東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【出前講義】今治市立今治小学校・地域教育フォーラム「子供が転んでも「ただ」では起きない人生を歩むためには」(2014年度ふるさと出前授業-2、6/12)

2014年6月12日 (木)

 午前中は、母校の今治市立桜井小学校。夕方には、今回の「ふるさと出前授業」の日程などを統括して頂いている今治市立今治小学校・高橋校長先生の校区を主体とした地域教育フォーラム。七北田小学校・NSP七北田小サマー講座でも行っている「子供が転んでも「ただ」では起きない人生を歩むためには---一科学者の子供時代を振り返って考える。。。---」と言うタイトルで、今治小学校校区、あるいはその周辺の校区の方々をはじめ、出前講義でお世話になっている先生方、今治自然科学教室でお世話になっている先生方も。お忙しい中、ありがとうございました。

DSCN2645.JPG 小学校時代に桜井という自然の中で、どんなことに触れて、何を体験して、何を失敗したのか。その失敗することの大切さを。また、昔はそうした失敗をたくさんして、。。ちょうど、午前中の桜井小学校での校長先生との話にも通じるものがありました。また、大学の現状というか、自分の大学時代、現在の大学生のことなど。大学生に限らず、今の若者世代なのかもしれないですが、そうしたことで、普段気になっていることも。是非、将来の職業観を持って、学部、大学を決めてほしいと。。。さらに、今の自分があるのは、これまで教えていただいたいろいろな先生方、共同研究者、裏方で支えてくれた方のおかげだと。そうした方々とどの様に出会うのか、それをどの様に大事にするのかと言うことも。これから大学へという方もいらっしゃいました。何かの参考になったのであれば、幸いです。

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DSCN2656.JPG 講義のあとの質疑の時間では、たくさんの質問を頂きました。なかなか書きにくいものもありましたが、大学の研究者、例えば、大学院生から教授まで同じように研究しているのかと思われている分があるようですが、なかなかそうではなく、研究室の運営とか、すみわけがあるという話をしたところ、ある種の驚きがあったようです。もちろん、そうでない研究者もいる訳ですが。。。研究というのも、ある種の企業活動などと同じで、全てのヒトが実験をするというのではなく、様々なレベルを対応して、よりよい研究にすると言うことかと思います。

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DSCN2662.JPG 最後になりましたが、今回の企画、運営を頂きました、今治小学校・高橋校長先生、PTA会長・中川様など、多くの関係者の皆様にお世話になりました。ありがとうございました。今年度で今治小学校が閉校となり、新しく「吹揚小学校」になると。。。今治市の中に、「今治」と言う名前のついた小学校なくなるというのは、何ともいえず、寂しいものを感じざるを得ないです。これをきっかけに1つ上の段へのさらなる発展と考えたいと。。。今後ともよろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 今回の講義については、今治CATVで撮影に来られていて、明日のニュースで取り上げて頂き、後日、放送されるとか。今治の方で来ることができず、と言う方。CATVの形ですが、見ることができる方。今日の雰囲気などを味わって頂ければ、幸いです。

 PS.のPS. 講義の前に、高橋校長先生から、今治小学校の古い貴重な資料を見せて頂きました。戦前のものでしたが、これからの教育などを考えるために重要な資料だと。。。是非、全体を通して拝見することができればと。。。楽しみにしております。


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【出前講義】今治市立桜井小学校「キャベツとブロッコリー」(2014年度ふるさと出前授業-1、6/12)

2014年6月12日 (木)

 昨日の記事にも書きましたが、今日6/12から6/18の4日間で一昨年から冠のついた「ふるさと出前授業」。できるだけ今治市内の小学校で出前講義ができるように、昨年度から、このシーズンと冬前に。と言う形で、total 10校以上の小学校で出前講義もできるようになりました。今年も、今治市立今治小学校の高橋校長先生がとりまとめ役を賜り、この4日間で6つの小学校で9校の児童の皆さんに講義できるのは、なにより、自分の生まれた今治。これほどうれしく、ありがたい出前講義はないと。。。で、仙台は今日も余り天気がよくないようですが、梅雨の走りのはずなのに、四国の方が快晴。。。ただ、午前中は突然の豪雨だったり。。。なんか、亜熱帯に近い気候のような。。。。やっぱり、異常気象というか、温暖化の影響なのでしょうか。。。

