東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

卒業式を迎えて

2015年3月25日 (水)

お久しぶりです。
M2の田口です。
本日は東北大の卒業式でした。
午前中は仙台市体育館で学位授与式があるので、そちらに出席しました。
私は学部も東北大でしたので、卒業式の出席は2回目なのですが
修士の卒業は仙台を離れることもあり、感慨深いものに思いました。
(写真は撮るのを忘れました。すみません・・・。)
その後、昼食はラボで手巻き寿司パーティが行われました。
3月初旬に引っ越したため、3週間ぶりのラボでしたが
相変わらずの和やかな雰囲気で安心しました。
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具材の種類がたっぷりで豪華!
パーティの最中に思わぬサプライズがありました。
2年間の写真集です。
写真 2015325.JPG
表紙が顔が見えない写真なのは、同期2人で撮った写真が
2年間でこれしかなかったからだそうです。
唯一の写真がこれだったのが面白かったです(笑)
学位記を持ってもう一度2人で1枚。
写真 2015325-1.JPG
最後に同期2人でちゃんとした写真が撮れてよかったです。
4月から社会人として働いていくとき、色んな出来事があると思いますが、
頑張って切り抜けて行こうと思います。
田口

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【出前講義】飛翔型「科学者の卵養成講座」・米国リバーサイド研修-2(3/25)

2015年3月25日 (水)

 2日目の研修は、STEM校での割り箸と輪ゴムを使って、机からどれくらい長い橋を作ることができるかと言うことからスタート。2年前の福島高校のコアSSHで、学校対抗で行った科学競技。どれくらいおもりを作るのか、長くしたら、その分、机の上の部分を重く、長くしないと。。。そのバランスをどうするか。正解のない問題を考える。とても大事なことです。また、最初に、日本からの受講生がルールを説明。もちろん、英語で。。。2日目になって少しずつ要領を得てきましたが、やっぱり大変なこと。その説明に続いて、グループ分けをして、昨日とは異なり、今回は、最初から日米で一緒にグループを作って、2ゲーム。ずいぶん苦労をしていたようでした。日本人だけで以前にもトライしたことがあるようでしたが、提案した意見が採用されないなど。。。論理的にこちらの方がよいというのを英語で説明するのは、難しいことだと。。2ゲームは、同じグループでなくて、米国側が違うクラスから参加。いずれも計測上位から1~4位には、表彰とGoods。競うと言うことは、何よりの刺激で、最後の表彰は盛り上がりが最高に。競争意識もしっかりと定着しつつあるのではと。。。期待通りに。

DSCN6483.JPG お昼をはさんで、午後からはリバーサイド市長を表敬訪問。仙台市とリバーサイド市は姉妹都市。仙台市内のバスにも、リバーサイド市とのことがしるされているものをみかけることが。。そんな時に、ミカンの絵があるのを思い出して。。。市長からはリバーサイド市の地政学的、地理学的な側面、さらには、様々なカンキツが主力産業として、栽培されいることなどの説明を受けて。。。カリフォルニア州立大・リバーサイド校でも、柑橘の品種改良などの研究をしていると。そういえば、1日目の午後に、高大な柑橘の畑を見せて頂き、この栽培条件と愛媛のカンキツの栽培環境で競合することは、並のことでないのだと。だからこそ、最近、愛媛からも多くの新規品種が育成されているのだと。そんなことも考えさせられた。

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DSCN6474.JPG そのあと、市内にある国定建築物「原田ハウス」における日系移民の歴史を。歴史というと文系のように思うかも知れないが、日本人が米国に移民として、大変だったことを考えることは、「グローバル」ということを考える上では、重要なモデルケースでした。1900年代の初めに移民し、どのようにカリフォルニアの地で周りの方々と協力して、いろいろな地位を獲得したのか、さらには、太平洋戦争が始まったあと、日系移民がどうなったのか。「英語」でのコミュニケーションに困っている今の現状とは比べものにならないような困難があったと。もちろん、現在の「グローバル化」にもいろいろと考えさせられることがあるわけですが。。。。飛翔型「科学者の卵養成講座」の共通コンセプトは「グローバルサイエンスキャンパス」。サイエンスでグローバルを考えるのも重要であるが、普段の生活などもあわせて考えるよい機会になったのではと。

