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英語の本を編集・出版しました

広報/アウトリーチ


山元は、Academic Press, London (現在はElsevierの一部)から出されている伝統のシリーズ本、Advances in Geneticsvolume 86guest editorとして、このたびEpigenetic Shaping of Sociosexual Interactions: From Plants to Humansと題する一冊を上梓しました。タイトルにある通り、謎多き生物個体間の相互作用をエピジェネティクスから統一的に理解しようとする野心作です。


出典:Yamamoto D. (2014) "Epigenetic Shaping of Sociosexual Interactions: From Plants to Humans", D. Yamamoto, Ed. Elsevier, Waltham, USA, 314pp.


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図:上掲本の表紙

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『誠信 心理学辞典 新版』に執筆

広報/アウトリーチ


201495日付で、誠信書房から標記の辞典が出版されます。山元はそのうち、"24-08ショウジョウバエの行動遺伝学""24-10その他の動物の行動遺伝学"を執筆しています。心理学の書籍にこうした項目が設けられるのは異例のことであり、行動遺伝学の裾野が一層広がることが期待されます。


出典:下山晴彦(編)(2014)『誠信 心理学辞典 新版』誠信書房.


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図:『誠信 心理学辞典 新版』のカバー

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「恐妻」の生物学的根拠についてテレビ番組でコメント

アウトリーチ

 山元は、フジテレビ系2014年8月12日生放送の番組"ノンストップ!"で、シルベスター・スタローンのようなマッチョな男が妻を恐れるわけを問われ、攻撃行動とそれに対する反応の性差の観点から自説を披露しました。

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長期記憶の"負の調節因子"を同定

研究成果


キイロショウジョウバエの雄は、求愛した相手の雌が既交尾の場合、強い拒否行動を受けて交尾することができません。この経験をしたあとは、数日にわたり雌にあまり求愛しなくなります。これを求愛条件付けと呼んでいます。この長期記憶が損なわれるものの一つに、RNA結合タンパク質をコードするorb2遺伝子の突然変異体があります。山元らのグループによって同定された別のRNA結合タンパク質をコードする遺伝子、lingererの突然変異アリルは、orb2変異ホモ接合体の求愛条件付けを優性に抑圧して、長期記憶を回復させることが分かりました。Lingererは、記憶の形成されるシナプスでの局所タンパク質合成を制御する新たな因子の候補として注目されます。


出典:Kimura, S., Sakakibara, Y., Sato, K., Ote, M., Ito, H., Koganezawa, M. and Yamamoto, D. (2014) The Drosophila Lingerer protein cooperates with Orb2 in long-term memory formation, J. Neurogenet. (in press).

http://informahealthcare.com/doi/abs/10.3109/01677063.2014.917644


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図:強化されつつあるシナプスでLingererが局所タンパク質合成を制御する可能性を示す。

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米国の科学者向け雑誌、The Scientistにコメントを提供

広報/アウトリーチ


ショウジョウバエの雌の交尾拒否・受諾を制御するニューロンの実体は、まだ十分にわかっていません。米国Janelia FarmBruce Baker、同じくJanelia FarmBarry Dickson、さらにRockefellerLeslie Vosshallの3つのグループはそれぞれ独立に、交尾受諾/拒否を左右するものとして異なる3つの介在ニューロン群を同定して、雑誌Neuron(全二者)及びCurrent Biologyに発表しました。山元は科学ジャーナリストのKate Yandellのインタビューに答え、米国の科学者向け雑誌、The Scientist on line版(7月2日リリース)にその研究成果について論評しています。


出典:

http://www.the-scientist.com/?articles.view/articleNo/40410/title/Unraveling-the-Female-Fruit-Fly-Mating-Circuit/

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