DSCN2594.JPG さて、2014年度、最初の「ふるさと出前授業」は、今治市立桜井小学校。ここは、渡辺の通っていた小学校。そんな小学校が今年度の最初の出前講義になるとは。渡辺が通っていた頃からある校庭のユーカリの木。あと、当時木造校舎がほとんどだったのが、はじめてできた鉄筋コンクリートの建物。6年生の時に1年間、過ごし、2階には理科室。3階は図書室と音楽室だったような。。。できてから30年以上。耐震補強が必要とかで、工事が始まったところ。授業をしながらの工事というので、大変だなと。。。最初に、6年生の先生から渡辺が桜井小学校の卒業生で、先輩になると。。。ありがたいことです。当時は4クラスで160名以上だったような。今は3クラスで100名を切っていて、全校でも500名以下。やっぱり、過疎化と言うか、少子化はこんなところにも。。。何か考えないといけないと。。。

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DSCN2637.JPG 講義は昨年同様に、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」。さすがに通学路に田畑がたくさんあることもあって、どちらの野菜の栽培状況を通学中に見たことがあると。キャベツの花、ブロッコリーの花の両方とも見たことがあると。ただ、さすがに、キャベツからどの様に花が咲いていたのかは、花の部分だけを見て、と言う状況でしたが、それでもよく観察しているなと。で、この2つは、もともと、「ケール」から品種改良したもの。2つの特徴を説明して、茎から葉っぱが出ていて、花も出ていると。。。それを元に、キャベツとブロッコリーの遺伝子を持った新しい植物はどんなものができるのかをグループごとに考える。とりのこ用紙、色マジックなどを渡す先生方も手分けされ、手際よく体育館全体に広がり、グループごとにまとまって、相談しながら、しっかり考えていたのは、さすがと。。。これも、いつも書くことかもしれないですが、今治市内での理科専科の先生が渡辺の頃からいて、今もそうした仕組みがあるからだと思います。続けてほしいよい仕組みだと思います。途中で、実物のキャベツ、ブロッコリーを見て、予定の時間には発表練習をしているグループも。また、児童の皆さんを刺激するためだと思いますが、先生方も書いてくれて、発表にも参加頂きました。

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DSCN2615.JPG 発表時間の調整は、いつも苦労します。十分な時間があったと思うのですが、最後の所では、質問の時間を十分に取れないクラスもあって、申し訳なかったです。たくさんの質問をして、考えていたのは、よいことだと思います。ただ、最初に説明した「花は茎から」と言う原則を守ってないグループが1つだけ。それ以外は、考えられるいろいろなものをしっかり書いていたのは、すばらしかったです。あと、形態的なことでなくて、成長のスピードを余り理解してないなと。。。「ジャックと豆の木」と言う話を国語の時間に勉強するからでしょうか。1日で育つとか、3年かかるとか。もちろん、3ヶ月くらいと言うスピードを理解しているグループもありました。これからの毎日の通学の時間に観察してもらえればと思います。最後は、世界に向かって、情報発信。

DSCN2633.JPG 講義のあとは、6年2組の児童の皆さんと給食。いつも、この母校では「サイン会、握手会」が恒例。ただ、午後から講義があってなかなか十分に対応できなかったのですが、今回は、夕方からの講義だったので、ゆっくり対応でき、3クラスでサインをしたり、最後のクラスでは、握手を求められたり。。。この中から博士になって一緒に研究できる方が現れるのを楽しみにしていますので。