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DSCN6517.JPG 午後の一番日差しの強い時間帯に、Sycamore Canyon Widerness Areaへ。危険な動植物もある場所ですが、明らかに仙台、日本とは植生の異なる場所。アブラナ科植物の2種ほど見かけましたが、種名までは。。。まだまだ、修行が足りないなと。。。サボテンの花が開花していると言うこと、柑橘の主力産地であることは、かなり温暖なわけで。。。もちろん、形態的には、明らかにバッタ目に属する昆虫。ただ、ここまで地面の色とよく似て、擬態に近いバッタは。。よくできているなと。一方で、急勾配の遊歩道は、高校生にはno problemかも知れないですが。。。渡辺には。。。短い時間でしたが、自然の中を歩き、観察することの大切さを改めて実感して頂いたのではないかと。。。

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DSCN6540.JPG と言うことで、2日目も完了。終わったところで少しトラブルと言うほどでないですが、緊張感をしっかり持ち、かつ、さらにdeepな研修になることを祈念しつつ。。。


 わたなべしるす

 PS. いろいろな場所へ移動しての研修。その時に重要なのは、きちんとメンバーがそろっているか。もちろん、受講生が率先してそうした行動をとることの重要性は、スタッフからも説明をしているわけですが。。。こうした移動などのたびごとに、メンバーを統括しているのが、メンターとして活躍してくれている大学生4名。これからの領域融合など様々なプロジェクトを統括する場面は多くなるはず。そうしたことができると言うことは、大事な評価ポイント。そうしたこともしっかり習得いただければ。。。

 PS.のPS. 米国での高校教育、教員の指導と言う、大学教員ではわかりにくい側面もカバー頂いているのが、仙台一・小松原先生。これまでSSHなどでお世話になっていたのですが、今回はこちらのプログラムをサポート頂きました。何より普段接している高校生との距離も近いこと、2日間、適切なコメント、指示も頂きました。ありがとうございました。また、受講生からの毎日の簡易的なレポート回収法も提案頂き、日々の受講生の変化なども捉えることが光速で行うことができ、運営側でもそれを評価できるシステムで。ありがとうございます。と言うか、始まったばかりですが、よろしくお願いいたします。

DSCN6506.JPG PS.のPS.のPS. 「原田ハウス」にまつわる話を伺い、いろいろなことを思い出したり、考えたりしました。施設の補修、維持に向けて、様々な努力をされていると。。。2011/03/11の震災で、リバーサイド市からもずいぶんのdonationをして頂いたと。。。そんなことも重なり、些細でしたが。。。お役に立てることがあればと。。。もちろん、大変なことを何とかできるわけではないのですが。。。

 PS.のPS.のPS.のPS. 市庁舎では、歴代大統領の言葉を発見。簡単に書かれている言葉ほど、難しいことはないというのはこのこと。。。

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祝・卒業/修了(3/25)

2015年3月25日 (水)

 渡辺が仙台に来てからというか、研究室配属になってから、助手になり、教授でもどってきて。卒業式はたぶん、ほぼ3月25日に。そんな日に仙台にいることができなかったのは、たぶん、今回が2回目。前回は「科学者の卵養成講座」の最初のgrantをgetするために、ヒアリングに東京に出かけた6年前のとき。今回は、6年目を迎えた飛翔型「科学者の卵養成講座」の海外研修への随伴で、米国・リバーサイドへ。。。いないというのは、申し訳ないと思いつつ。前回も今回も「科学者の卵養成講座」の絡みで、というのが。。。。

DSCN6494.JPG 研究室は大学院生だけなので、卒業というのか、修了というのか。。学部は卒業というのが一般的。大学院は修了。ただ、グローバルというか、英語では、たぶん、どちらも「Graduate」と言う単語を使うのではないかと。ニュアンスは、違うわけで、それぞれの言語でそのニュアンスの違いを理解するのは、簡単ではないのは、いつも思うわけです。で、渡辺が学生の頃は、前半に大学院の修了式を行ってから、後半に卒業式だったような。今の「川内萩ホール」で。昔は松下会館といっていたような。。。もちろん、今は卒業、修了全体をあわせて行うので、仙台市体育館というひろい場所でないとできないとか。変更されたあとは、卒業式なるものに参加したことがなくて。。。。

 今年度修了する辺本さん田口さん。いずれも学部は別の研究室。修士課程の2年間でいろいろなことを学んで、それぞれ、博士課程、社会へ。今、渡辺がいるリバーサイドの乾燥した草地で見つけたアブラナ科植物のように、困難な環境、困難なことはたくさんあると思いますが、しっかり、開花・結実させて下さい。楽しみにしております。

