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班会議に参加して

6月2日~4日に行われた、神戸での班会議に参加させて頂きました。

私は昨年春の班会議、秋の若手の会に引き続き、3回目の班会議参加となりました。

普段は植物に関する研究報告を聞く機会が多い為、動物や微生物など、様々な領域の研究報告を聞くことができ、とても良い経験になりました。
一方で、自分の知識不足を感じましたので、しっかりと勉強して知識を増やしていきたいと思います。

また、今回は若手のポスター発表の場があり、私も発表させて頂きました。
初めてのポスター発表で緊張しましたが、自分の研究内容をわかりやすく伝えることの難しさ、大切さを改めて感じました。
この経験を今後の発表の場で活かしていきたいと思います。

今回の班会議は、若手の会で知り合いになった方や他大学の先生など、様々な方とお話しすることができ、学生の私にとって、とても貴重な経験となりました。
今後も良い研究成果が出せるよう、努力していきたいと思っております。
このような会に参加する機会を頂き、ありがとうございました。

東北大学生命科学研究科 渡辺グループ
修士2年 曽根 美佳子

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研究成果がG3(Genes Genomes Genetics)に掲載されました

研究成果がオンラインジャーナルのG3(Genes Genomes Genetics)に掲載されました。今回の成果は、鈴木班のメインプロジェクトの1つです。アブラナ科植物の生殖隔離に関連した不和合現象の遺伝学的解析をまとめたもので、高山班との共同研究の成果です。

受粉時における一側性不和合性(UI)は近縁種間の交雑時に頻繁に観察される受精拒絶システムの一つです。花粉親、雌しべ親ともに正常な個体において、雌雄の特定組み合わせでの受粉は成功するにもかかわらず、雌雄を入れ替えた逆交配では受精に至りません。本研究では、B. rapaの同一種内で確認されたUI機構について遺伝学的手法を用いて解析を行いました。その結果、雌しべ側制御因子は、自家不和合性制御遺伝子座(S遺伝子座)とは異なる1遺伝子座により支配されることが明らかになりました。また、以前に報告していた花粉側制御因子との強い連鎖が見られたことから 両制御因子が近接して存在していることが示されました。この遺伝子座領域に存在する雌しべ側制御因子をSUI、 花粉側制御因子をPUIと名付けました。さらに、SUIと自家不和合性との関連を明らかにする目的で、自家不和合性関連因子MLPKの突然変異体を用いた遺伝分析を行った所、変異型mlpk背景ではUIが打破されることを見いだしました。これら結果から、自家不和合性と反応機構を共有しつつ、種内UIを引き起こす花粉・柱頭認識因子の存在が明らかになりました。

Involvement of MLPK pathway in intraspecies unilateral incompatibility regulated by a single locus with stigma and pollen factors.  

Takada, Y., Sato, T., Suzuki, G., Shiba, H., Takayama, S., and Watanabe, M.

G3 (Genes Genomes Genetics) (2013) 3: 719-726.
【アドレス】http://www.g3journal.org/content/3/4/719.abstract

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 科学研究費の申請書にも近年、実施が義務づけられている「国民との科学・技術対話」の推進。鈴木班でも、小中高への出前講義を通したアウトリーチ活動を広く展開し、国民へ科学・技術を還元します。

 前々回が9月末まで、前回が12月末までしたので、1月から3月の第4四半期における研究分担者・渡辺のアウトリーチ活動をまとめておきます。詳しい内容は、研究室のHPに記してありますので、興味のある方は、ぜひ、以下のlinkをご覧ください。講義内容は、今回は小学校、高校、一般の方、向けで、内容は植物の生殖などに関わる講義、実験、見学サポートなどです。


 埼玉県立浦和第一女子高等学校・科学者の卵エクステンドコースまとめ
 宮城県仙台第一高等学校・SSH生物部特別実験指導
 仙台市立七北田小学校・特別講義
 石川県立小松高等学校SSH集中講義・討論会・研究室見学(1, 2, 3, 4)
 石川県立翠星高等学校・特別講義
 東北・北海道地区SSH指定校発表会・座長、コメンテーター
 鹿児島県立錦江湾高等学校・SSH生徒発表会・コメンテーター、プレゼン指導
 香川県立観音寺第一高等学校・研究成果報告会・SSH運営指導委員会
 大谷高等学校・EDUワークショップ・グループ学習
 宮城県仙台第三高等学校・SSH運営指導委員会
 岩手県立盛岡第三高等学校・SSH発表会・SSH運営指導委員会
 福島県立福島高等学校・SSH運営指導委員会・生徒研究発表会
 コアSSH「アブラナ科植物の遺伝的多様性に関する研究」報告会・コメンテーター
 仙台市立木町通小学校・特別講義
 今治自然科学教室・特別講義
 今治市PTA連合会研修会・基調講演
 山形県立鶴岡南高等学校・理数セミナー・実験実習と研究室見学
 大阪府立大阪園芸高等学校・SSH研究室見学


 今年度のまとめでもあることから、今年度行ったアウトリーチ活動は、135件。講義等を行った人数は正確に把握できておりませんが、講義のレポート、感想をいただいた児童・生徒の皆さんには全て返事を書きました。その総数は、6,100通になりました(基調講演のように、レポートがないものがありますので、講義に来て頂いた方の総数は、8,000人近いものがあるのではと推計しています。)。こちらからの手紙がこれからの学習、普段の生活の励みになれば、幸いです。また、ここに実数として出すことはできませんが、出前講義等に伺ったあとに、mailでの質問なども多数ありました。主に高校生ですが。そうした方々とのやりとりもありました。

 次年度も引き続き、社会貢献ができる領域であるように努力したいと思います。

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 わたなべしるす


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 4月からの番組改編により、BS日テレで新しい番組が制作され、「世界発!コロンブスの台所」では、キャベツの野生種から、どの様な過程を経て、キャベツ類(Brassica oleracea)になったのかという内容が、紹介されます。いわゆる、栽培化(domestication)ということだと思いますし、遺伝、育種、品種改良ということで、これまでにアブラナを素材として研究していたことなどを踏まえて、番組制作に協力・写真提供をしました。

 放送は、 BS日テレ・「世界発!コロンブスの台所」(毎週木曜日:21:00~21:54, 初回は4月4日)

 です。その記念すべき初回に、今回の協力したものが放送され、エンドロールにクレジットが流れる予定です。衛星放送のBSということもあり、余りなじみがないかもしれないですが、年度替わりでお忙しいと思いますが、ご覧頂ければ、幸いです。渡辺の研究室のHPにもう少し詳しいことを記してあります。あわせてごらん頂ければと思います。

DSCN5600.JPG 4月の番組改編に伴う、HPの改変が連動していないようで、HPに関連記事が出ましたら、追記をしたいと思います。


 わたなべしるす

 


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班員・三重大学諏訪部圭太准教授・日本育種学会奨励賞受賞

班員の三重大学諏訪部圭太准教授平成23年度日本育種学会奨励賞(受賞タイトル:アブラナ科植物における分子遺伝学研究基盤の構築と育種学的研究)を受賞し、学会誌育種学研究14巻4号に特集記事「アブラナ科植物における分子遺伝学の変遷」を寄稿しました。アブラナ科植物に汎用性高く利用可能なDNAマーカーの開発から連鎖地図の構築、それらを用いた様々な形質に関する遺伝解析等、アブラナ科分子遺伝学のここ10年の進歩・変遷について解説しています。

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