東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【研究室訪問】福島県立相馬高校、来訪(8/13)

2012年8月14日 (火)

 午前中は、市内の七北田小学校の6年生が実験に。夕方にかけては、相馬高校の生徒さんたちが研究室訪問に。相馬高校には、これまでも、「アブラナコンソーシアム」等で出前講義に伺ったり、卒業生が研究室訪問をしてくれたりの交流がありました。今回は、農学部希望という生徒さん2名とコンソーシアムでもお世話になった、小平先生との3名で。農学部と言っても研究領域は広くて、作物、家畜、水産物を扱うところから、その加工、化学特性、さらには、渡辺の出身である東北大・農学部にはないですが、農業工学、土木、獣医など。そうした一般的な話をした後、興味があるという、作物関連の仕事として、渡辺の行っている、自家不和合性等の話で、実際に大学ではこうした研究をしている、また、大学、大学院と進むに当たってのポイントなど、可能な限り、議論できたかと思います。今回、研究室訪問になったのも、7/30-31のオープンキャンパスに来ることができなかったことがあったようです。その日には、小松高校と秋田南高校の生徒さんが来たのでした。

 話が一段落したところで、実際の研究室の中を見て頂き、ちょうど、イネのサンプリングをしていたり、様々な機械類が動いているのを見て頂いたり、。。高校生物は好きだけど、遺伝学はどうもと言うことが多いようで、これからの遺伝学として、次世代シークエンサーなどを駆使することで、これまでのようなmappingをするようなこともなく、実験ができるという話も。初めて見るような機械類も多く、生物系の研究室の一般的かもしれないですが、見ることができたのでは。。。

DSCN3386.JPG 最後に、ガラス室に保存してある、「キャベツの仲間」の植物も見学。来てくれた生徒さんの先輩たちも使っていた、「コールラビ」というものを見て頂き、不思議そうに見ていたのは、やっぱり、おもしろい材料なのかなと。

 totalで1.5hrくらいだったかもしれないですが、農学部一般と、その研究室での実験風景など、これからの受験に向けて、励みになったのであれば、幸いです。がんばってください。最後になりましたが、今回のことを企画して頂きました、相馬高校の小平先生にはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、お世話になります。


 わたなべしるす

ページの一番上へ

【出前講義・研究室訪問】七北田小学校研究室訪問NSP実験指導「植物の細胞分裂を観察しよう」(8/13)

2012年8月13日 (月)

 七北田小学校にはNSPという理科専科の先生とのプロジェクトというかプログラムというか。それがスタートして、5年目くらいでしょうか。先日も、「仙台市立七北田小学校・NSP七北田小サマー講座」で、出前講義を行ってきました。その時の講義に出席してくれていた6年生から、実験をしているのだけど、うまくいかないと。講義の時に、自家不和合性の動画を見せる機会がありました。動画と言っても実際には、1minに1回コマ撮りして、それを120コマ並べて、動画にしていると。それを聞いた、1人の6年生は、細胞分裂の様子をぱらぱらマンガのようにして、動画を作ってみたいと。小学生が細胞分裂というのもすごいと思いましたが、小学校から顕微鏡を借りてきて、実験をしているとは。。。

 ところが、こうしたことをやるためには、核、染色体を染色するための試薬が必要ですし、実験の方法もある程度わからないと。。。家族の方がいろいろとサポートしたようですが、うまくいかなかったと。。。それで、理科の椎名先生に相談して、わからないときは、「東北大の渡辺教授に聞いてみたら??」ということを。。それで、渡辺のところに、上記の相談が来た訳です。

DSCN3383.JPG 渡辺が染色体を見るというのは、大学院時代に先輩が染色体を染め分ける研究をしていたのを見て以来。どうやるかもわからなかったので、それを知ってそうな周りの先生方に、教えて頂き、6年生の方とお母さんが、研究室にいらっしゃいました。見よう見まねで実験をしたのですが、うまくいかず、。。その当たりをまた、電話相談で教えて頂き。いつも染色体を見ている先生に。ようやく、1つの視野の中に、核の状態、染色体になりかけ、紡錘糸に引かれるようになった染色体、赤道面に並んだものなど、いろいろなものを見えるようになり。それを、小学生にも実践してもらって。。。

