東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

マイクロトム~発芽編~

2014年12月11日 (木)

先日、マイクロトムを植え、窓際とアラビ部屋に置いておきました。


アラビ部屋(23℃程度)にほっといたマイクロトム(細マッチョ)ですが、芽が出てきました。

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窓際に置いておいた方(太マッチョ)はさっぱり・・・。寒すぎたんでしょう。

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2つともアラビ部屋に置くことにしました。元気に育つと良い。

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増子

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アナと雪の女王、ナベと雪の季節。

2014年12月 9日 (火)

こんにちは、M2の辺本です。
新幹線で横浜まで向かう途中、
隣の子供に「エルサは好き?」と何度も訊ねられました。
ごめんね、お姉さん、まだアナ雪観てないの。今度観るね。

話は変わり・・・・じゃーーーーん!
仙台にもこんなに雪が積もりました!
DSC_0229_Fotor.jpg
というのは嘘です。ごめんなさい。

実家にいる母が「積もったよー」って送ってきてくれました。
石川は仙台より暖かいはずなのに、雪だけは降るんですね。
あー、朝と夜、雪かきをする時期がやってきたのかー。
それに比べれば、仙台は良いところです。
朝雪かきしてて遅刻だーってことないし、
積雪により車出せないってこともないし、
学校帰りに雪で自分の車が見当たらないということないし、
駐車場が雪積み場になっていることもないし。
しかし、仙台は寒い・・・
日本の真ん中からやってきた私にとって、東北の寒さは厳しい。
2年目の冬、無事越せるのか心配です。

寒くなってきたので台所に立つことも億劫に。
なので冬の寒い時期は、やっぱり鍋ですね。
これ、ご存知の方おられるでしょうか。
なべさんが小松高校の寺岸先生から頂いたとのこと。
石川で鍋といえばコレ!「とり野菜みそ」なんですよ。
もう鍋をするといったらこれです。
こっちに来てスーパーに売っていないのに驚いたほど。

そして人生初、google先生を使って検索してみました。
「まつや とり野菜みそ」と。なんとHPがあるではないか!
HPの紹介で「大豆と米麹からつくる石川県の家庭味噌を基本に、
香辛料などを混ぜ合わせた調理味噌」とあります。
なので鍋だけでなく、味噌の味噌漬けなど普通の調味料として使える!
し、知らなかったー!

昔から色んな味噌商品を作ってきた、まつや。
なつかしーと思うものから、何これ初めて見た!というものまで。
きっと私以外の石川県民でも知らない商品があるはず。
石川出身のあなた!ぜひチェックを!

そしてそして、「とり野菜みそ」の「とり」は、
私が大好きな「鶏肉のとり」ではないのです。
さて何でしょうか?答えは、まつやのHPで。


M2 ナベ

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冬のマイクロトム

2014年12月 9日 (火)

こんにちは、増子です。

昨日、学校に来たら私のPCの画面がこんなことに。

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卒業生たちの名前でメッセージが書いてあります。

土日にこっそり来たのかしら、とも思いましたが、どのフセンも筆跡が殆ど同じ。

とりあえず証拠写真を撮っておきましたが、やはり某NMTのいたずらでありました。

卒業生諸君、今日もラボは平和です。いつでも遊びに来ると良い。

 

さて、仙台では先週末の冷え込みによって、ちらちらと積雪が見られました。

中心部はすぐ溶けましたけど、うちは山の方なので、車がうっすら白くなりました。

141209-2.JPG

早く冬タイヤに替えないと。。。って毎年ギリギリなんですけどね☆

 