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DSCN6523.JPG 卒業式に出ることができない代わりに。。。贈る言葉として。。。がんばってください。


 わたなべしるす

 PS. 卒業式と言っていましたが、いまは、「学位記授与式」というのが正しいようです。いくことができない方は、HPから見ることができるとか。。。
 

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【出前講義】飛翔型「科学者の卵養成講座」・米国リバーサイド研修-1(3/23)

2015年3月24日 (火)

 成田を出たのが、日本時間の22日(日)の17:00すぎ。ロサンゼルス経由でリバーサイドへ。時差の関係で到着したが、同じく日曜日の昼頃。2回目の日曜日。得をしたのか、損をしたのか。いつもこの時差には、頭を抱えます。ロスからリバーサイドへは、バスで1hrほど。ただ、通勤時間になると、2hrはかかるとか。車社会の象徴のような。。。植生はサンジエゴに学会で行ったときと同じような感じですが、少し季節が春らしく。

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DSCN6414.JPG 引率をした15名の受講生を受け入れてくれるご家族のおうちでというか、屋外で最初のwelcome partyのようなものを。バスから日本の国旗を振って頂き、。。welcomeされているのが、よくわかりました。ありがとうございました。受講生たちの適応力はそれぞれですが、TAと言うか、メンターとして同行してくれている大学生4名も交流、撮影など、このプログラムを支えてくれているのを実感し。。。軽食をしながら、しばらく交流。終わったあとに、日米の実務メンバーで、この1 week、何をどの様に行うのか、この頃には、渡辺は、時差で脳みそがやられて。。。サンジエゴでの学会発表の時もそうですが、午後から夕方にかけては、。。かなり、無理です。この時差は。

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DSCN6430.JPG 2日目。23日(月)は、7:30に高校へ。普段、こんなに早い時間に。。。labでも4月からは早い時間に出勤するようにしないと。。。STEM(Science, Technology, Engineering, and Math)という科学に特化した学校。米国のシステムをちゃんと理解してないのですが、中高一貫校のような感じ。毎日「科学(Science)」の時間があるとか。。。昼前までは付箋紙とストローを使って、何をどうやったら、高い構築物ができたり、大きな構築物ができるか。最初は、日米の対抗戦。僅差で、日本のチームが惜敗とか。甲子園ではないですが、1点差で勝つ、負けるが決まるわけで。。。サイエンスにもそんな側面があるわけで。仕方ないことかも知れないですが、そんなことも、楽しいと言うことに加えて、よい体験になったのでは。もちろん、後半戦は、日米で交流しながら。。。それも大事なことで。。。受講生の研修の合間に、米国の理科室の見学も。大学生が使っているような生物学の教科書であったり、1300年以降の歴史の教科書も。昨今問題となっている「近代史」もちゃんと扱われ、日本でも考えないといけな。い問題だと。

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DSCN6438.JPGDSCN6437.JPG 昼までの時間、校長先生からSTEM校のコンセプトなどの概説。領域融合、何をどの様にdesignするか。。。さらに、様々な授業風景も見学。教室の中が日本とは異なること、もちろん、日本で行われているようなことも。花を分解して、はり付けるというのは、七北田小学校の科学クラブで行っていることに近いような。光合成を学習しているところも。世界地図で日本が中央にあるのを普通に日本で見ていますが、それとは違うのを見ると、「極東」と言う言葉がfitするのだなと。。。これも文化の違い。何をどの様に教育することが、21世紀の若者に大事なのか、校長先生からの講義と校内の説明でなるほどと理解できたのは、何よりでした。

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DSCN6446.JPG 昼食をはさんで、VOCADEMYという企業で、ものづくりの実習。ものづくりと言えば、日本だと思うのですが、。。そういえば、中学校の技術の時間に万力、旋盤など、あったのを思い出します。溶接は今治で言えば、造船で重要な技術。子供頃に見たことがあるような。。また、テレビ番組で絶対に穴を開けることができるドリルとどんなドリルにも耐える金属。そんなのをイメージさせるようなドリルも。そんなところで、最新技術ともいえる「3D-printer」と「laser cutter」の実習。技術的背景、実際に何を使うのかなど。。。

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DSCN6462.JPG 1日目からかなりハードで。。。なにより、朝の集合が7:00というのは。。。では、続きは、また、1, 2日後に。。。