 午前中でサンプル調製を行い、午後から顕微鏡観察と写真撮影。たくさんの視野から、気に入った写真を撮ってもらって。最後に、いわゆる、教科書的にはこうなっているという試料と実験方法とのプリントをお渡しして。。。小学生が夏休みとはいえ、朝から、14:00過ぎまで、さすがと思いました。もちろん、これで実験が終わった訳ではなく、ぱらぱらのコマがそろっただけ。これから、スケッチして、ぱらぱらにするのは、もっと大変だと思います。がんばってください。自分が小学校6年生の時の自由研究は、確か、飛行機を飛ばすことをやったような。。。レベルが違うと。。

DSCN3385.JPG こんなデコヒコで、NSP番外編が終わりました。最後になりましたが、染色の基本を教えていただいた、生命科学研究科の東谷先生大阪教育大の鈴木先生には、この場を借りてお礼申し上げます。渡辺一人では。。でした。ありがとうございました。

 
 わたなべしるす


 PS. きていただいた小学生のご家族のかたが、学生さんの机の上のものを見て、高校の同級生だったとか。世の中、なんと狭いのか。ヒトのつながりの不思議さを改めて感じた1日でした。



ページの一番上へ

【出前講義・研究室訪問】科学者の卵エクステンドコース実験「高等植物における受粉反応の観察、その2」(8/12)

2012年8月13日 (月)

 科学者の卵でエクステンドコースを引き受けるのは、今回が3年目。2年度目は、花粉管の人工培地での発芽の観察と比較3年度目に「高等植物における受粉反応の観察」。今年度も、昨年度と同じテーマで実験をしてもらっています。大学の設備を使う先端的な研究というのもありかもしれないですが、それはそれで、大学にきてやってみれば良いこと。卒論、修論などで。

 そこで、実験をしてもらっているのは、身の回りにある花を持ってきて、種内での交配、種間での交配をやってもらう。つまり、自家不和合性なのか、種間不和合性なのかを実際に、顕微鏡観察でやろうと。とても基礎的な実験ですが、これからの植物生殖生理学を考える上では、とても大切な基礎基盤となる訳です。実験の前半、つまり、プレパラートを作るまでは、高校でもできるようなレベルなので、それについては、6月に訪問して、技術を伝授して。後半の観察は、蛍光顕微鏡でないと。難しいと。。。SSH実施校でも蛍光顕微鏡の設置は大変なので、そこの点だけ、大学にきて観察をしてもらう。という作戦にした訳です。

DSCN3381.JPG 朝から、半日かけて、ひたすら花粉管の動向を観察し、午後から、それらにどの様なtrendsがあるのかと言うことを考える。夕方前には、無事、結論が出て。。。後は、これをまとめて、全国大会で発表しましょうかと言うことになりました。

 実験を担当した生徒さんは、浦和第一女子の3名。今年農学部に入学した2名の先輩も駆けつけてくれて、最後にパチ。と集合写真。お疲れ様でした。受験生という大変な時期に、これだけのことをやって、また、11月の発表会にも、。これからをさらに楽しみにしています。

DSCN3382.JPG
 わたなべしるす


ページの一番上へ

【出前講義】秋田県教育委員会高校教員研修・特別講演「高大連携:SSH、課題研究をモデルとして」と研究室見学(8/1)

2012年8月 1日 (水)

 昨日までのオープンキャンパスでは、秋田南高校の生徒さんたちが研究室見学でしたが、今日は、「科学者の卵養成講座」との連動企画で、秋田県教育委員会高校教員研修で、先生方に講義と言うことになりました。

 理数科、SSH実施校などの高校の先生方が参加され、各高校での高大連携の実情をお話し頂きました。それぞれ特徴的な取り組みがあり、これからの出前講義の参考になりました。ありがとうございました。その後、渡辺の方から、SSH、課題研究という観点から、高校の段階でこうしたことに注意をしてほしいと言うことで、繰り返し実験、ノートの大切さ、考えてやるプレゼン、大学教員の活用術等、これまで、小松高校仙台第三高校釜石高校などで、お話ししたような内容で。。渡辺のプレゼンに続いて、科学者の卵養成講座を一緒に運営している、工学部・安藤先生理学部・久利先生から同様なポイントを違った観点からお話し頂きました。よりdeepに理解が深まったのではと。。。最後に、それぞれの高校から質疑と言うことで、SSHを実施することで、大学でどの様な影響があるかなど。。。難しい問題かと思います。生徒さんそれぞれのSSHに対する取り組みぐあいも違うと思いますので。一概には。。。

DSCN3337.JPG 講義は理学部でしたが、片平に移動して、生命科学研究科の施設、渡辺の研究室の見学を。ガラス温室、短日処理装置の見学の後、研究室内の設備、渡辺の研究室での研究内容など。出前講義のリクエストなどもいただきました。これをきっかけにして、よりよい連携ができればと思います。ありがとうございました。