そんな先日。渡辺先生から頼まれて、マイクロトムを植えました。

マイクロトムというのは、草丈15cmほど、矮性のトマトで6gほどの実がなるそうです。

3か月ほどで世代を更新出来、蛍光灯下でも正常に発育し、形質転換可能だとのこと。

小さくてとてもかわいいみたいですよ!種は普通のトマトなんですが。。。

写真 1

とりあえず、植えてみました。培養土に植えます。

写真 2

ついでに、名札に落書きもしてみた。

黒人で太マッチョなトム(左)と、白人で細マッチョなトム(右)を意識してみました。

写真 3写真 3 - コピー

左は、トム・ハーディ的な(すごく語弊がありそうなので、あくまでも"的"なでお願いします)。

右は、ちょっと前のトム・フェルトン的な(ものすごく語弊がありそうなので、あくまでも"的"なでお願いします)。

オカマっぽいと言われてしまいましたが、中性的な男性だと考えて頂きたい。

さて、そんな二人(?)のトムは無事芽を出すのでしょうか。

一人はアラビ部屋、一人は窓際にほっといてありますが、楽しみにしたいと思います。

 

 

増子(鈴木)

 

ついしん:

卒業生から、冬の元気なご挨拶、頂きました。

いつもありがとうございます、ごちそうさまです!

体に気を付けて、お仕事頑張って下さいね。

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反復、新型、チーム力(12/8)

2014年12月 8日 (月)

 携帯、netから遮蔽された空間にいる。今時と言われるかもしれないが。。。そんな場所はまだ存在する。どこか。ちょっと考えれば。。。そんな時、いろいろなことを考えることができる。余計なことを考えないでよいからかも知れない。そう考えると、学生、院生の頃は平和というか、よかった時代なのだと思う。ただ、実験・研究を始めて間もない頃、定性・定量実験の意味というか、渡辺が重みを理解していなく、師匠の日向先生からは繰り返し、反復実験をしてdataを出すように言われた。なんで、うまくいったのを繰り返す必要があるのか、反復する必要があるのか、わからなかったというか、偶然でなくて、必然にしないといけないと言うことなど、言わなくてもわかっている、と思われていたのかも知れない。。。それがわからずだった渡辺は。。。今考えると「へちょかった。。。」としか言いようがない。ただ、反復しないで、違うことをしたら、新しい次のことができると、単純に考えていたが、やるときは、完璧になるまで、つまり、それが論文のdataとして使えるまでやる。そんなことを真の意味としいいたかったのだろう。

DSCN5393.JPG 昨日も夕方出張からもどってきたら、実験をしている学生さんが。どうも機械の調子がよくないらしい。小さな部品というか、そんなものを洗浄・点検していた。昔なら、アガロースゲル、ポリアクリルアミドゲルを使って、分子サイズ、それのあるなしを決めていたものが、今となっては、そんな小さな部品で。こんな新型というと怒られるかも知れないが、岩手大にいた頃に、自家不和合性の花粉側因子を探していて、その多様性を検討していた。その頃、こんな機械はなくて、ひたすら学生さんにお願いして、手伝ってもらい。。。それでも時間がかかった。もっとたくさんできればと思った。ただ、今の新型機械は逆でその機械のスペックに1人の人間で対応しようとすると、人間の方が破綻する。つまり、性能向上と言うのだろうか。どっちがよいとはいえないが。。。いずれ、性能向上した機械を使いこなすには、そんな新型への熟練・錬磨なのだろう。せめて、渡辺が新型の世界を使いこなせなくても、学生さんたちには研究室にはないような新型のものを共同研究等でできるようにしないと。。。そうしたら、今より、新しい進んだdataがより短時間で、反復した形で出せるのであろう。

 実験をやるときは基本、個人。でも、その個人をまとめて、よりよいチームとして結集すれば、1+1があり得ない数字になるだろう。たぶん。そんな風にまとめることも大事というか、渡辺に任されていること。ただ、それぞれのレベルで最後の決断は、個人。もちろん、困って相談して、議論することもあるわけだが。。。個人の力を少しずつでも高めれば、1+1でなくて、2+4とかになるはずと考えれば、個の力をどこまで高めることができるのか、潜在能力をどこまで引き出せるのか、それも勝負となる。常に、周りにアンテナをはって、何が起きているのかを考え、それに対してどう判断して、実行するか。それを統括したら。もっとすごくなれると思う。今年も出前講義があと4件と1年生向けの講義が1件。もちろん、展開ゼミの進捗状況の報告は、毎日が「展開ゼミ」なので、365日休みなく、情報が来るだろう。きっと。。。たぶん。。。そんなことを楽しみにして。で、ここ数日、脳みそを少し空っぽにして、あれやこれやを考えることにしよう。想定外というか、これはと言う妄想が脳みそに浮かぶのではないだろうか。そんなことを期待して。。。