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DSCN2643.JPG 最後になりましたが、本企画の立案、計画を取り仕切って頂いた今治小学校校長・高橋先生、桜井小学校校長・窪田先生、田邊教頭先生、矢野先生、6年生の先生生方をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。来年からは2学年一緒と言うこともできますので。。。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 午後から時間があり、窪田校長先生と大学院から見た小学校の時に求められることなど、校長先生は渡辺よりも10級上の先輩でしたが、子供時代にこんなことをしたからよかった、考える力がついたなど。その時、先にも書いた理科専科であったり、今治自然科学教室であったり。。。さらには、学研の「科学」、「学習」は毎月楽しみであったと。あれでずいぶん考えて、ものを作ることの大切さを理解したと。今の子供たちのゲームをする時間をその当時のもので遊ぶことができたら。。。何か、変えるヒントをもらったような気がしました。ありがとうございました。

 PS.のPS. 6年生の先生方はこれまでにも桜井小学校でお世話になった先生方。それもあってとても手際よく。その中に、富田小学校でお世話になった先生も。世の中、やっぱり狭くできています。。。

 PS.のPS.のPS. 毎年写真を撮ってしまうのですが、桜井小学校の校歌。今でも1番は覚えています。2, 3番はそういえばと言うところもありますが。。。次回は児童のみんなと歌う機会を作ろうかなと。。。

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【出前講義】宮城県仙台第一高等学校・SS生物I特別講義「農学・生命科学入門--アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道--」と研究指導(6/5)

2014年6月 5日 (木)

 今月に入り、月曜日が七北田小学校のNSP火曜日は仙台三高のSSH運営指導委員会ときて、今日が仙台一高のSSHの特別講義。市内の3つの学校ですが、仙台一高は自転車でうかがえる距離。時間のことを気にせず、落ち着いていくことができるのは、よい場所にあるのだなと。。。少し前まで男子校ということもあるのでしょうか。玄関のところには、壱高祭と記した立て看板が。。。気合いでした。また、写真には納めませんでしたが、生物室の近くには、応援団の団旗も。。。

DSCN2563.JPG 今年も昨年に引き続き、「農学・生命科学入門--アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道--」とタイトルで、2コマ分の講義枠を頂きました。前半が植物の生殖、自家不和合性のこと。後半は渡辺がこれまで歩んできた小学校から現在までを振り返り、それを受講生の方々の生きるヒントにしてほしいということで、やっぱり2コマあれば、ゆっくりお話しできます。今回も科学者の卵の受講生がいましたが、後半のキャリア教育の部分は聞いていた方がいましたが、最初のところは、聞いてなかったような。。。

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 講義の前半の生殖に行く前に、普段食べている野菜などとその花との対応付け。都市化をしているということと、飽食の時代ということなのでしょうか。毎日食べているものがどんな花をつけているのか、もちろん、家庭菜園をやっているようなところであったり、農家に近いところであれば、見ることもあるのかもしれないですが、。。もう少し知っているかなと。最近はやりの花のトケイソウを知らないというのは意外でした。最近、わりとどこの学校でも知っていることが多いのですが。答えてくれた方には、大学からのシールと渡辺の別刷をプレゼント。何かの機会に読んでみたり、使って下さい。ここで花の名前などを見ているわけで、その後に、恒例となった「ハチとヒマワリ」。ヒマワリの上にいるハチはどこへ行くのか。。。どこから来たのか。。。ヒマワリ以外に名前が出てこない。。。。これは結構頭を抱えました。数枚前のスライド、つまり、野菜の花を見ている訳なのですが、それとのlinkageがないというか、それぞれの野菜の旬というのが、忘れ去られているのでしょうか。。。もう少し毎日食べるものです。気にかけてもらえればと。。。このあと、自家不和合性の話し。のうみそがない植物がこんな風に自己・非自己の花粉を識別するというのは、不思議だったようです。中央処理システムか、分散型か。どちらがよいかは別ですが。。。いずれ、植物も考えたり、そうしたことができるということは理解頂けたのでは。。。