 最後になりましたが、お世話になりました、理学部・久利先生、秋田県教育庁・藤澤様をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これからもさらなる連携を図ることができればと思います。よろしくお願いします。


 わたなべしるす

 PS. 参加された高校の先生の中には、かつて、科学者の卵養成講座の受講生・来年から渡辺の研究室で大学院生活をする学生さんをご存じの先生もいらっしゃいました。不思議なご縁を感じました。

ページの一番上へ

【研究室訪問】オープンキャンパスに伴う石川県立小松高校、秋田県立秋田南高校、来訪(7/28-31)

2012年7月31日 (火)

 7/25にもお知らせしましたが、7/30-31は、本学のオープンキャンパスでした。下にも記しますが、昨日は青葉山キャンパスで、科学者の卵関連のことがあって、車が混んでいると言うことで、久しぶりの自転車。さすがに、年は。。川内を過ぎた当たりの上り坂は、自転車を押して。。。汗だくでした。。。川内、青葉山キャンパスは、多くの高校生であふれていました。片平にも、いくつかの学部と関連した研究室がありますが、直接の公開でなかったこともあり、ちらほらと高校生らしい方が。。くらいでした。混雑しているところを避けて、きて頂いた生徒さんたちには、楽しんで頂けたのでは。。。なにせ、東北大が100年ほど前に始まったところですから、。。。

 そんな中で、昨年も研究室公開をしましたが、今年も昨年同様に、石川県立小松高校、秋田県立秋田南高校の生徒さん達が研究室訪問をされました。他との関係で、28日の土曜日に、石川県立小松高校の生徒さん、31日には秋田県立秋田南高校の生徒さんが午前、午後と研究室訪問をされました。

 27日の小松高校の生徒さんの時には、出張明けだったこともあり、半分寝ぼけての説明だったかもしれないこと、また、肝心の写真を撮るのを忘れたこと。。。失礼しました。小松高校のSSHでダイコンの研究をしており、訪問をしたり、mailでの研究指導をしていることもあって、いろいろとこちらも知っているので、話をしやすかったのは何よりでした。大学の研究室を見るのは初めてだったようで、いろいろな機器、高校よりもversion upしたようなものなどを見て、ずいぶん感動していました。最後に受験の相談も。また、来月の鹿児島でのダイコンコンソーシアムでまたお会いしましょうと。夏休み、いろいろと大変と思いますが、がんばってください。

 31日の秋田南高校では、午前中は1, 2年生が10名ほど。時間の関係で、1hr弱。居室、研究室の中を案内して、いろいろな機器類の説明を。最後に、温室内の植物の見学を。一通り、研究室でやっている、植物、生殖、遺伝ということがわかったもらえたのではと思いました。

2012-07-31 10.26.06.jpg 午後というか、夕方にかけては、3年生20名弱。やっぱり、高校生には、「遺伝」という言葉がどうも苦手なような感じでした。。。渡辺は遺伝だけが。。。なのですが。最初に、大学に入ってから、人生の心がけのようなことを話したのは、どうだったのでしょうか。ただ、これから先は、選択の連続ですし、考えることをすることは、大切ですので。何かの時には、ぜひ、HPを見て思い出してください。この後は、いつものように研究室内とガラス室の見学で。机の上にあるいろいろなものに感動してくれたのは、何よりでした。受験生はこれからが大変だと思います。がんばってください。また、どこかでお会いしましょう。一緒に研究ができることがあれば、なおhappyだと思います。

2012-07-31 16.41.43.jpg SSH、科学者の卵などを通じて、こうした研究室訪問があるのは、うれしい限りです。今回の訪問を設定してくれた小松高校・寺岸先生、秋田南高校・遠藤先生、ありがとうございました。また、お世話になります。


 わたなべしるす

 PS. 「科学者の卵」企画で、図書館の北青葉山分館で「教員と話してみよう」というので、30日は山の上に。1hrほどだったのですが、訪問された方は、ゼロ。。。少し残念でした。もう少し宣伝をすれば良かったのですが。山に上がりながら、「オニヤンマ」をたくさん見かけました。うまく1匹、確保。早速、標本に。といってもやり方不明で。。。農学部の昆虫の部屋でなく、トンボの専門家の先生に。ありがとうございました。まだ、標本の途中ですが。。。完全なものは、後ほど。。

2012-07-31 15.03.00.jpg



ページの一番上へ

diary Top« 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20

ARCHIVE