 わたなべしるす

 PS. STEM AcademyのHPに東北大学への歓迎メッセージが掲載されていると言うことが。ありがたいことです。

 PS.のPS. 授業風景見学中にも、また、コンテストがあったとか。そこでは、メンター、事務局メンバーが上位入賞したとか。これも大事なこと。コンテストになれば、容赦なく、年齢に関係なく。そんなことも学んでくれたのだと。

 PS.のPS.のPS. 部屋と部屋の壁をはさんで、向こう側で何が起きているか、niceなsystemというか、レンズのこんな使い方があるとは。うまく使えば。。。これはいけると。

DSCN6460.JPG PS.のPS.のPS.のPS. 小学校の頃、学校の帰り道で「レモン」の果実を見て、びっくりしたことがあったのですが、瀬戸内でも、今では「岩城島」で結構、レモンの作付けしているとか。ただ、同じように周年で開花、結実する「グレープフルーツ」は、冬場の低温の関係もあると言うのを大学での「果樹園芸学」の時間にきいたような。実際に広島県の「シトラスパーク瀬戸田」では、温室内に展示があったような。ただ、屋外での栽培を見たのは、はじめてのような。花の付き方、果実を見て、なるほどと。こんなのを「百聞は一見にしかず」というのだなと。。

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DSCN6418.JPG  PS.のPS.のPS.のPS.のPS. お昼をはさんで見学・実習したVOCADEMYに、「TEDx」と言う文字列が。。。どこかで見たことが。。何か思い出したのは、終わりに近い頃。TEDxTohoku2013と言うイベントをゲノムの東谷先生にご紹介頂き、その時にTEDというのが、カリフォルニアにある団体と。。世界的に活動をしているということも。こんなところでお目にかかるとは。びっくりでした。
 
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歴史、計算、お彼岸(3/22)

2015年3月22日 (日)

 先週仙台にいらしたProfessor Kaoとはじめてあったのが、米国アリゾナ州ツーソン。初めての海外出張。もしかしたら、飛行機に乗るのもはじめてだったような。離陸から機内食、通関など、困った。。。日向先生と一緒で、助手1年目の秋だったような。。。サンフランシスコで乗り換えだったが、時差がこんなにすごいとは。というのを実感した。1991年。あれから24年くらい。科学者の卵養成講座で、高校生を引率で、リバーサイドへ。初めての飛行機、海外出張という高校生も。あのときと同じ緊張感が漂っているのだと思うが、歴史は繰り返す訳で、何かを学んでほしいなと。。。

DSCN6410.JPG 海外では何が起きるかわからない。最初の出張は大学院生、日向先生を入れて3名。そのあと数回の海外出張を経験して、初めての1人での海外へ。飛行機がキャンセルされて、真夜中に空港に到着したり。どこに行くのにも荷物を全部自分で管理して。そんな風に何が起きるかわからないというか、計算外のことが起きる。どんなに計算をしても、。。そんなことが、昨日のプロ将棋棋士とコンピューターソフトとの戦い「電王戦」。相手方に入れば「成る」のが普通。ところが、今回、よく研究されていて「成らず」と言う戦略で、プロ棋士が勝利。もちろん、プロ棋士の方が優勢であったので、そんな戦略がなくても。。。ただ、こんなこともおきるのだなと。。人工知能が銀行員というのも。。。

 忘れていたが、昨日は春分の日。春のお彼岸。ご先祖様にという点では、海外に行くことの大変さなどを教えていただいた日向先生に手を合わせないと。。。そういえば、彼岸の中日ではなかったが、前日に、日向先生の母校である鶴岡南高校の研究室訪問に対応できたのは、せめてものではなかったかと。そんな歴史的なことを考えさせてくれた海外出張になりそうであるが、計算外のことが起きないように。。。これまで、米国、カナダ、欧州でいろいろなことがありすぎたので。。。お天道様がきっとみていてくれて、助けてくれることを祈りながら、。。。

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 わたなべしるす

 PS. 歴史と言えば、1983年・第55回春の選抜。1回戦、第1試合、一塁側アルプス。。。その歴史は繰り返すかと心配しました。最後、ピンチになって。。。。。何とか収束して、ほっとしました。2回戦の試合は、渡辺が海外出張から帰ってくるとき。どうなっているか。気になりますが。。。雲の上から祈るばかりで。。。

 

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