DSCN2581.JPG ちょうど時間が半分のところで生殖の話を終えて、後半のキャリア教育。都会の生徒さんが多く、学校の帰り道に花の蜜を吸ったりというのはなかったような。。。一方で、あやとりができる生徒さんも。こうしたときにできると、へーーーですね。将棋ができる生徒さんというか、将棋部の方も。よく言われる話しとして、いま、日本将棋連盟の会長をされている谷川九段のお兄さんはアマチュアの名人にもなられたような方。でも、谷川九段から見たら、将棋ができなくて、大学へ行ったのだと。。。。確かに将棋の世界は、年齢制限もあり、とても厳しいプロの道。その当たりは、もちろん、サイエンスですぐに成果というわけにはいかないですが、プロの厳しさをというのを改めて。。。。それを知っていた生徒さんもさすが将棋部と。。。なぜ、遺伝学をやるようになったのか、数学で考えることの大切さなど、ちょうど、高校生の時期。2年生ですから、少し受験まで余裕もあって、緩みがちなころ。渡辺もそうでした。そんなことを思いつつ。大学へきて、よい師匠に恵まれて、今があると。前にも記事を書きましたが、世界トップクラスの師匠を探すこと、というか、その方と一緒に研究すること、それがどれくらい大事か。。。この時期なので、しっかり考えるよい時期だと。。。

DSCN2586.JPG 前半の生殖のところで、反応があまりよくなかったので、どうかなと思いましたが、後半になるにつれて、反応もよくなり、最後に質問の時間を作ったのですが、たくさんの質問を頂きました。科学が発展すること、iPS細胞などの再生医療、遺伝子組み換え作物、勉強と部活の両立など、こちらが全ての質問を思い出せないくらい盛り上がりました。講義の最初と最後を仕切ってくれた「科学者の卵養成講座」の受講生の2名の方には、お世話になりました。ありがとうございました。そういえば、ここの高校が初めてではないでしょうか。こうした話をして、将来、渡辺の研究室で、植物の遺伝学、品種改良の基礎を学びたい方、募集しますというのですが、よい返事がなく、いつもは。。。ところが!!!今回は、2名の方が、将来、渡辺の研究室でと。ありがとうございます。6年後でしょうか。楽しみにしております。渡辺の研究者人生も残り10年くらいになっており、何をどの様に最後まとめ、次の世代に伝えるかということを間が始めていると思いますし、今よりも遙かに技術力が上がっていると思います。それらを駆使して、おもしろい遺伝学を展開できればと思いますので。

DSCN2584.JPG 講義のあとには、今回の企画を頂いた小松原先生と最近の教育問題などの議論を1hrほど。あれこれと参考になりました。ありがとうございました。その後、少しでしたが、生物部の方々と。。動植物、様々なことをされていて。ウズラのたまごから、ウズラを孵化させたというのをnetでは見たことがありましたが、本物がこんなところにあろうとは。。。。びっくりでした。さらに、科学者の卵養成講座についても、また、決まっていませんが、決まれば、説明会に伺いますので。また、今回のレポートなどを見て、研究室見学を企画頂けることになりました。多くの方々にきて頂ければ。百聞は一見にしかずですので。お待ちしております。最後になりましたが、お世話になりました、小松原先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。

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 わたなべしるす

 PS. 4月の最後に宮城第一高校に出前講義に伺いました。その時のレポートが先日戻ってきて、その中に、七北田小学校の卒業の方が。渡辺の講義のことを覚えてくれていて、小学校とはちがった刺激を受けましたと。。。それで、今回は忘れないようにしていたのですが、話の途中で、そうそうと思い、小学校の時に、渡辺の出前講義を聴いたことがある方と。。。いないのかなと思って、七北田小学校ではNSPをやっていたのですがと。。。理科専科の先生は、たぶん、井上先生と椎名先生の境目くらい。。。そうしたら、1名、七北田小学校、卒業の方が。。。。「おっ!!!」。渡辺のことは覚えているかと思いきや。。。また、もらったレポートにコメントしたのを覚えているかと思いきや。。。。「あれ????」。で、講義に連れて行ったたくさんの博士たち。これを話したとき。思い出してくれました。よかったです。。。ほっとしました。せっかくなので、もらった手紙を探してみようと思います。明日にでも。。。。ありがとうございました。

