埼玉県人会のような組織ではないですが、県全体として卒業生が、この活動を支えている。すばらしいことだと思いました。こうしたことができるのも、昨今の個人情報○○○というのがあって、大変だと思いますが、。。そういえば、自分が、高校から、仙台にきた頃、今治西高の先輩方が、入試の前日の会場案内、合格発表、アパート探しなど、細かなお世話をいただいたのを思い出しました。そうした人のつながりが希薄になったという現代において、こうしたつながりができているのは、さすがだと感動でした。また、大学との連携には、「窓口」が必要で、その窓口になる方を通して、さらにnetworkを広げると。なるほど。何をやるのも同じかもしれないですが、人的資源は、大事にしないと。。と感動の1hrでした。

DSCN2172.JPG そのあと、渡辺の方から、全国のSSHを見ていて、こんなことに着目ではないですが。そんな話を。国際化への対応は、国内開催の国際学会の利用とか。ポスタープレゼンテーションは、途中かでもできるとか。HPで普段から文章を書く力とか。基礎学力の充実。アンケートをするより、書いたものに筆を入れてあげる。などなど。また、どこかのSSH高でもおはなししたいと思います。いずれ、いろいろなことがよい方向に進むように、相互連携ができ、よりheteroな集団になるようにと。

 今後、ますますSSHが発展することを祈念して。また、会場としてお世話になった、福島高校の橋爪先生、原先生をはじめとする関係の先生方には、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 終わったあと、いろいろなSSH実施校の先生から、出前講義依頼など受けました。ありがとうございました。是非、次年度実施し、新しい連携ができればと思います。

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