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 わたなべしるす

 PS. 工学部で。。。。何だったのだろう。原因は。。。。ちょっと気になったというか、これを反省にして。。。肝に銘じないと。。。。

 PS.のPS. そうそう、科学者の卵養成講座、SSHなどでがんばっていた方が今は大学生。なんでも、大学の講義で、「自分の興味がある分野の研究をしている人に直接質問をするという活動」で、渡辺に質問を頂きました。ありがたい限りです。。。というか、ありがとうございました!!!

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無菌播種したアツモリソウのその後。

2014年12月 7日 (日)

 こんにちは。農学部二年植物系の木幡です。秋も終わり、いよいよ本格的な冬が始まるこの折、体調管理に気をつけたいところです。さて、本年7月25日のこと、研究室の人にアドバイスをいいただきながらアツモリソウの無菌播種を行いましたが、このたび、そのアツモリソウについて目立った変化がありましたので報告いたします。少しおさらいをすると、アツモリソウはラン科アツモリソウ属の温帯の冷涼地を中心に自生する植物種で、日本国には数種類が分布します。ラン科の植物はみな胚乳が退化しているため、外部からの養分供給なしには自力で発芽できません。自然界では種子に進入してきた糸状菌の菌糸を分解することで養分を賄いますが、糖を含んだ無菌の人工培地を用いることでも発芽させることができます。これは、洋ランの育種業界では広く用いられている方法です。ラン科のアツモリソウにもこの方法を用いることができます。今回私は育種学上あまり意義を持たないにせよ異変種間の交配を行いました。どんな親を用いたのか。雌親側としては国内のアツモリソウ基変種であるCypripedium macranthos var. speciosum の中国産シノニム C. macranthum var. speciosumを、花粉親としては国産のホテイアツモリソウ C. macranthos var. hotei-atsumorianum Sadovskyを用いました。ちなみに雌雄逆でも受粉を行い、無菌播種操作を行いましたが、種子の発達が不完全だったようで、報告からは除外いたしました。播種から2か月間は10瓶のうち1つがコンタミしてしまったこと以外に肉眼的に大きな変化はありませんでした。   

141207-01.jpg          2014/07/25培養スタート。10瓶ありますがうち5本は除外したものです。  

141207-02.jpg 2014/08/18瓶の一つにコンタミが発生。発生率は1/10なので、良好な経過だと勝手に確信しています。

 変化が見られたのは播種から89日目。一つの瓶の培地表面中央付近に2㎜ほどの乳白色の塊が生じました<図1>。大腸菌のコロニーのようにも見えましたが、常時25℃付近の環境で3か月近く経過してからのコンタミ発生は考えにくいので、プロトコームと仮定しました。それから3週間ほどで、さらにこの塊は根茎様体(リゾーム)の特徴を持ち始めたので、植物体であると確信しました。ここからの成長は速く、わずか1週間ほどで根とバルブの区別ができるほどに分化が進みました。経過は以下の<図2>に示す通りです。

141207-03.jpg                <図1> 2014/10/21 初のプロトコーム発生。

141207-04.jpg             <図2> プロトコーム発生とリゾームの経時変化。

 ちなみに、同時進行でおなじくラン科のサワラン(Eleorchis japonica)も無菌播種したのですが、こちらはリゾーム期を経ることなくプロトコーム発生から1か月ほどで、シュートの発生を確認できました<図3>。サワランは日本の高層湿原に自生する湿生植物で、一般に湿生ランは無菌播種が容易と言われている通りの結果を示しました。

141207-05.png                     <図3> サワランの実生の経過。

 今回は、中間報告ということで、私自身手探りの培養であったにもかかわらず、興味深い結果が出ていることには驚きとともに感動を覚えています。今後も観察を続け、いずれまた報告をさせていただくと思いますが、そのときはまたよろしくおねがいします。




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