DSCN2577.JPG PS.のPS. そんな話しが聞こえたのだと思います。七北田小学校のNSPを企画された元校長先生の内藤先生から、mailをその頃に頂いていました。全て、お天道様はお見通し。。。という感じで。また、新しい連携ができそうです。よろしくお願いいたします。


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【出前講義】宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会(6/3)

2014年6月 3日 (火)

 SSH(Super Science High School)の活動に関係するようになって、どれくらいになるでしょうか。岩手県立水沢高等学校での東北地区のSSHの発表会に偶然、出席される先生が行くことができないというので、いったのが最初でした。たぶん、10年近く前になるのだと。。。高校でこうした科学に対する取組が発展するのは、よいことだなと。。。そんなことを思いながら、いくつかのSSH実施校の運営指導員まで仰せつかったのだと。。。

 そんな運営指導委員会の最初は、宮城県仙台第三高等学校。今年が5年間の事業の最終年。次の5年間を目指すには、今年度は勝負の年になるのだろうと。大変だと思いますが、これまでの研究内容などを、学会発表、様々な文章としての発表の場にチャレンジしてほしいと。より高みを目指してほしいと。通常枠のSSHとコアSSHの両方の運営という点では、大変だと思います。ただ、よいこととして、始まった頃は、理数科の生徒さんだけが参加していたのが、普通科からの一般参加も多くなり、理数科の生徒さんとほぼ、同程度の参加になっているのは、すばらしいことだと。普通科への普及などもずいぶんとJSTなどでよく言われていることだと伺っております。その意味では、評価できるのではと。。。普通科の文系の生徒さんがどれくらい参加されているのか、その当たりも気になりましたが、文理融合なども含めて、考えてほしいなと。。。

DSCN2562.JPG 2期目の継続に向けて、評価、数値化、新規な方向性、特色、before-afterでの違い、人材育成、アンケートの実施、分野融合、イベントへの卒業生の参加、人的サポート、国際性、英語力、文章力、論理性、論理的思考力、企画力、小中高大連携、など、どんなプログラムでも、プロジェクトでも同じような問題を抱えているのだなと。。。こちらがこれかプログラム、プロジェクトを考える上で、参考となりました。よりよい継続申請となり、採択されるのを祈念しつつ。。。。

 10日ほど後からは10日余りの連続での出前講義が。。。そこで、ここで議論したことが活かされるのではと。。ありがとうございました。最後になりましたが、校長先生、教頭先生をはじめとする関係の先生方、宮城県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

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 わたなべしるす

 PS. 運営指導委員会の関連では、再来週に香川県立観音寺第一高等学校のも予定されており。。。その観音寺第一高等学校の卒業生の方が、研究室見学に。。。観音寺第一高等学校でいつもお世話になっている石井先生からお願いされて。。。いらした学生さんについては、うちの学生さんがまた、HPに記事を書くのではと。。。相互によい刺激になったようでした。ありがとうございました。

 PS.のPS. SSHは高校から大学へのアクセスというか。。。大学で企画しているのが、科学者の卵養成講座。卒業生で、大学生になっている方を「ひよこ」と呼んでいますが。。。色々なところで活躍されているのを聞いていますが。。。被災地でこんな支援をしているとは。。。この動画でピアノを弾かれているのがひよこさん。感動でした。さらなるひよこさんたちの活躍を期待しつつ。。。今年度の採択がどうなるかを心待ちにして。。。。
 

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【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(6/2)

2014年6月 2日 (月)

 週末がオープンラボ。その暑さのまま、今週も始まり。。風は少し涼しいものの、仙台では今日も25oCを越えたとか。。。さすがに、もう少し涼しくなってほしいものだと。金曜日が七北田小学校のNSPで5年生に「イネの多様性」ということで、日本の育種力というか、品種改良力というか。そんなイネをバケツイネとして栽培開始。同じ5年生に今度は、アブラナ科作物を素材とした「キャベツとブロッコリー」。土日を挟みましたが、2日連続でのNSPというのも初めてだと思いますし、それも同じ5年生というのも。この講義は先週の木曜日に木町通小学校で行いましたので、こちらとしては忘れないうちにという感じで。。。NSPは午後の5, 6時間目というのが多いこともあって、午前中にやったのは、ほんと久しぶりでした。

DSCN2544.JPG 最初の導入はいつものように、トマトの発芽から結実まで。これを通して、植物の生長というか、形態の基本を改めて復習。では、キャベツ、ブロッコリーでは。。。キャベツに花が咲いていた、それも黄色の菜の花のようなのを自分の家の畑で見たことがある児童の方がいたのは、驚きでした。ただ、少し残念だったのは、葉っぱがどうやって開いて花が咲いたのか、そこを見てなかったのは。。。でも、たいしたものだと。。。身の回りに対する注意力は、さすがです。一方、ブロッコリーがつぼみの集まりということは、知っていて、冷蔵庫の中でほったらかすと、花が咲くというの見たことある方も。たいした観察力だと。大事にして下さいね。では、このキャベツとブロッコリー。どちらもBrassica oleraceaという種で、「ケール」を品種改良してできたといわれています。そのキャベツとブロッコリーの遺伝子を混ぜるとどの様な植物ができるか、植物の基本を理解して、考えてほしいと。

DSCN2553.JPG ここからは、グループでの作業。今年の5年生は人数が多いこともあって、16のグループ。まとまりがよくて、早くに絵を描き始めたところから、なかなか まとまらず、最後の発表でもこんな絵を描きたかったと説明するグループまで。多様性に富んでいました。発表をしてもらい、質疑の時間を作って、最後にこち らから、「植物」というとらえ方をしたときに、その基本を大事にしてほしいと。。。

DSCN2559.JPG 給食を挟んで校長先生と今日の講義を含めた色々な問題について。。。講義の最後にお話しをすることができなかったですが、グループの中での役割分担、時間を守って、時間内にまとめる力、グループで議論したことは、ちゃんとグループのみんなで共有するということ。小学校5年生にこれを全部求めるのは少し酷かもしれないですが、これから先、色々な場面でこうしたグループ活動はやるもの。今回のことをきっかけに、グループでやるときに考えるようになればと。。。渡辺が子供頃は、悪ガキがいて、先輩にその方から色々なことを教えてもらったり、学んだり。もちろん、その時には、たくさんの経験とか、失敗をしてきたわけです。失敗したことから学ぶことはたくさんあったわけで。今のうちに、たくさんの失敗、経験をしてほしいと。。。そんな話しは、また、夏休み中に保護者の方も含めて、講義をしたいと思いますので。そんなリクエストを椎名先生から頂いておりました。

 給食では、こちらが来ていたT-shirtの背中の描きになったようでした。次世代DNA sequencerの宣伝で、ヒトとチンパンジーはどれくらい遺伝子がちがうのか???英語で、宣伝が書いてあるので、絵だけを見えて、おもしろかったようですが、せっかくなので、どれくらいちがうのか聞いてみると、中には、50%ちがうとか。。。1-2%くらいしかちがわないわけですが、かなりへーーーーーーということのようでした。

 最後になりましたが、お世話になりました、校長先生、理科の椎名先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 今回のキャベツ、ブロッコリーも、研究室の方で活用するということで、持ち帰り、。。。何より、農家の方々が丹精込めて作ってくれた野菜を有効活用できるのは、何よりかと。。。

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